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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索20日目
ぼくは一人ぼっち。

周りの者たちは正義を唱える。

でもぼくはそれが正しいとは思えなかった。

だから反抗した。

そして彼らからはぶかれて一人ぼっちになった。

一人は寂しかった。

やがて贄が必要となり、ぼくはぼくの意思でそれに手を上げた。

それからぼくの生活は変わった。

たとえ一人ぼっちでも一人じゃない。

たとえそれがぼくの命を縮めることであっても、後悔しない。

そう思っていたのに。

ぼくが生きるだけで人に害を与えるという声がする。

それが真実なの?

それならばぼくはどうしたらいいの。

ぼくは。

ぼくは。

…………。

そのときぼくは、誰かの言葉を聞いた。

喜んで死を受け入れよ、と。

---------------
「うわあ、ワラビーだって。おいしそうだねぇ…」
フォーゼがうっとりした顔で現れた敵を見て言う。
それに対して年長さんとしての誇りがあるのか、びしっとシャルは言う。
「キミは、まだなにもする気がないんだろう? だったらおとなしくしていてよね」
「マジックミサイル行きますよー!」
傍らには久しぶりの遺跡ではしゃぎまくっているカルニア。
それ以上に、初めての遺跡なのでもう食欲MAXなフォーゼ。
「もうー。キミは、お城にいなくていいの?」
シャルはそんな二人に呆れてダレた。とりあえず、付き合いの薄い且つ、
見込みがありそうなほうに声をかける。
そのシャルの言葉どおりに、エリアスは自分の普段の仕事に出ており、姿は無い。
「大丈夫さ。僕にはね、分身を作る力があるからね」
「へぇー、カルと同じなんだね」
シャルはちょっと皮肉を込めて言ってみる。
それがわかったのかフォーゼは苦笑して答えた。
「いや、彼ほど精密なものじゃないさ。鏡の反射を利用して作っているものだから
動けないし、話せない」
フォーゼはカルニアを見ながら言う。その視線はなんだか冷たいものに見えた。
シャルは問いかける。
「カルのこと、キライなの?」
すると彼はシャルのほうを向き、にこりと微笑んだ。
「彼は好まれるタイプではないだろう。彼自身が、好まれるのを拒んでいるように
僕は感じるけどね」
それはシャルにとってはとても意外な言葉だった。手を無意味にジタバタ
させながら、シャルはフォーゼを追求する。
「カルが好まれるのを拒んでる? 人に好まれて、その隙をついてデータを奪う
奴だよ。人に好まれないと始まらないと思うんだけどなー」
しかしフォーゼはゆるぎない確信があるのか、さらりと答えた。
「もしそれがバレたら、彼は半端ではなく嫌われる。なのにそれに対して恐れを
全く感じていないように見えるんだ」
「ふーん」
シャルはその言葉を頭に置いてカルニアを見る。フォーゼもそれにあわせて
カルニアに視線を再びやった。

「あ。でもワラビーって、とっても強いらしいですよ! 私が食べようとして、
逆にバリバリ食べられちゃったらどうしましょう!」
きゃー、怖いですぅ。そう付け足してカルニアはフェイテルの前でぶりっ子を
している。
「アレは素かい?」
フォーゼが言う。
「演技」
シャルは即答する。
「無意味だよね。フェイテル様は当然それをわかっておられるだろうし、
君たちもそれを知っている。なのにどうして演技をするのだろう?」
不思議な子だね。
フォーゼはそう言うと、カルニアに三度目をやってから、ため息をついた。

「それはですねぇ」
聞いていなかったフリだったのか。カルニアがこちらをくるりと向いた。
「普段からやっておかないと、演技に真実味が出ないからですよ。
急にやっても不自然になってしまうものです。普段からやっていても
ダメな人もいるくらいなのですから~。ね、フェイテル様ー?」
カルニアはフェイテルに振った。
しかしフェイテルは穏やかに微笑んでいるだけである。
「フェイテル様ぁ。同意してくださいよー。沈黙は金って言葉がありますけど
無視は寂しいですぅ」
カルニアはまだエセ敬語を乱舞させている。そして自分で言っておいて喋り続ける。
「能弁は銀。沈黙は金。それなら金のほうがいいですね! お金お金!」
そう言うと本当にぴたっと動かなくなった。
「おいィ? エンストしただけにしか見えないんだが?」
シャルが変な口調を引用して言い出す。
それを見てフォーゼはくすくす笑う。
「君は面白いね。あんなカルニア君とも仲良くできるなんて。嘘ばかりつき、
人の虚を狙い、厚意を踏みにじるような子なんでしょう、
僕が一緒に行動している間、観察した結果によると」
するとシャルはなにか含んだ笑みでフォーゼのほうを振り向いた。
「ホントだね。カルの長所ってなんなんだろう。手先は器用だから雑用係として
扱うにはいいけど、トモダチとして見るといいとこなしだもん。
だけどボクはカルとも仲良くしていたい。それは」
一呼吸置くと、シャルは空を仰いだ。
「ひとりは、寂しいんだ…」
「……」
フォーゼはなにも言わなかった。ただそのシャルをじっと見るだけにとどめている。

「はうぅ…」
静寂はカルニアのため息で終わった。
「やっぱり私はしゃべっていないとダメなようです。さあお二人とも! 
私のことは考えないで戦闘のことを考えてください。
フェイテル様の命じられるまま、私たちは戦うんですから。特にシャル。
フォーゼさんの見本になる戦闘をお願いしますよ」
カルニアがダメだしをした。するとシャルはふっと笑い、営業モードに変換した。
「ボクを誰だと思っているんだい? 今日も人形術で敵を魅了してあげるよ」
「魅了じゃないんですけど…」
棒読みのカルニア。言っても無駄だとわかっているからだ。
「人形術か。それは興味深い。ぜひ拝見させてもらうよ」
そう言ってフォーゼは傍らの石に腰掛けた。
ようやく戦闘態勢が整った。
空気を読んでかなにかで大人しくしていたワラビーが、フェイテルを威嚇する。
フェイテルはにっこりと笑って、口を開いた。
「それでは、みんな、お願いね」

――み、水増しなんかじゃないんだからねっ――

はじまった。
私、独白大好きなんですよ。
読んでいる人を放置して、よく語りだします。
いけない癖ですねぇ。

今回の「ぼく」はひとりではありません。
この島に来ている「ぼく」はひとりだけど。
あまりに境遇が似ているので特定できない一人称で書きました。
境遇が似ている=ネタ切れ
だったりするから、あはっ、もっと修業せねばなぁと書きながら思いました。

今日のランキング☆
第30位  1734
なん…だと…!

そうそう、エセブロンティストでごめんなさい。
周りにブロンティストがいるもんだから影響されてきたよ。
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