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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索51日目
「動かなくなっちゃった…」
シャルは呆然と二人の司を見ていた。
「これは…データ採取のチャンスですね! そして私は司になる!」
こんなときにもカルニアは欲望丸出しで、すたすたと二人に近づいていく。
しかし、カルニアが触れた瞬間、彼らは光になって消えた。
「あ…」
「カルニアァァァァァァ!!」
エリアスがぶち切れた声で叫ぶ。
「ひぃぃぃぃー!」
悲鳴をあげて、カルニアは走って逃げる。そして、転送魔方陣に乗って消えた。
「おやおや。遺跡に入っちゃったよカルニア君。どうする? 追いかける?」
「放置でいい…勝手に放り出されてくるだろう」
のんびりと言うフォーゼ。それに対しエリアスは冷たく言い放ったが、
シャルはうーんと考えるポーズをとった。
「これからボクたち、どうする?」
その言葉に、破壊の邪心と復讐の邪心は顔を見合わせた。

「まず、ボクたちだけで、合同宿舎との行き来はできるかな?」
この言葉を皮切りに、3人は話しあいを始めた。
と言っても、フォーゼはきょろきょろと食べ物を探してはもぐもぐ食べていたが。
「空間を切り裂くことはできるが…どこと繋がっているかがわからんな」
「(草をもぐもぐしながら)繋がりはたぶん、カルニア君が探れるんじゃ
ないかな? 空間術は僕も若干わかるけれど、彼のほうが専門みたいだし」
フォーゼが言った。
「そうなの? カルってホントに万能だね! 便利便利~」
「アイテムみたいに言わないでくださいませ」
そのとき、声がした。カルニアと似た声色。しかし声のほうを見てみれば、
そこにいたのは深紅の髪をなびかせた少女だった。
「お前は確か、カルニアの部下のひとりだったか…」
エリアスの問いに、にっこりと微笑んで礼をする。
「はい。わたくし、デルタと申します。先ほどの戦いで、お父様の子たちは全て
この島に残っております」
「氷漬けにされたおかげでな!」
いつの間にか隣に来ていたガンマが悪態をつく。
ガンマの身長はかなり低いが、それよりもデルタの身長は低かった。
「お父様のデータ履歴をわたくし、適宜に更新しております。
空間を探る術を持つ者からデータは回収済みのようですわ」
「うげぇ…」
デルタの言葉に、露骨にガンマは嫌な顔をした。エリアスも眉をひそめ、
嫌そうにしている。
「どういうこと?」
ついていけないシャルが問う。
「つまり、マスターは空間を探る能力を持つものの血を吸い、自分の力にし、
さらにデルタはマスターから血を受け取り、どの程度マスターが能力を
持っているのか把握しているということです」
落ち着いた声。
長身の、マントで半身を隠している男が現れた。
「お前…よく平然と解説できるな。オレサマ、血液のやりとり話は
だいっきらいなんだよ」
ガンマは声の主に文句をつけると、シャルたちの方向を見て言った。
「こいつはベータ。カルニアの部下のひとり。ついでに言うと、残り一人は――」
「がうがー!」
黒い物体が走ってきた。知る人ぞ知る、カルニアのペット、
エレアの『がお』である。
「これだ!」
ガンマがエレアの前にひょいと足を差し出した。思い切りそれに激突して、
エレアはごろんと倒れる。そして倒れたまま、じたばたとしている。
「がうがー! がうがーごご? がうがー!」
「あー、はいはい、がおね」
シャルも知っている一人である。よく合同宿舎でカルニアが連れまわし、食べ物
(?)を与えているからだ。酷く悪食で、エネルギーがあればなんでも食べる。
「まったく…フェイテルのおかげで4人揃っちまったじゃねぇか」
「なにか問題でもありますの?」
デルタが小首をかしげる。ガンマはぶつぶつ言っていたが、
「これ以上、メンツが増えたら、オレサマ、戦うこともできねーよ。
なんていうんだ?“邪魔くさい”だったか」
「では俺は守りに徹しよう」
嘆きに対し、冷静にベータは言った。
「ふーん。ふーんふーん」
シャルが一気に賑やかになったその場を面白そうに見回す。
目がきらりん☆ と光った。
「じゃあさ、遺跡に入るのはボクたち4人と、カルニアご一家の誰か一人って
ことにしない? 決める方法は簡単!」
くるりん、と一回転すると、シャルの手には木の棒が4本握られていた。
「これで、黒を引いた人が、着いてこれるの。他の赤を引いた人は――
ボクの実験台になって倒れててね!」
「ふっざけんな! ただ実験したいだけだろお前!」
ガンマの抗議はどこ吹く風になって流された。
「まあ。面白そうですわ」
デルタはクスリと笑って、棒に手を伸ばす。
ベータも黙って、棒を握った。
そして棒を握った二人はガンマに熱い視線を送る。
「~~っ!」
しぶしぶ、ガンマも残った棒のひとつを乱暴につかんだ。
「がおは握れないから、最後の一本ね?」
了解を求めるように、シャルは怪生物に言ったが、エレアはまだ倒れたまま
じたばたしている。

そして、一気に3人は棒を引き抜いた。
「せーのっ!」


――ウソでしょ?――

51日目はこんな感じで。
カルニア一家大集合です。
ちなみに他の邪心の部下たちもいるのですが、戦いから逃げたため近くにいません。

なにがウソって…

第15位  2150

これですよ。今回も短いのに…
相変わらず、ランクは謎だなぁ。

あと自コミュでのつぶやきはチキレだったので、昔入れたまんまだったし。
×1日 ○1週間

それから絵ができないんですよ。ミニキャラにするとますます女と間違えられそう。
シャル、キミは座りなさい。むにの盾にしてあげるよ。(今思いついた)
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