定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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探索18日目
「はーい、みなさん集合! ルチルさんからチョコレートをいただきました!
みんなで食べましょう!」
カルニアがそう言って、合同宿舎のテーブルの上にチョコレートを置いた。
「…ルチル? 聞いた名だな」
「うわぁ! どこから湧きましたかあなたは!?」
今まで合同宿舎内にいたことにはいたのだが、完全に別行動を取っていた者の声を
聞いてカルニアは驚く。
「湧かねぇよ! オレサマ、ずっとここの3階に住んでいるんだがァ?」
その者の名は、ガンマ。カルニアの部下、
すなわちカルニアによって創り出された者。
しかし彼はカルニアのことをなめているのか、
生まれたときから言うことを全く聞かない。そして数億と経った今、
合同宿舎でもフェイテルの視線から逃げるように、宿舎の外、
人里に下りているのだ。そこでなんでも賞金稼ぎをやっているらしい。
ただし、視野から逃げた程度で、フェイテルの監視からは逃れられないのだが。
「で? ルチルさんとはお知り合いなんですか?」
「………嘘ついてもバレるんだったな。名前だけ聞いたことあンだよ」
露骨にカルニアから視線を外し、ガンマはつぶやく。
「えっ、何処で?」
「そんなに根掘り葉掘り聞くんじゃねーよ。オレサマだって思い出したくないことは
山ほどあるんだからよ」
ギリギリ嘘ではないラインでガンマははぐらかす。
なにも知らないカルニアは見事に気がつかない。
「おかしいですねぇ。私は貴方の創造主。生み出してからずっと見張っているのに、
どうして私の知らないことをときどき言うんですか?」
「そんなに言っているか、オレサマ?」
心の底から意外だったため、きょとんとガンマは聞き返す。ガンマからすれば、本当
のこと-自分たち、カルニアの部下は、完全な無から作り出されたわけではない-に
気付かれるとまずいので、気をつけているつもりだったからだ。
「ええ。気がつけば謎の生物と仲よさげにしているではないですか」
「ああ、これか」
ガンマの肩の上にはロイ、という名の小さな生き物が乗っかっている。
見た目は…なんというか説明し難い生き物だ。手のひらサイズで茶色い。
2頭身で頭には小さな角、背中には小さな紫色の翼がついている。
「ろ」
そしてこう鳴く。
「仕方ねぇだろ。この世界にぶっ飛ばされて、気がついたらこいつがいて、
懐かれちまったんだから」
「ガンマって、小さな生き物に懐かれやすいですよね…」
カルニアは感慨深げに言う。
合同宿舎の主、オルドビスには弟妹がいる。それらにもすっかり懐かれているのだ。
カルニアは『ばけものー!』と嫌われているので、自分の一部にすぎないガンマが
懐かれるのがいまいち納得がいっていないのだ。
「ケッ、感謝するぜ。オレサマを部下として作ってくれたことによォ。
分身として作られたら、オレサマもこいつらに懐かれることなく、
化け物呼ばわりされていたはずだからな」
「ろ、ろ」
ガンマが悪態をついている間に、ロイはガンマの肩から降りると、
チョコレートを選び始めた。
「おっと。みんな食べろってことは、オレサマたちも貰っていいんだよな?」
そういうと、チョコレートを抱え込んだロイをつまみ、ソファーへ移動した。
そしてチョコレートをぶんどり、食べている。
「おっとそうでした。チョコレートチョコレート」
カルニアもチョコレートは大好きだ。嬉しそうにチョコレートを手に取る。
「おっ。ルチルさん手作りのチョコレートか。ボクもいただこう」
なぜか営業モード口調のスイッチが入っているシャルがやってきてチョコレートを
手に取る。そしてぽい、と口の中に入れる。
「ほう。これは美味い。ここにこれないフェイテルサマと向こうにいるかもしれない
エリアスとフォーゼ君にもわけてこよう」
そう言うと、がばっとチョコレートを半分ほど手に取り籠に移した。
そしてテレビという名のフェイテルとの通信装置の前で、事の顛末を話し、
遺跡外に転送されていった。
運よく、そこにはエリアスとフォーゼがいた。
シャルはさっと籠を置く。
「…いただく」
「これはこれは…」
エリアスはチョコレートをもぐもぐと食べている。
フォーゼは嬉しそうにチョコレートを手に取ったが、食べる直前でそれを手放した。
「どうしたの?」
シャルが問う。
「…いや、ちょっと、これは食べられない、かな?」
フォーゼが以前とは全然違う口調で苦々しい顔をして言う。
「なんと失礼な。せっかくルチルさんが作ってくれたんだぞ」
そう言って、シャルはフォーゼが手放したチョコレートをぽいと
口の中に放り込んだ。
「あ」
「まったく、美味しいのに…………」
文句を言っていたシャルがフリーズした。
フォーゼは「やっちまったぜ!」といった感じで気まずそうな顔をする。
シャルは 倒れた…!
「他のものは…うん、これはおいしそうだ」
仕方がないので無かったことにして、フォーゼはチョコレートを選び取り、
おいしくいただいた。
ちなみに味覚のないフェイテルは、バリバリ失敗チョコもいただいていたという。
みんなで食べましょう!」
カルニアがそう言って、合同宿舎のテーブルの上にチョコレートを置いた。
「…ルチル? 聞いた名だな」
「うわぁ! どこから湧きましたかあなたは!?」
今まで合同宿舎内にいたことにはいたのだが、完全に別行動を取っていた者の声を
聞いてカルニアは驚く。
「湧かねぇよ! オレサマ、ずっとここの3階に住んでいるんだがァ?」
その者の名は、ガンマ。カルニアの部下、
すなわちカルニアによって創り出された者。
しかし彼はカルニアのことをなめているのか、
生まれたときから言うことを全く聞かない。そして数億と経った今、
合同宿舎でもフェイテルの視線から逃げるように、宿舎の外、
人里に下りているのだ。そこでなんでも賞金稼ぎをやっているらしい。
ただし、視野から逃げた程度で、フェイテルの監視からは逃れられないのだが。
「で? ルチルさんとはお知り合いなんですか?」
「………嘘ついてもバレるんだったな。名前だけ聞いたことあンだよ」
露骨にカルニアから視線を外し、ガンマはつぶやく。
「えっ、何処で?」
「そんなに根掘り葉掘り聞くんじゃねーよ。オレサマだって思い出したくないことは
山ほどあるんだからよ」
ギリギリ嘘ではないラインでガンマははぐらかす。
なにも知らないカルニアは見事に気がつかない。
「おかしいですねぇ。私は貴方の創造主。生み出してからずっと見張っているのに、
どうして私の知らないことをときどき言うんですか?」
「そんなに言っているか、オレサマ?」
心の底から意外だったため、きょとんとガンマは聞き返す。ガンマからすれば、本当
のこと-自分たち、カルニアの部下は、完全な無から作り出されたわけではない-に
気付かれるとまずいので、気をつけているつもりだったからだ。
「ええ。気がつけば謎の生物と仲よさげにしているではないですか」
「ああ、これか」
ガンマの肩の上にはロイ、という名の小さな生き物が乗っかっている。
見た目は…なんというか説明し難い生き物だ。手のひらサイズで茶色い。
2頭身で頭には小さな角、背中には小さな紫色の翼がついている。
「ろ」
そしてこう鳴く。
「仕方ねぇだろ。この世界にぶっ飛ばされて、気がついたらこいつがいて、
懐かれちまったんだから」
「ガンマって、小さな生き物に懐かれやすいですよね…」
カルニアは感慨深げに言う。
合同宿舎の主、オルドビスには弟妹がいる。それらにもすっかり懐かれているのだ。
カルニアは『ばけものー!』と嫌われているので、自分の一部にすぎないガンマが
懐かれるのがいまいち納得がいっていないのだ。
「ケッ、感謝するぜ。オレサマを部下として作ってくれたことによォ。
分身として作られたら、オレサマもこいつらに懐かれることなく、
化け物呼ばわりされていたはずだからな」
「ろ、ろ」
ガンマが悪態をついている間に、ロイはガンマの肩から降りると、
チョコレートを選び始めた。
「おっと。みんな食べろってことは、オレサマたちも貰っていいんだよな?」
そういうと、チョコレートを抱え込んだロイをつまみ、ソファーへ移動した。
そしてチョコレートをぶんどり、食べている。
「おっとそうでした。チョコレートチョコレート」
カルニアもチョコレートは大好きだ。嬉しそうにチョコレートを手に取る。
「おっ。ルチルさん手作りのチョコレートか。ボクもいただこう」
なぜか営業モード口調のスイッチが入っているシャルがやってきてチョコレートを
手に取る。そしてぽい、と口の中に入れる。
「ほう。これは美味い。ここにこれないフェイテルサマと向こうにいるかもしれない
エリアスとフォーゼ君にもわけてこよう」
そう言うと、がばっとチョコレートを半分ほど手に取り籠に移した。
そしてテレビという名のフェイテルとの通信装置の前で、事の顛末を話し、
遺跡外に転送されていった。
運よく、そこにはエリアスとフォーゼがいた。
シャルはさっと籠を置く。
「…いただく」
「これはこれは…」
エリアスはチョコレートをもぐもぐと食べている。
フォーゼは嬉しそうにチョコレートを手に取ったが、食べる直前でそれを手放した。
「どうしたの?」
シャルが問う。
「…いや、ちょっと、これは食べられない、かな?」
フォーゼが以前とは全然違う口調で苦々しい顔をして言う。
「なんと失礼な。せっかくルチルさんが作ってくれたんだぞ」
そう言って、シャルはフォーゼが手放したチョコレートをぽいと
口の中に放り込んだ。
「あ」
「まったく、美味しいのに…………」
文句を言っていたシャルがフリーズした。
フォーゼは「やっちまったぜ!」といった感じで気まずそうな顔をする。
シャルは 倒れた…!
「他のものは…うん、これはおいしそうだ」
仕方がないので無かったことにして、フォーゼはチョコレートを選び取り、
おいしくいただいた。
ちなみに味覚のないフェイテルは、バリバリ失敗チョコもいただいていたという。
遺跡に入るぞー!
まだおいしい草で進めるかしらん。
予定では3日滞在。さてさて。
メッセでは相性が悪いのか話がこじれている…
そうするとフェイテルの軸の弱さと
私の文章能力の無さが目に見えてわかってしょんぼりだぜ。
でもひとつはっきりしたことがある。
フェイテルはヤンデレ。
―あの女がいなくなればそれでいい。あとの者がどうなろうと知ったことではない―
迷惑かけてごめん。本当に好きなのにそれが通じないのが辛いなあ。
ランキング。
第32位 1687
こんな感じ。
まだおいしい草で進めるかしらん。
予定では3日滞在。さてさて。
メッセでは相性が悪いのか話がこじれている…
そうするとフェイテルの軸の弱さと
私の文章能力の無さが目に見えてわかってしょんぼりだぜ。
でもひとつはっきりしたことがある。
フェイテルはヤンデレ。
―あの女がいなくなればそれでいい。あとの者がどうなろうと知ったことではない―
迷惑かけてごめん。本当に好きなのにそれが通じないのが辛いなあ。
ランキング。
第32位 1687
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