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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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9日目:遭遇
ロゼが、ヴィテス=オートンを知ったのは、そう最近ではなかった。
弓道部の期待の星。それがヴィテスの評価だ。
弓道とはかなり独特のもので、ある地方の競技で、独特の制服を身に纏い、独特の大弓で目標を撃ちぬくもの。
そんな変わったものに興味を持つ者は少ないし、その上うまくできるものなどそうそういない。
そういう意味ではヴィテスはロゼの興味を引いた。
だが、人物像としてはあまり面白そうではない噂を耳にした。
とにかく人目を避けるというのだ。
興味はあれど、人間嫌いという面倒な性格と思われる者とは積極的に関わりたいとは思わなかった。

そんな彼と偶然出くわしたのが、園長室の前である。
どうして彼がヴィテス=オートンとわかったのかといえば、その格好だった。
独特の制服を着ていたし、制服にはご丁寧にオートンと書かれていたためである。
ロゼはそれを確認するとほぼ同時に、なにか違和感を感じた。
具体的には、はじめて出会った気がしなかったのだ。
気のせいではないのか、誰かと勘違いしているのか。
そう思って相手を見つめると、噂通りヴィテスはロゼの視線から逃れどこかへ行こうとした。

が、その瞬間だった。

大きな振動が彼らを襲い、気が付けば…ロゼとヴィテスの大弓だけがメルンテーゼの城の前に落ちていたというわけである。

「まったく…」
ロゼが世界転移の経験を思い出してため息をついた時だった。
「逃げて!」
イヴのコピーが声をあげた。
あまりに説明が足りない頼みですよ。そう文句を言おうとしたが、言う前にロゼは突然の爆発で吹き飛ばされていた。
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