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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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A:8日目
冥王に作られた、冥界に住む、10人の精鋭。
それが冥使である。

「これが僕たちの定義だ。
それを揺るがすような発言をさらっとしないでくれないか?
あと離れてほしいな」
ミニットは渋い顔で言った。
それに対して、死の司は愉快そうにむけけ、と笑うと、すぐに離れて宙を舞い、
ミニットの正面にやってきた。
「まあ…例えかな。確かに君は冥王に作られた。
でも、無からなにかを作り出すなんて、冥王にもできないんだよ」
冥王が命じたこと以外のことを企んでいるミニットでも、
冥王への畏怖の気持ちはあった。
そのため、死の司の言葉は意外であった。
「だから、世界の終末の時に働く冥使が必要になったとき、
冥王は自ら俺のところにやってきて、助力を求めてきた。
そこで二人で生み出した命。それが君さ」

そう言われても、はいそうですかと受け入れることはできなかった。
「納得できるわけないよねぇ。
今まで常識だと思っていたことを覆すのはさ、難しい」
パサパサと、翼を鳴らして目の前の司は言う。
「…そんなことより、彼らを何とかする方法は全くないのかい?」
ようやく言葉を紡げば、話題は戻って、第3世界の人間の物語。
そんなミニットを見て、死の司は笑顔を浮かべ、すーっと近寄ってきた。
即座にミニットは回避した。
「なんだよもう。せっかく撫でてあげようと思ったんだけど」
「結構だよ」
からかっているのだ。
なんとなく理解はできてきていた。その証拠が口調だ。語り口だ。
だから思考パターンも似ているのではないか、そう思ったのだ。
――そう、ミニットも同じ立場なら、同じことをしたと思うのだ。
「ないよ」
「だろうね」
ミニットはため息をつくと、眼下の人々を見下ろした。
「……でも。最初、貴方は『第3世界は滅びている』って言ったよね。
だけれど『この人たちは生きている』とも言った。矛盾してないかい?」
すると、パサパサという音が消えた。
死の司が落下していく…
「………気がついてなかったんだね」
特に助けず、ミニットは別の意味でため息をついた。
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