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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索57日目
一行は黙々と歩く。
完全な狼の姿となったフォーゼがくんくんと地面の匂いを嗅ぎながら、先頭を行く。
その後ろはカルニア。そして、それを守るようにベータが隣に歩いている。
エリアスはその後姿を凝視。
なにかカルニアが不審な動きをしたら即止められるようにだ。
そしてしんがりを務めるのはシャル。というか、とろとろ彷徨う魂を
捕まえまくっている。エリアスはこっちも見張るべきだと思われるのだが。

「むさい」
不意に、シャルがぽつりと呟いた。
「え? 私は子供だからむさくないですよー」
カルニアが言うが、シャルはぶんぶんと首を振り、むさいむさいと
こちらこそ子供のように駄々をこねる。
「だったら、お前が女っぽくすればいいだろう」
エリアスが無理を承知で言い出す。
「そりゃ、ボクが女装したら、この集団はちょっとは華々しくなるかもしれない。
でもボクがその華やかさを楽しめないんだよ!」
…シャルにとっては無理な話ではなかったようだ。
「やっぱりフェイテルサマは必要だったんだよ!」
「そんなくだらない理由で邪司を肯定するな!」
エリアスはそう言って怒ったが、ふいにフォーゼが言う。
「気がついていないのかい、エリアス君。シャル君がフェイテル様を復活させようと
 していることに」
「な、なんだと…?!」
エリアスは顔を青くして、シャルのいる後ろを振り向いた。
「本当なのか?」
「違う違うー。ちょっとした実験だよ。キニシナイキニシナイ」
むう。
エリアスは呟いて、シャルをじっと見つめる。
真実の瞳。
エリアスには偽りを破壊して、真実を見極めることができる…筈なのだ。
ちなみに、今まで成功したことはほとんどない。まだまだ未熟なのだ。
シャルはにこにこしている。
(この笑顔…怪しいな)
そう思ったが、確信が持てないので、口にすることはできなかったエリアス。
その脳裏にデスティニーの姿が浮かぶ。
(お前にならできる。偽りを破壊するのだ。
 それが真実の邪心と呼ばれる所以なのだから)
(できているか自信がないぞデスティニー…)
見つめながら、ため息が漏れる。
「じゃあさ! みんなで女装しようか!」
シャルは突拍子の無いことを言いながら、どん!と携帯型クローゼットを召喚した。
「大きいサイズから小さいサイズまであるよ!」
ばっとクローゼットを開けると、中には煌びやかなドレスが並んでいた。
絶句する一同。
「冗談は寝てから言おうか」
フォーゼが冷たく言った。
「おい、言うのか…」
「不正義様に下手なこというと、大変ですよ!」
「なんということだ…」
言葉は違うが、同じニュアンスの言葉が発せられる。
それを聞いたシャルはぷう、と頬を膨らませる。
「じゃあ…サンタクロース!」
しかし、シャルにしては、かなり真っ当な案が出てきた。
「ボクがサンタさんになって、プレゼントと雪を配るから、みんなはトナカイね!」
一同は顔を見合わせる。というのも、皆はクリスマスのことを
知らないからであった。
「え? クリスマスとかサンタクロースとか知らないの?」
きょとん、としたシャルは、その楽しさを語り始めた。


――また12日にお会いしましょう!――

クリスマス、お正月と続くようです。
クリスマスは25日夜、やっと絵を上げました。
お正月はできれば元旦0時には上げたいところです。
そして、7日ごろには4人旅行版に変更しておきたいなぁ。

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もうネタがなーい!
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