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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索50日目
この島にいる人々の、生きていく力が凝縮されていく


宿命を受け入れるもの
宿命に抗うもの

運命を受け入れるもの
運命に抗うもの

ヒトの数だけ、生き方は違う
考え方は違う





フェイテル。
お前、気がついていただろう?
お前と接したヒトの数は、島にいるヒトの数からすれば、ほんのわずか。
でも、彼らから知りえたことは多かったことに。

僕は知っている。
お前は知らなかったかもしれんが。
運命は変えられる。
お前の運命も例外ではない。回り始めているんだ。

それを自覚させるために僕は来た。
この島の人々の思いが、僕の黒槍には詰まっている。
それを感じ取れ。
たとえその結果、お前が消えたとしても。
いつか運命の輪は再び回り始める。

これは、お前が、宿命を弄ぶことをやめさせる、最後の手段。
ヒトを知れば、そんなことは、もうできないだろう?

だから…
さよなら。フェイテル。





「フェイテル様!」
「フェイテルサマー」
「デスティニー!」
「…フェイテル様」
4人の邪心が駆け寄ってくる。

二人の司はかなり接近した位置取りをしていた。
デスティニーが春の精霊をかき集め、フェイテルとの間を詰めるように、
大地を蹴ったのだ。
そして、大きな黒い槍を作り出し、フェイテルへ投げつける。
それは命中し、小爆発を引き起こした。
闇。
邪なるものから生じるものではない、純粋な闇が爆心地から漂う。
フェイテルは倒れながらも、笑顔を浮かべる。
槍を通して、口下手な弟の考えは、きちんと伝わった。
「デスティ――私を思ってくれていたのね」
満足そうに。
そう。つぶやいて倒れる。
と、それに反応したように、光の槍が数本現れ、デスティニーの体を貫いた。
そして。
そのまま二人の司は動かなくなった。静かな笑みを浮かべたまま。


――あとがき――

最終回なので、なにか詰めまくろうかとも考えていました。
しかし、バトルは前回書いてしまって、最後の最後だけが残っている状態。
絵には気合を入れましたが、うまく発色してくれないしー。
モノクロなのはわざとです。某動画に影響されて、モノクロの力を知ったの。
足元にも及びませんが。

今回の文に足すとしたら、2日目からの人々との会話ですね。
そんなの全部目を通したら死んでしまう!(眼精疲労的な意味で)
というわけで、できなかったのです。

今回の話のキモは、実はフェイテルではなく、デスティニーでした。
現実、どんなに悲惨なことがあっても、救いが無くて
神様なんて本当にいるのか? ということが多すぎます。
…ああ、私は幼いころからの教育の賜物で、信仰はしているんですよ。
やめたくても消えないんです。
で、実際神様は見守っているだけではないか。
どんな災厄が起こっていても。
というわけで、災厄をもたらすフェイテルが設定に生まれました。
じゃあ、フェイテルってどんな人なんだろう。
そう思って、今回島に送り込むことになりました。
だいぶ丸くなりました。ちょっと丸くしすぎたなと思っています。
ちなみに今回、冷たい感じと言われ喜んで踊りました。

今後は残された邪心たちが勝手に動くでしょう。
ここまで付き合ってくださった方、本当にありがとうございました。


今日のランキング。
第16位  2143
…アレ?
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