定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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今度ロゼ一行が出会ったのは、兵士であった。
ここにも兵士は派兵されていたのである。
しかし運悪く彼らは水浴び中で、変な誤解をされたまま戦闘に入った。
彼らの見た目で、その格好は、いくらロゼでもアウトだったというわけだ。
兵士の一人はウィスプが輝いたとたん吹き飛んだ。
驚いたのはロゼも、である。
「いったい、なにが…」
思わずつぶやくも、ウィスプはころころと転がっているのみ。
そして残りの兵士にも光を浴びせていった。
…彼らは光が弱点だったのであろうか。決着は、一瞬だった。
---------
ロゼは見た目が変な成績優秀者ということで一躍有名になった。
話してみれば、性格も変なので、ますます有名になる。
からかいの声も多々あったが、それすらロゼは嬉しかった。
なぜなら、その声も本来ならば自分には向けられないもの。
成績が伸びなければ、超能力がなかなか習得できないというただの劣等生で、この学園でも表に出ることは無かったであろう。
ロゼは、幸せだった。
学園に来て、よかったと思った。
スパイ行動などどうでもよくなってきたころ、事件は起きた。
ここにも兵士は派兵されていたのである。
しかし運悪く彼らは水浴び中で、変な誤解をされたまま戦闘に入った。
彼らの見た目で、その格好は、いくらロゼでもアウトだったというわけだ。
兵士の一人はウィスプが輝いたとたん吹き飛んだ。
驚いたのはロゼも、である。
「いったい、なにが…」
思わずつぶやくも、ウィスプはころころと転がっているのみ。
そして残りの兵士にも光を浴びせていった。
…彼らは光が弱点だったのであろうか。決着は、一瞬だった。
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ロゼは見た目が変な成績優秀者ということで一躍有名になった。
話してみれば、性格も変なので、ますます有名になる。
からかいの声も多々あったが、それすらロゼは嬉しかった。
なぜなら、その声も本来ならば自分には向けられないもの。
成績が伸びなければ、超能力がなかなか習得できないというただの劣等生で、この学園でも表に出ることは無かったであろう。
ロゼは、幸せだった。
学園に来て、よかったと思った。
スパイ行動などどうでもよくなってきたころ、事件は起きた。
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水場で、大量の獣に出会ってしまった。
ルチルは「エンブリオさんの巣」と表現していたが、エンブリオか判断しがたい者のほうが多かった。
海象である。
凶暴そうな表情と体躯が目立つ生き物だった。
だが、それも軽くスルーしてしまうのがロゼの困ったところである。
ロゼが気にしていたのは、それらの後ろにたたずんでいた、セイレーンであった。
----------
学年1位の成績持ちのロゼである。
勉強だけができるのではなく、技術面の才能もあったのだ。
学ぶことは新たな世界を知ることである。
いつしかロゼは、たくさんの技術を習得し、愛した。
そのなかの一つが歌、だったのだ。
----------
「セイレーンというのは…歌で人を魅了してしまう魔物の名。
それを実際目にするとは…」
人で無い者とは複雑な関係で育ってきたとはいえ、自分の好きなものに優れた者への興味は隠せなかった。
だが。
そのセイレーンはあまりにも未熟で。
気が付けばロゼは彼女を引っ張って特訓しようと決めていたのであった。
ルチルは「エンブリオさんの巣」と表現していたが、エンブリオか判断しがたい者のほうが多かった。
海象である。
凶暴そうな表情と体躯が目立つ生き物だった。
だが、それも軽くスルーしてしまうのがロゼの困ったところである。
ロゼが気にしていたのは、それらの後ろにたたずんでいた、セイレーンであった。
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学年1位の成績持ちのロゼである。
勉強だけができるのではなく、技術面の才能もあったのだ。
学ぶことは新たな世界を知ることである。
いつしかロゼは、たくさんの技術を習得し、愛した。
そのなかの一つが歌、だったのだ。
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「セイレーンというのは…歌で人を魅了してしまう魔物の名。
それを実際目にするとは…」
人で無い者とは複雑な関係で育ってきたとはいえ、自分の好きなものに優れた者への興味は隠せなかった。
だが。
そのセイレーンはあまりにも未熟で。
気が付けばロゼは彼女を引っ張って特訓しようと決めていたのであった。
<5日目>
兵士とはうって変わって、場の獣たちは早々に退散した。
芋と狼であったし、火が弱点だったのかもしれない。
「さすがに農業の世界。芋が動いているんですね」
ロゼは芋のことを疑問には思わなかった。それどころか、その事実をもさくっと忘れて先へ進みだす。
すると…一つの人形を見つけた。
道端に落ちている割には真新しい、黒髪の少女の人形。
「どなたかの落としものでしょうか…ここに置いておいても、進軍されているかもしれませんし…」
自分が届けるのは難しいかもしれないが、持ち主が滞在している可能性はもっと低い。そう思って拾い上げると、人形はしゃべりだした。
『お願いします。マスターを、助けてください』
ロゼは驚いて、一度人形を落としてしまった。
人形は「イヴのコピー」と名乗った。
持ち主が「イヴスメル」という少女で、彼女に似せて作られたからだそうだ。
イヴスメルは一揆に参加するわけではなく、ある目的(イヴのコピーもその目的は教えてもらえなかったそうだ)のために、メルンテーゼにやってきた。
だが、そこで「ボンバー」と名乗る男に襲われ逃げ出し、イヴのコピーを落としたという。
「ボンバー?」
ロゼが聞き返すと、イヴのコピーはその男の特徴を語った。
「……」
それに対して、ロゼはなにも言わなかった。
イヴのコピーもこの世界ではエンブリオに分類されるらしく、ロゼに協力する代わりにイヴスメルを助けてほしいと言った。
「そう言われても…僕はひとり行動では、ありませんし…」
渋っても、懸命に頼み込んでくるイヴのコピー。やむなくロゼはボンバーと出会ったときはひとりで対峙することを決めたのだった。
ちなみにイヴのコピーは弓矢を使うことができるようだ。
大弓は無理だろうが、彼女に合わせた弓を調達しよう。ロゼはそんなことを思い、仲間の元へ合流した。
そして一行は進行先を変え、川辺へと向かって行ったのだった…。
---------
さて。
川辺を歩きながら、ロゼはぼんやり昔のことを思いだす。
物心ついたときから、カシーア会に所属していた。
ハイザー学園を、パレドン・ソヌスの力を借りた組織と言いながら、カシーア会もまた、カシーア・ソヌスの力を借りて力を得ようとしていたのである。
しかし、そこでは超能力に目覚めることができず、超能力を身に着けるというのがウリであるハイザー学園に潜入を言い渡された。
敵地の可能性もあるが、超能力に目覚めることができるかもしれないだろう、と説得されたが正直、ただの厄介払いなのはわかっていた。
だが、ロゼは後ろ向きにはならなかった。新たな環境で、別のなにかが得られるかもしれないと前向きに考えた。
それが功を為したのか、ロゼは知力面での才能を発揮し学年1位の成績を常にキープするようになった。
彼はそれを喜び、学年1位の証として瓶底メガネを愛用し始める。
「ガリ勉といえばこれですよねー」
メガネのせいで見えなくなった瞳は、確かに笑っていた。
兵士とはうって変わって、場の獣たちは早々に退散した。
芋と狼であったし、火が弱点だったのかもしれない。
「さすがに農業の世界。芋が動いているんですね」
ロゼは芋のことを疑問には思わなかった。それどころか、その事実をもさくっと忘れて先へ進みだす。
すると…一つの人形を見つけた。
道端に落ちている割には真新しい、黒髪の少女の人形。
「どなたかの落としものでしょうか…ここに置いておいても、進軍されているかもしれませんし…」
自分が届けるのは難しいかもしれないが、持ち主が滞在している可能性はもっと低い。そう思って拾い上げると、人形はしゃべりだした。
『お願いします。マスターを、助けてください』
ロゼは驚いて、一度人形を落としてしまった。
人形は「イヴのコピー」と名乗った。
持ち主が「イヴスメル」という少女で、彼女に似せて作られたからだそうだ。
イヴスメルは一揆に参加するわけではなく、ある目的(イヴのコピーもその目的は教えてもらえなかったそうだ)のために、メルンテーゼにやってきた。
だが、そこで「ボンバー」と名乗る男に襲われ逃げ出し、イヴのコピーを落としたという。
「ボンバー?」
ロゼが聞き返すと、イヴのコピーはその男の特徴を語った。
「……」
それに対して、ロゼはなにも言わなかった。
イヴのコピーもこの世界ではエンブリオに分類されるらしく、ロゼに協力する代わりにイヴスメルを助けてほしいと言った。
「そう言われても…僕はひとり行動では、ありませんし…」
渋っても、懸命に頼み込んでくるイヴのコピー。やむなくロゼはボンバーと出会ったときはひとりで対峙することを決めたのだった。
ちなみにイヴのコピーは弓矢を使うことができるようだ。
大弓は無理だろうが、彼女に合わせた弓を調達しよう。ロゼはそんなことを思い、仲間の元へ合流した。
そして一行は進行先を変え、川辺へと向かって行ったのだった…。
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さて。
川辺を歩きながら、ロゼはぼんやり昔のことを思いだす。
物心ついたときから、カシーア会に所属していた。
ハイザー学園を、パレドン・ソヌスの力を借りた組織と言いながら、カシーア会もまた、カシーア・ソヌスの力を借りて力を得ようとしていたのである。
しかし、そこでは超能力に目覚めることができず、超能力を身に着けるというのがウリであるハイザー学園に潜入を言い渡された。
敵地の可能性もあるが、超能力に目覚めることができるかもしれないだろう、と説得されたが正直、ただの厄介払いなのはわかっていた。
だが、ロゼは後ろ向きにはならなかった。新たな環境で、別のなにかが得られるかもしれないと前向きに考えた。
それが功を為したのか、ロゼは知力面での才能を発揮し学年1位の成績を常にキープするようになった。
彼はそれを喜び、学年1位の証として瓶底メガネを愛用し始める。
「ガリ勉といえばこれですよねー」
メガネのせいで見えなくなった瞳は、確かに笑っていた。
<前回までのあらすじ>
気が付くと、生活の糧ともいえるネクターを独占され、一揆を起こそうとしている人々が集まっていた世界「メルンテーゼ」に飛ばされていた、「ロゼ=フラン」。
メルンテーゼを支える「エンブリオ」の一体、「ウィスプ」に気に入られ、彼(?)の食事を維持するために一揆に興味を持つ。
一揆の勝率を上げるために暗躍している様子のルリアンナに出会い、ラルフという男から力試しを申し込まれる。ウィスプの力は小さく、危機に追い込まれるが、出身世界から紛れ込んでいた大弓の力でなんとか勝利する。
晴れてウィスプと共に一揆に参加することになったが、戦う力を発揮できないロゼは協力者を探す。
一揆の参加者には、彼が受け入れることのできない「人であらざる者」も多くいたが、「ギィ」「ライー」「ルチル」という協力者を得ることができた。
4人で一揆の場である城に入っていくと、現地の生物の妨害に遭う。
相変わらずウィスプは迷惑しかかけず、仲間を攻撃する始末であるがロゼはそんなウィスプに愛着を持ち始めていた。
そんな折、城の兵士が襲い掛かってくる。まだ入口からさほど進んでいないにもかかわらず兵士が姿を現わしたことで、敵の本気が窺える。
かなりの苦戦を強いられ、協力者が倒れる中、ウィスプはついに普通の攻撃の術を編み出すのだった。
<4日目>
ロゼは兵士に苦戦した事実から、奥地に進むのを一度やめ別の入口に行くことを提案した。
意外なことにそれはあっさり同意を得ることができ、方向を転換しようとする。ただし、そのためには現在目の前にいる生物を倒さねばならない。
「倒せるでしょうか…」
不安を隠すことはできないが、自分の協力者たちは全員年上である。信じるしかない。
(信じる…)
ざわり、とロゼの心がざわついた。その気持ちをさくっと封印するために、彼は昔のこと、つまり彼の出身世界でのことを思い出すことにした。
もともとロゼの世界には大きく分けて二つの種族がいた。
人間と、それ以外である。
それ以外の種族は様々な力を持ち、少なくとも見た目上は平穏な国の運営をしていた。
しかし人間はそうではなかった。力がない故に、他方の種族に襲われるという疑心暗鬼に陥り、力を求め続けていた。
ある者は信仰する神にすがった。そして神はそれに応えた…のかもしれない。
「人間には彼らにはない、超能力があるのです」
そう言って、超能力というものの存在を人々に知らしめた老婆がいた。名を「ミーミル」と言う。
ミーミルは「ハイザー学園」という学園を作り、超能力を発現させたいと願う人々を集め始めた。
しかしそれに不信感を持つ者も現われた。
なぜなら、それはいたずらに争いを生むことになるかもしれないからだ。その根拠もあった。
人間が信仰する神は2柱あるのだが、その1柱が「混沌のパレドン・ソヌス」。
ミーミルはパレドン・ソヌスの信者で、パレドン・ソヌスから超能力という力を得たのではないか…パレドン・ソヌスと対になる「平等のカシーア・ソヌス」の信者たちはそう危惧し、「カシーア会」を設立してハイザー学園について調べることをはじめた。
気が付くと、生活の糧ともいえるネクターを独占され、一揆を起こそうとしている人々が集まっていた世界「メルンテーゼ」に飛ばされていた、「ロゼ=フラン」。
メルンテーゼを支える「エンブリオ」の一体、「ウィスプ」に気に入られ、彼(?)の食事を維持するために一揆に興味を持つ。
一揆の勝率を上げるために暗躍している様子のルリアンナに出会い、ラルフという男から力試しを申し込まれる。ウィスプの力は小さく、危機に追い込まれるが、出身世界から紛れ込んでいた大弓の力でなんとか勝利する。
晴れてウィスプと共に一揆に参加することになったが、戦う力を発揮できないロゼは協力者を探す。
一揆の参加者には、彼が受け入れることのできない「人であらざる者」も多くいたが、「ギィ」「ライー」「ルチル」という協力者を得ることができた。
4人で一揆の場である城に入っていくと、現地の生物の妨害に遭う。
相変わらずウィスプは迷惑しかかけず、仲間を攻撃する始末であるがロゼはそんなウィスプに愛着を持ち始めていた。
そんな折、城の兵士が襲い掛かってくる。まだ入口からさほど進んでいないにもかかわらず兵士が姿を現わしたことで、敵の本気が窺える。
かなりの苦戦を強いられ、協力者が倒れる中、ウィスプはついに普通の攻撃の術を編み出すのだった。
<4日目>
ロゼは兵士に苦戦した事実から、奥地に進むのを一度やめ別の入口に行くことを提案した。
意外なことにそれはあっさり同意を得ることができ、方向を転換しようとする。ただし、そのためには現在目の前にいる生物を倒さねばならない。
「倒せるでしょうか…」
不安を隠すことはできないが、自分の協力者たちは全員年上である。信じるしかない。
(信じる…)
ざわり、とロゼの心がざわついた。その気持ちをさくっと封印するために、彼は昔のこと、つまり彼の出身世界でのことを思い出すことにした。
もともとロゼの世界には大きく分けて二つの種族がいた。
人間と、それ以外である。
それ以外の種族は様々な力を持ち、少なくとも見た目上は平穏な国の運営をしていた。
しかし人間はそうではなかった。力がない故に、他方の種族に襲われるという疑心暗鬼に陥り、力を求め続けていた。
ある者は信仰する神にすがった。そして神はそれに応えた…のかもしれない。
「人間には彼らにはない、超能力があるのです」
そう言って、超能力というものの存在を人々に知らしめた老婆がいた。名を「ミーミル」と言う。
ミーミルは「ハイザー学園」という学園を作り、超能力を発現させたいと願う人々を集め始めた。
しかしそれに不信感を持つ者も現われた。
なぜなら、それはいたずらに争いを生むことになるかもしれないからだ。その根拠もあった。
人間が信仰する神は2柱あるのだが、その1柱が「混沌のパレドン・ソヌス」。
ミーミルはパレドン・ソヌスの信者で、パレドン・ソヌスから超能力という力を得たのではないか…パレドン・ソヌスと対になる「平等のカシーア・ソヌス」の信者たちはそう危惧し、「カシーア会」を設立してハイザー学園について調べることをはじめた。
2日目と3日目は事実上更新していません。
2日目は嵐のような二人の話、
3日目はパーティ合流を書きたかったのですが、
みんな忙しいんじゃしょうがねぇ!
2日目は嵐のような二人の話、
3日目はパーティ合流を書きたかったのですが、
みんな忙しいんじゃしょうがねぇ!