定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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探索17日目
=文章が好き! コミュイベント参加作品=
「ちょっこれーと、ちょっこれーと♪」
「またチョコレート話ですか…ちょっと時期外れですよ」
シャルとカルニア。二人は遺跡外に座り込み、それぞれ
<作成受付中!>
<集まれ! チキレーサー!>
という看板を出している。
「なんで、チョコの話をすると怒るのさ?
ああわかった、カルにはチョコレートが足りないんだ!」
カルニアはため息をついた。
「あ。信用していないな! チョコレートはね、心が癒されるんだよ!
ホントにそういう効果があるって実証されてるんだってば。
カルだったら、データの中にそういう情報持ってるでしょ?」
「さあどうでしょうね。世の中には堂々とまかり通っていても、
ウソのことだっていくらでもありますからね。例えば、マイナスイオンとか」
消されるぞカルニア。
そんな危険を含んだ発言をしながら、カルニアは足元の小石を蹴った。
「そういえば、今日はこの島でもチョコレートのやりとりがあるみたいですね。
シャル、私の看板も一緒に管理していただけますか?
チョコレート、売ってきます」
「あ、ズルイ! ボクもチョコ配るんだい!」
はあ…。
カルニアはシャルと一緒にいることによってついた、
数え切れないくらいのため息を再びついた。
「じゃあ、ひとまず看板は片付けて、二人でチョコレート、準備してきましょうか」
「ウンウン、それがいい! 合同宿舎にチョコレート準備は終わってるんだー」
「私も終わっていますよ。合同宿舎に……あ」
カルニアはぽつりと呟いた。そしてその顔がどんどん青ざめていく。
「どうしたの?」
シャルは空気を読めないのか、そのままの調子で彼に尋ねる。
「い、いえ、なんでもないです。私は、がおを信じます」
「あー!」
その言葉を聞いてシャルも叫ぶ。彼も思い当たったのだ。
エレア(種族名)でありながら、大量にエネルギーを欲しがるカルニアのペット、
がお。奴の大好物がチョコレートであることに。
いや、カロリーがあればなんでもいいのだが、
特にチョコレートが大好きなのである。
カルニアは全身をぷるぷるさせながら、引きつった笑みでシャルに語りかける。
「大丈夫ですよ。私が躾けているがおですよ? ちゃんと主人の大切なものは
食べないようになっています!」
シャルはふるふると首を振った。
「そうかなぁ? アイツは3歩歩くうちに忘れる生き物だよ?」
「大丈夫ですって!」
カルニアは胸を張った。その様子を見てシャルの目つきがきらりと光り、変わる。
「ほーう。なら賭けようか。ボクは、がおがチョコを完食しているに一票」
「う」
すると、カルニアは詰まった。お金も大好きな彼にとって、
不利な賭けには応じたくない、というわけだ。
それはつまり――
「ほら見たことか。カルもがおのこと信用してないんじゃん?」
「ち、ち、違いますよう! ………わ、わかりました。賭けましょう。
私はチョコレートが無事に一票」
カルニアは思ったのだ。どうせ賭けに負けても、踏み倒せばいいのだと。
誠意なんて彼にはないのである。
さて結果は…
合同宿舎の倉庫はからっぽになっていた。
「めっ!」
シャルはがおをどついた。
「がーおーん!」
がおは鳴いた。
「反省しているの?」
「げー」
げー、とは、がおが否定をするときに使う鳴き声である。
シャルはさっそくぽこすか殴り始めた。
エレアは「げーげー」と鳴きまくっている。いや、泣きまくっているのか?
「や、やめてください! がおが可哀想じゃないですか」
カルニアは止めに入る。するとがおは「がおがお!」と頷いた。
妙に自信ありげに。
シャルはカチンと来た。
「ボクが一生懸命作ったものを奪っておいてなに偉そうなの!? 信じられない!」
「げー」
そう鳴いて、がおはシャルを睨み返した。なんとまあ、盗人猛々しいことで。
「ひーらーきーなおったなー!」
シャルは怒った。鳴くがお。止めるカルニア。合同宿舎は大混乱である。
「やかましい!」
声が響いた刹那、シャルの周りには炎の渦が巻き起こり、がおとカルニアには
氷の槍が突き刺さった。
「あ。オルドビスー」
シャルが炎の渦をさっさと消すと、彼の元にトトトっと駆け寄る。
すると声の主であり、この家の主でもあるオルドビスは露骨に嫌な顔をし、
シャルから離れた。
「あ、また逃げるー。どうしてボクをそんなに嫌うのかな」
「今のお前は、性質(タチ)が悪い」
そんな会話をしている間に、ようやくカルニアが動き出し、槍を引き抜き、
がおのもとに駆け寄ってがおの槍も抜いてあげている。
「そんなことないよ? ボクはただ、キミを愛でたい。それだけさ」
「それが嫌なんだ! きもちわるい」
彼は水色の髪を振って、また縮んでいた二人の距離をあけると、炎を放った。
シャルはふふんと笑いそれを片手で打ち消す。
どうしてオルドビスがここまでシャルを拒絶するかというと、理由は簡単。
オルドビスもシャルも男だからである。
しかし、シャルはオルドビスを可愛がり、それが気持ち悪いと言われると、
「じゃあ女の子にしてあげる♪」と言い出す。
そんな迷惑男に近寄ってもらいたくないのも当然というわけだ。
そんなわけで嫌われるのも当然なのだが、シャルはそれでも可愛がる。
だから性質が悪い、なのだ。
先日カルニアが言った『バカモード』のときのシャルは、炎で簡単に退治することが
できるのだが、『本気モード』のときはどうしようもない。
だからこそ、この家を邪心が乗っ取っているのだが。
「ああ、オルドビスはボクの清涼剤だよ。キミを撫でていると、心が癒される…」
イライライラ。
オルドビスは明らかに不服な顔をしているが、反撃できない。
しかし無抵抗なのはやはり嫌だったのか、
「清涼剤? ならばこうしてやる!」
氷の槍をシャルの頭に突き刺した。
「やーん!」
すると、突如バカモードに戻ったシャルはそう叫んで、後ろに倒れこんだ。
「あは、あはは。それでは私はまたチョコレート作りに戻りますねー」
「がおがお!」
カルニアは氷が心の底から苦手なので、さっさと退却し始めた。
バカモードのシャルは相手にならないしつまらないしくだらない。
そう判断したオルドビスもさっさと彼の元を去る。
ぽつん、とシャルだけが取り残されたのであった。
「ちょっこれーと、ちょっこれーと♪」
「またチョコレート話ですか…ちょっと時期外れですよ」
シャルとカルニア。二人は遺跡外に座り込み、それぞれ
<作成受付中!>
<集まれ! チキレーサー!>
という看板を出している。
「なんで、チョコの話をすると怒るのさ?
ああわかった、カルにはチョコレートが足りないんだ!」
カルニアはため息をついた。
「あ。信用していないな! チョコレートはね、心が癒されるんだよ!
ホントにそういう効果があるって実証されてるんだってば。
カルだったら、データの中にそういう情報持ってるでしょ?」
「さあどうでしょうね。世の中には堂々とまかり通っていても、
ウソのことだっていくらでもありますからね。例えば、マイナスイオンとか」
消されるぞカルニア。
そんな危険を含んだ発言をしながら、カルニアは足元の小石を蹴った。
「そういえば、今日はこの島でもチョコレートのやりとりがあるみたいですね。
シャル、私の看板も一緒に管理していただけますか?
チョコレート、売ってきます」
「あ、ズルイ! ボクもチョコ配るんだい!」
はあ…。
カルニアはシャルと一緒にいることによってついた、
数え切れないくらいのため息を再びついた。
「じゃあ、ひとまず看板は片付けて、二人でチョコレート、準備してきましょうか」
「ウンウン、それがいい! 合同宿舎にチョコレート準備は終わってるんだー」
「私も終わっていますよ。合同宿舎に……あ」
カルニアはぽつりと呟いた。そしてその顔がどんどん青ざめていく。
「どうしたの?」
シャルは空気を読めないのか、そのままの調子で彼に尋ねる。
「い、いえ、なんでもないです。私は、がおを信じます」
「あー!」
その言葉を聞いてシャルも叫ぶ。彼も思い当たったのだ。
エレア(種族名)でありながら、大量にエネルギーを欲しがるカルニアのペット、
がお。奴の大好物がチョコレートであることに。
いや、カロリーがあればなんでもいいのだが、
特にチョコレートが大好きなのである。
カルニアは全身をぷるぷるさせながら、引きつった笑みでシャルに語りかける。
「大丈夫ですよ。私が躾けているがおですよ? ちゃんと主人の大切なものは
食べないようになっています!」
シャルはふるふると首を振った。
「そうかなぁ? アイツは3歩歩くうちに忘れる生き物だよ?」
「大丈夫ですって!」
カルニアは胸を張った。その様子を見てシャルの目つきがきらりと光り、変わる。
「ほーう。なら賭けようか。ボクは、がおがチョコを完食しているに一票」
「う」
すると、カルニアは詰まった。お金も大好きな彼にとって、
不利な賭けには応じたくない、というわけだ。
それはつまり――
「ほら見たことか。カルもがおのこと信用してないんじゃん?」
「ち、ち、違いますよう! ………わ、わかりました。賭けましょう。
私はチョコレートが無事に一票」
カルニアは思ったのだ。どうせ賭けに負けても、踏み倒せばいいのだと。
誠意なんて彼にはないのである。
さて結果は…
合同宿舎の倉庫はからっぽになっていた。
「めっ!」
シャルはがおをどついた。
「がーおーん!」
がおは鳴いた。
「反省しているの?」
「げー」
げー、とは、がおが否定をするときに使う鳴き声である。
シャルはさっそくぽこすか殴り始めた。
エレアは「げーげー」と鳴きまくっている。いや、泣きまくっているのか?
「や、やめてください! がおが可哀想じゃないですか」
カルニアは止めに入る。するとがおは「がおがお!」と頷いた。
妙に自信ありげに。
シャルはカチンと来た。
「ボクが一生懸命作ったものを奪っておいてなに偉そうなの!? 信じられない!」
「げー」
そう鳴いて、がおはシャルを睨み返した。なんとまあ、盗人猛々しいことで。
「ひーらーきーなおったなー!」
シャルは怒った。鳴くがお。止めるカルニア。合同宿舎は大混乱である。
「やかましい!」
声が響いた刹那、シャルの周りには炎の渦が巻き起こり、がおとカルニアには
氷の槍が突き刺さった。
「あ。オルドビスー」
シャルが炎の渦をさっさと消すと、彼の元にトトトっと駆け寄る。
すると声の主であり、この家の主でもあるオルドビスは露骨に嫌な顔をし、
シャルから離れた。
「あ、また逃げるー。どうしてボクをそんなに嫌うのかな」
「今のお前は、性質(タチ)が悪い」
そんな会話をしている間に、ようやくカルニアが動き出し、槍を引き抜き、
がおのもとに駆け寄ってがおの槍も抜いてあげている。
「そんなことないよ? ボクはただ、キミを愛でたい。それだけさ」
「それが嫌なんだ! きもちわるい」
彼は水色の髪を振って、また縮んでいた二人の距離をあけると、炎を放った。
シャルはふふんと笑いそれを片手で打ち消す。
どうしてオルドビスがここまでシャルを拒絶するかというと、理由は簡単。
オルドビスもシャルも男だからである。
しかし、シャルはオルドビスを可愛がり、それが気持ち悪いと言われると、
「じゃあ女の子にしてあげる♪」と言い出す。
そんな迷惑男に近寄ってもらいたくないのも当然というわけだ。
そんなわけで嫌われるのも当然なのだが、シャルはそれでも可愛がる。
だから性質が悪い、なのだ。
先日カルニアが言った『バカモード』のときのシャルは、炎で簡単に退治することが
できるのだが、『本気モード』のときはどうしようもない。
だからこそ、この家を邪心が乗っ取っているのだが。
「ああ、オルドビスはボクの清涼剤だよ。キミを撫でていると、心が癒される…」
イライライラ。
オルドビスは明らかに不服な顔をしているが、反撃できない。
しかし無抵抗なのはやはり嫌だったのか、
「清涼剤? ならばこうしてやる!」
氷の槍をシャルの頭に突き刺した。
「やーん!」
すると、突如バカモードに戻ったシャルはそう叫んで、後ろに倒れこんだ。
「あは、あはは。それでは私はまたチョコレート作りに戻りますねー」
「がおがお!」
カルニアは氷が心の底から苦手なので、さっさと退却し始めた。
バカモードのシャルは相手にならないしつまらないしくだらない。
そう判断したオルドビスもさっさと彼の元を去る。
ぽつん、とシャルだけが取り残されたのであった。
オルドビスを日記に出してしまいました。
オチがつかなくて。
だめですねぇ。でも、合同宿舎での話には出てこないのが不自然さ!と
開き直ってみます。
今回は文章好きコミュのイベントです。
参加者のうち、4名ずつのチームで同じキーワードを2個こっそり与えられて、
それを文章に組み込む。そして、いったい誰が一緒でキーワードはなにか、を
当てるというイベントなのです。
今日のランキング。
第32位 1669
コメントマイクをつけたのですが、フェイテル口調にすべきと気がついたのは
すべて おわった あと。
オチがつかなくて。
だめですねぇ。でも、合同宿舎での話には出てこないのが不自然さ!と
開き直ってみます。
今回は文章好きコミュのイベントです。
参加者のうち、4名ずつのチームで同じキーワードを2個こっそり与えられて、
それを文章に組み込む。そして、いったい誰が一緒でキーワードはなにか、を
当てるというイベントなのです。
今日のランキング。
第32位 1669
コメントマイクをつけたのですが、フェイテル口調にすべきと気がついたのは
すべて おわった あと。
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