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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索60日目
かりかりかり…
シャルがペンを動かしている音だ。
魔方陣の上でもぞもぞ動いている物体を描いているのである。
「ちっちゃいなぁ。オルドビスに見せてあげたいよ。全力で嫌がるだろうなー」
合同宿舎(未だ仮名)の主の名を出す。彼は子供が嫌いなのだ。
ちっちゃい、と言われた者たちはそれぞれの表情でシャルに声をかける。
「嫌がるなら、行きたくないわ」
「僕を玩具扱いするな!」
ぱたぱたぱた…黒い翼たちが音を立てる。それを満足そうにシャルは片肘をついて、
視線を彼らのもとへ下ろした。
「へーぇ。ちっちゃいときはもっと人間っぽかったんだ。成長するんだね。
 ふーんふーん」
こつん。
シャルの鼻面に小石が当たる。
小さなデスティニーが手に持った杖を突き出して、魔法を唱えたらしい。
「あっはっは。全然痛くないよー」
「くそっ」
あの、無感情だったデスティニーと本当に同じ物体なのか怪しいくらい、
感情をあらわにした小さな黒い翼を持つ者は目を閉じて、ぶつぶつと詠唱を始める。
「やめなさいな」
小さなフェイテルがいさめる。しかしデスティニーの言葉は止まらない。
「受けてみろ、黒槍!」
こつん。
小さな、つまようじくらいのサイズの黒い槍がシャルの鼻面を再び襲う。
「あっはっは。痛くない」
シャルはまたカラカラと笑う。
「………!」
ぽいっと、ちびデスティニーは杖を投げ捨てた。
「ホントに、無力になっちゃったんだね…」
それを見て、しみじみとシャルは言う。
おそらく先ほどの黒い槍は、フェイテルを倒したものだろう。
「まあいいか」
シャルはそう言って、二人を見る。
ちびフェイテルはちびデスティニーのことを心配そうに見た。
―― そう、あのわざとらしい笑顔はもうそこには無い。
シャルでさえ知らなかった、司の素顔。デスティニーが、フェイテルを、
いや、フェイテルが他の司を憎む前に戻ったのだ。
それだけなのだ。
「これが正しい姿なら…」
願わくば、他の司の復活を。
でもそれはきっと叶わぬ夢。
ならば自分のできること。それはこの子たちを導くことではなかろうか。
「これからこの子達を育てていこう。ボクが」
母性本能を爆発させて、シャルは二人を抱えると、仲間の下へ歩いていった。

カルニアとフォーゼが、まとまって彼らを食い物にしようとするものだから、
シャルは久しぶりにカリスマオーラを身にまとい、簡単に退治してのけた。
それをぽかんと見ていたエリアス。
自分の父と、それを苦しめていた女が赤子になったのを知り、恐る恐る手を伸ばす。
「簡単に…壊れてしまいそうだな」
そう言って。
「大丈夫よ。あなたは優しいから」
ちびフェイテルがそう言えば、
「ふん。僕から連なるもの。お前の頭の上を指定席にする」
ちびデスティニーはふんぞりかえった。
今までとのあまりの違いにエリアスは固まる。
「あーあ。ショートしちゃったね。いい、エリー? この子たち、0歳だから。
途方も無い時間が無くなっちゃってるから。
性格変わっていてもおかしくないんだよ」
そう言ってゆさゆさとゆする。
「………」
しばしの沈黙。
ようやく言葉を発したと思ったら、それは困惑そのものであった。
「し、しかし…デスティニーはこんなに横暴だったのか…」
「横暴とは違うでしょ。ぱたぱた化しただけじゃない?」
ぱたぱた。
デスティニーの羽根からシャルが作ったデスティニーの偽者。
それと今のデスティニーの区別は、サイズも加えてわからない。
よじよじとエリアスの頭に上ったちびデスティニーをシャルはくりくり撫でた。
「この人に俺はついていくべきなのか…?」
「そんなの自分で決めなくちゃ」
シャルはエリアスを切って捨てる。
憂いの瞳は、シャルからすーっと視線をそらせた。
「わーかったわかった。そんな困った顔しないで? ついていかなくていい。
逆にボクタチが彼らにいろいろ教えてあげないといけないよ。
探検はもうやめて、外に出よう? 
そしてオルドビスのために面白い話探しつつ、街の住人になろうではないか」
「ふむ…」
エリアスは納得したかのように言った。
が、数瞬置いて、がばっとシャルに詰め寄る。
「それでは俺のやれること、無いではないか!」
「そうかもね。でも、ボクの予定ではそうなってるの。
イヤならなんか見つけてごらんよ。戦う練習とかしたいなら、ボク、一緒に行くし」
シャルは良く言えば、臨機応変できる案を出したのである。
悪く言えば、なんも考えていないとも取れるが。
「それに、フォーゼとキミは、あっちの世界でも仕事あるでしょ?
 だからあっちにいてもいいんだよ」
ああオルドビス。ボクもキミと遊びたい。そう歌うように余計なことを付け加え、
くるりと回った。
それにぴくりと反応するちびフェイテル。
「それ。ええと、そう、歌。ねぇ。歌を教えて」
シャルのズボンのすそにつかまって、ちびフェイテルはねだった。
シャルの瞳が一瞬見開かれる。そして笑う。
「いいヨ。フェイテルちゃんには歌を教えてあげよう。
 デスティニー君はどうしたもんかねー」
ちらりとエリアスの頭の上を見る。
ぷい、とそっぽを向くちびデスティニー。
「――なんと?」
問うエリアスに、シャルはあははと声を上げて笑う。
「めんどくさいってさ。ボク、そういう子も嫌いじゃないし」
「俺はそういうのはどうも…」
俯くエリアスの肩に、シャルはぽんぽんと手を乗せた。
「じゃ、修業がんばればいいじゃない!
 この間、テニスラケットも貸してあげたし。がんばるエリーを見たら、
 デスティニー君もちょっとは真面目になるかもよ」
そういうものなのか?
不思議そうなエリアスの視線に、シャルは、周りの環境が成長には一番大切なのさと
笑い、食いしん坊二人を再びぶっ飛ばした。

――カオス。カオス。カオス。――

日記が混沌としてきました。
まず、0歳の赤子がしゃべっているのがおかしいということに
今気づいた始末です。

あと、キャラクターはフェイテルのまま、
戦闘はシャル、という注意書きも忘れていました。
もう戦闘しないんで、いいですけどね。

ちびフェイテル全身をアイコンにしようとして玉砕したり。
元絵は手元にありますが、これ、小さくすると微妙だ…
また、昔使っていたフェイテルアイコンもいらない…
ここを至急何とかしなくては。
61回更新には間に合わないでしょうけど。

次回は強化を上げようと思っています。

今日のランキング。
第12位  2192

器用ランキング。
第8位  1506
正直驚いた。あの子は上げるのやめたのか。
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