定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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探索19日目
「さあ、ボクタチの冒険はこれからだ!」
シャルが嬉しそうに言う。
「…もうすぐ…これが使える」
エリアスは鞘に収まった剣を大事そうに抱えあげた。
「あれ、カルは?」
ここは遺跡外。フェイテルがようやく遺跡に入る気になったらしいので、
呼び出される邪心たちは集まって、準備をしているところなのだ。
「フェイテル様と草摘みに行っているよ」
フォーゼが答える。
「また草食べるのか…」
エリアスは呆れて言う。
「ふ~ん。そういえばキミ、カルから聞いたけど、『あの世界』では
王様やっているんだって? 謁見したときはすごい王様っぽい喋り方だって
聞いたから、ボク、ドキドキしていたのに、普通に喋っているよね。
つまーんなーい」
「PTOだっけ? PKOだっけ? PKだっけ?
つまり、場所にあわせて口調を変えているだけだよ。
こちらが僕の普段の喋り方さ」
シャルに答えたフォーゼは銀髪をパサリとやった。耳が同時にピコピコ動く。
「TPOですよ」
カルニアの声。それに反応して3人は声のあった方向を見る。
「最後なんか、字数もあっていないじゃないですか」
草を大量に抱えたカルニアが立っている。隣ではフェイテルがいつものように
微笑んでいる。
「みなさん、準備はできたのですか?」
「もうバッチリ!」
シャルは両手でピースしてにっこり笑った。
「そうですか~
遺跡楽しみですよねぇ、どんなご飯にめぐり合えるのか!」
カルニアは手がふさがっていなければ、手を正面で組み、かわいいポーズを
とっていたに違いない。
「ご飯かい! ここの敵は食べられるの?!」
フォーゼも目をキラキラさせて聞き返している。
「あら、貴方もそういうキャラだったんですか? どのモンスターもいいデータに
なりますよ~」
すると、フォーゼは耳をしゅんと下げて言った。
「普通に有機物がいいんだけどな。無機物や、有機物でも腐っているのは
ごめんなんだよ」
「ああ、食用でしたか!」
カルニアはポンと手を打つ。自分とは目的が違うのを理解したようだ。
「普通、食べるといったらそっちでしょ」
シャルが指摘する。しかしカルニアは完全に無視。
「食用もいっぱいありますよ~。昔、ここを一緒に冒険した方と一緒にいろいろ
食べました!」
「そうか!」
とたんにフォーゼの顔がぱあっと明るくなる。
と、ぐー、と音が鳴った。
「いやあ、王宮の料理もおいしいよ。でも本来狩りをして食べていたから、
そっちの味のほうに慣れているんだよね」
フォーゼはお腹の音が恥ずかしかったのか、頬を染めて言った。
「なにが特にお好きなんです?」
「蛇」
即答。それを聞いてカルニアは固まる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 貴方に初めてお会いしたとき、
一緒にいた貴方の部下らしき子は蛇でしたよね」
「おや。僕と同じようにヒトの姿をとっていたのに、
よくあの子が蛇だってわかったね」
フォーゼは疑惑のまなざしをカルニアに向ける。
カルニアはあはは、と笑って、洞察力には自信があるんですよと言った。
「こっそりデータ取ったんでしょ、どーせ」
シャルがボソっと呟く。
それを聞き逃すフォーゼではない。
「データ採集? どうやってだい?」
口調は先程と全く変わっていないが、声色には黒いなにかが混じっている。
カルニアは彼からのギラギラ光る視線からなんとか逃げようと後ろを向いた。
「いやまあ…害はありませんから。大丈夫ですから!」
「気に入らないなあ。気付かれないように僕や僕の部下からデータを採集した
なんてね」
いつの間にか自分も収集されたことに気付かれている。
カルニアはフォーゼのほうに向き直り、あはは、とごまかし笑いをして
ごまかすのを試みた。
「教えてくれないと、かじってしまうよ?」
「やめておけ。そいつは毒だ。腹に入れたが最後、その部分にも意思が宿り、
お前を乗っ取りにかかるだろう」
「猛毒じゃないか!」
エリアスのつぶやきを聞いて、フォーゼはびっくりしたようだった。
「と。あれ?」
そしてなにか言おうとしたのであろう。しかしその前に何かに気がついて
フォーゼはきょろきょろし始めた。
「どうしたの?」
「僕たちを使役するという人は何処だい?」
そういえばフェイテルの姿が無い。
「いいよいいよ。きっと準備が終わったから、さっさと遺跡に入っちゃったんだよ」
シャルは慣れっこさ、といった風に言う。
「しかし…」
「用があったら勝手に呼ばれる。一応準備ができているなら、『あの世界』に
戻っていてもダイジョウブ」
「そういうものなのかい? でもどうやって戻るんだい?」
「あ」
転送はフェイテルにしかできない。
それに気がついて、シャルは慌ててフェイテルを連れ戻しに走っていった。
『あの世界』よりも遠くに移動したいエリアスも、一緒についていく。
残されたフォーゼとカルニア。
「まあ、お茶でも飲んで待ちましょう」
のんびり言うと、どこからか茶のセット一式を取り出してくつろぎ始めるカルニア。
フォーゼは二人が消えていった遺跡入り口を見ていたが、慌てても仕方がないかと
考え、カルニアの向かいに座る。
「はい、お茶どうぞ。お茶菓子も好きにつまんでください」
それにこくりと頷いて答えると、黙々とフォーゼは菓子を食べ始めた。
そんな、遺跡探索再開の1日目。
シャルが嬉しそうに言う。
「…もうすぐ…これが使える」
エリアスは鞘に収まった剣を大事そうに抱えあげた。
「あれ、カルは?」
ここは遺跡外。フェイテルがようやく遺跡に入る気になったらしいので、
呼び出される邪心たちは集まって、準備をしているところなのだ。
「フェイテル様と草摘みに行っているよ」
フォーゼが答える。
「また草食べるのか…」
エリアスは呆れて言う。
「ふ~ん。そういえばキミ、カルから聞いたけど、『あの世界』では
王様やっているんだって? 謁見したときはすごい王様っぽい喋り方だって
聞いたから、ボク、ドキドキしていたのに、普通に喋っているよね。
つまーんなーい」
「PTOだっけ? PKOだっけ? PKだっけ?
つまり、場所にあわせて口調を変えているだけだよ。
こちらが僕の普段の喋り方さ」
シャルに答えたフォーゼは銀髪をパサリとやった。耳が同時にピコピコ動く。
「TPOですよ」
カルニアの声。それに反応して3人は声のあった方向を見る。
「最後なんか、字数もあっていないじゃないですか」
草を大量に抱えたカルニアが立っている。隣ではフェイテルがいつものように
微笑んでいる。
「みなさん、準備はできたのですか?」
「もうバッチリ!」
シャルは両手でピースしてにっこり笑った。
「そうですか~
遺跡楽しみですよねぇ、どんなご飯にめぐり合えるのか!」
カルニアは手がふさがっていなければ、手を正面で組み、かわいいポーズを
とっていたに違いない。
「ご飯かい! ここの敵は食べられるの?!」
フォーゼも目をキラキラさせて聞き返している。
「あら、貴方もそういうキャラだったんですか? どのモンスターもいいデータに
なりますよ~」
すると、フォーゼは耳をしゅんと下げて言った。
「普通に有機物がいいんだけどな。無機物や、有機物でも腐っているのは
ごめんなんだよ」
「ああ、食用でしたか!」
カルニアはポンと手を打つ。自分とは目的が違うのを理解したようだ。
「普通、食べるといったらそっちでしょ」
シャルが指摘する。しかしカルニアは完全に無視。
「食用もいっぱいありますよ~。昔、ここを一緒に冒険した方と一緒にいろいろ
食べました!」
「そうか!」
とたんにフォーゼの顔がぱあっと明るくなる。
と、ぐー、と音が鳴った。
「いやあ、王宮の料理もおいしいよ。でも本来狩りをして食べていたから、
そっちの味のほうに慣れているんだよね」
フォーゼはお腹の音が恥ずかしかったのか、頬を染めて言った。
「なにが特にお好きなんです?」
「蛇」
即答。それを聞いてカルニアは固まる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 貴方に初めてお会いしたとき、
一緒にいた貴方の部下らしき子は蛇でしたよね」
「おや。僕と同じようにヒトの姿をとっていたのに、
よくあの子が蛇だってわかったね」
フォーゼは疑惑のまなざしをカルニアに向ける。
カルニアはあはは、と笑って、洞察力には自信があるんですよと言った。
「こっそりデータ取ったんでしょ、どーせ」
シャルがボソっと呟く。
それを聞き逃すフォーゼではない。
「データ採集? どうやってだい?」
口調は先程と全く変わっていないが、声色には黒いなにかが混じっている。
カルニアは彼からのギラギラ光る視線からなんとか逃げようと後ろを向いた。
「いやまあ…害はありませんから。大丈夫ですから!」
「気に入らないなあ。気付かれないように僕や僕の部下からデータを採集した
なんてね」
いつの間にか自分も収集されたことに気付かれている。
カルニアはフォーゼのほうに向き直り、あはは、とごまかし笑いをして
ごまかすのを試みた。
「教えてくれないと、かじってしまうよ?」
「やめておけ。そいつは毒だ。腹に入れたが最後、その部分にも意思が宿り、
お前を乗っ取りにかかるだろう」
「猛毒じゃないか!」
エリアスのつぶやきを聞いて、フォーゼはびっくりしたようだった。
「と。あれ?」
そしてなにか言おうとしたのであろう。しかしその前に何かに気がついて
フォーゼはきょろきょろし始めた。
「どうしたの?」
「僕たちを使役するという人は何処だい?」
そういえばフェイテルの姿が無い。
「いいよいいよ。きっと準備が終わったから、さっさと遺跡に入っちゃったんだよ」
シャルは慣れっこさ、といった風に言う。
「しかし…」
「用があったら勝手に呼ばれる。一応準備ができているなら、『あの世界』に
戻っていてもダイジョウブ」
「そういうものなのかい? でもどうやって戻るんだい?」
「あ」
転送はフェイテルにしかできない。
それに気がついて、シャルは慌ててフェイテルを連れ戻しに走っていった。
『あの世界』よりも遠くに移動したいエリアスも、一緒についていく。
残されたフォーゼとカルニア。
「まあ、お茶でも飲んで待ちましょう」
のんびり言うと、どこからか茶のセット一式を取り出してくつろぎ始めるカルニア。
フォーゼは二人が消えていった遺跡入り口を見ていたが、慌てても仕方がないかと
考え、カルニアの向かいに座る。
「はい、お茶どうぞ。お茶菓子も好きにつまんでください」
それにこくりと頷いて答えると、黙々とフォーゼは菓子を食べ始めた。
そんな、遺跡探索再開の1日目。
文章コミュの答え合わせの日でした。
自分は読む時間が結局取れなくて、自分と同じ方すら見つけられませんでした。
とほほ~
全コメされているかたがいらっしゃいます。
混乱されますよねー。シャルもカルも男です。ここ重要。
なのにチョコの話ばっかりしている。
逆チョコという言葉ができるより3年も昔からシャルはチョコを贈っています。
フラグはなんでしょう?
次の回には結構仕掛けてあるのですが。
というかサブキャラ多すぎですね。ワイワイやりたくてやっているから
全員出てくるともう意味不明ですね。
というかナチュラルにフェイテルを出せなくなります。
フェイテルはチョコをあげる予定が無かったので出番はありませんでした。
だからあれは急にひらめいたのだよ>チョコあげた方
それがなんかフラグ踏んじゃったみたいでびっくりだよ!>チョコあげた方
さて今回のランキング。
第32位 1709
ランキングを開くたびに、マイクアピールのミスを悔やむオイラなのでした。
自分は読む時間が結局取れなくて、自分と同じ方すら見つけられませんでした。
とほほ~
全コメされているかたがいらっしゃいます。
混乱されますよねー。シャルもカルも男です。ここ重要。
なのにチョコの話ばっかりしている。
逆チョコという言葉ができるより3年も昔からシャルはチョコを贈っています。
フラグはなんでしょう?
次の回には結構仕掛けてあるのですが。
というかサブキャラ多すぎですね。ワイワイやりたくてやっているから
全員出てくるともう意味不明ですね。
というかナチュラルにフェイテルを出せなくなります。
フェイテルはチョコをあげる予定が無かったので出番はありませんでした。
だからあれは急にひらめいたのだよ>チョコあげた方
それがなんかフラグ踏んじゃったみたいでびっくりだよ!>チョコあげた方
さて今回のランキング。
第32位 1709
ランキングを開くたびに、マイクアピールのミスを悔やむオイラなのでした。
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