定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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探索26日目
「あれ。フェイテルサマがなんかご機嫌だよ?」
シャルが言い出した。
いつも笑顔の彼女のどこをどう見れば、そう見えるのか、俺にはわからない。
「え、そうですか? いつもとお変わりなく見えるのですが…」
俺の天敵が言う。
しかし、今回に限っては同意見だ。
「うーうん。あのね、今にも歌いだしそう」
シャルはそう言って首をかしげる。
言われたカルニアのほうこそ、首をかしげるほうだと思うのだが。
「歌う…ですか。フェイテル様が歌う? そんな機能、お付きでしたっけ?」
また同意見だ。
俺は黙って、義兄二人の会話を見ていることにする。
「ふっふっふーん。フェイテルサマってばね、最近、
こっそり歌う練習してるんだよ! ボク見ちゃった!」
「えええええっ!」
カルニアが大きな声をあげる。しー、とシャルは言って、カルニアの目線まで
腰を下ろすと、指を口の前で1本立てた。
「一体何故? 得になることなどないだろうに。フェイテルは余計なことをする
存在だとは思わないのだが」
俺は言った。
すると、ぷう、とシャルは頬を膨らませて言う。
「また呼び捨てにするー。ダメだよー。フェイテルサマは偉いんだから」
「知るか」
「うわぁぁぁん! エリーがオルドビスみたいに反抗的だよー!
反抗的でいいのはオルドビスだけなんだぞぅ!」
オルドビス、か。
俺は時々家を借りる主のことを考える。邪心とは対極の存在なのに邪心に懐かれて
さぞ大変だろう。
しかもどんなに邪険にしても、そこがいいと言われてしまうのだから、
ストレスも溜まるだろう。気の毒である。
泣き叫んでいたシャルだが、誰も相手にしないのに気がついたか、
急にけろりとしてしゃべりだした。
「フェイテルサマはね、変わりつつあるよ。で、こっそり聞いちゃったんだけど、
鼻歌を歌ってた。なんだろうねー!」
「そうなんですかー」
天敵はまだ信じられないといった風に言う。
「嘘言ったってしょうがないじゃない。それに――」
シャルの言葉はそこでさえぎられた。フェイテルがやってきたのだ。
「それに、なにかしら? 続けて頂戴」
平然と言うフェイテル。シャルはオーバーアクションで
手をぶんぶん自分の顔の前で振りながら、
「いや、いやいやいや! なんでもないです!」
と否定した。
「私が歌っているの、聞いていたのね。まだ、歌にすらなっていないものなのに。
困った子ね」
笑顔で言う。だが、普通の人ならば、怒っていてもおかしくないところだ。
その辺りを俺が見抜けるようになると、あの人が言っていたのだが、
俺にはそれができるようになる自信が全くない。
「た、たまたま耳に入っちゃったんだよう!」
シャルが弁明する。すると、彼の頭の上あたりに、赤い、丸い物体が生まれた。
ウィシーと呼ばれるもの。簡単に言えば邪霊である。
赤い邪霊は嘘の邪霊。
嘘をつくと、勝手に生まれてくるものだ。
ちなみにカルニアはこれを食べることができる。嘘の邪心だからだ。
ついでに言うと、あの天敵が嘘をついた場合は邪霊は生まれない。正確に言うと
生まれているのだが、高速でカルニアが食べてしまうからわからないのだ。
「たまたまではないのね。本当に困った子」
フェイテルが笑顔を深くする。軽く閉じられているだけの瞳がぎゅっと閉じられ、
口元の笑みも深くなるのだ。
「はうはうー。ボク、フェイテルサマのストーカーじゃないよ!
ただ、フェイテルサマが楽器を教えてって言った後、
踊りじゃ満足していないみたいだったから、どうするのかなーって思っただけ!」
「そう」
フェイテルの笑顔はそのままだ。
ここで俺は論点がずれまくっているのに気がつく。そこで口を出した。
「フェイテル。機嫌が良いというのは本当か?」
フェイテルがこちらを向いた。笑顔は、いつもの軽い笑顔に戻っている。
「機嫌が良い? ――ああ、そうね。嬉しいことがあったの」
「嬉しいこと、ですって!?」
カルニアが素っ頓狂な声をあげる。
「そんなに驚くことかしら?」
「はい。フェイテル様が感情的になるなんて、珍しいと思いまして」
そうすると、フェイテルの顔から笑顔が消えた。目を閉じたままだが、
やや、顔を下に傾けて、小さな声で言う。
「私には感情があるわよ。あの子とは違うの」
天敵は大慌てだ。
「すみません! あの事はタブーですものね、忘れてください!」
そうすると、フェイテルは、ふふっと声を出して笑った。
「カルニアはいつも感情的ね。そんなことでよく今まで偽りの邪心が
務まってきたと思うわ」
「そ、そんな~」
カルニアは頬を染めてもじもじしだした。
「褒めていないわよ?」
「え。そ、そんなぁー…」
フェイテルの指摘を受けると、今度は眉をしょんぼりさせて、涙目だ。
嘘か本当かどうかは別として、本当にカルニアは感情を表に出す態度を取る。
「エリアスも、ここまでいきなさいとは言わないけれど、少しは感情を出して
接してごらんなさい。あなたの反応が淡白で、私、少し寂しいわ」
急に俺に振られた。
「そんなことを言われても…。どう表現すればいいかわからぬのだから、
仕方がないだろう」
「こら、エリー!」
シャルがまた、けたたましい声をあげる。おそらく、言葉遣いの注意だろう。
だが、これが俺の口調なのだ。丁寧語など、知らん。
---------結果ではここまで------------
「いいのよ、シャル。私に気を使ってくれているのね。いい子」
フェイテルはそう言って俺のほうを見たまま、にこり、と微笑んだ。
「それで、また脱線しているのだが。嬉しいこととはなんなのだ?」
俺は問う。するとフェイテルは目を開けた。爛々と輝く青の瞳。
それがいたずらっぽく光っていた。
「ふふっ、じきにわかるわ」
シャルが言い出した。
いつも笑顔の彼女のどこをどう見れば、そう見えるのか、俺にはわからない。
「え、そうですか? いつもとお変わりなく見えるのですが…」
俺の天敵が言う。
しかし、今回に限っては同意見だ。
「うーうん。あのね、今にも歌いだしそう」
シャルはそう言って首をかしげる。
言われたカルニアのほうこそ、首をかしげるほうだと思うのだが。
「歌う…ですか。フェイテル様が歌う? そんな機能、お付きでしたっけ?」
また同意見だ。
俺は黙って、義兄二人の会話を見ていることにする。
「ふっふっふーん。フェイテルサマってばね、最近、
こっそり歌う練習してるんだよ! ボク見ちゃった!」
「えええええっ!」
カルニアが大きな声をあげる。しー、とシャルは言って、カルニアの目線まで
腰を下ろすと、指を口の前で1本立てた。
「一体何故? 得になることなどないだろうに。フェイテルは余計なことをする
存在だとは思わないのだが」
俺は言った。
すると、ぷう、とシャルは頬を膨らませて言う。
「また呼び捨てにするー。ダメだよー。フェイテルサマは偉いんだから」
「知るか」
「うわぁぁぁん! エリーがオルドビスみたいに反抗的だよー!
反抗的でいいのはオルドビスだけなんだぞぅ!」
オルドビス、か。
俺は時々家を借りる主のことを考える。邪心とは対極の存在なのに邪心に懐かれて
さぞ大変だろう。
しかもどんなに邪険にしても、そこがいいと言われてしまうのだから、
ストレスも溜まるだろう。気の毒である。
泣き叫んでいたシャルだが、誰も相手にしないのに気がついたか、
急にけろりとしてしゃべりだした。
「フェイテルサマはね、変わりつつあるよ。で、こっそり聞いちゃったんだけど、
鼻歌を歌ってた。なんだろうねー!」
「そうなんですかー」
天敵はまだ信じられないといった風に言う。
「嘘言ったってしょうがないじゃない。それに――」
シャルの言葉はそこでさえぎられた。フェイテルがやってきたのだ。
「それに、なにかしら? 続けて頂戴」
平然と言うフェイテル。シャルはオーバーアクションで
手をぶんぶん自分の顔の前で振りながら、
「いや、いやいやいや! なんでもないです!」
と否定した。
「私が歌っているの、聞いていたのね。まだ、歌にすらなっていないものなのに。
困った子ね」
笑顔で言う。だが、普通の人ならば、怒っていてもおかしくないところだ。
その辺りを俺が見抜けるようになると、あの人が言っていたのだが、
俺にはそれができるようになる自信が全くない。
「た、たまたま耳に入っちゃったんだよう!」
シャルが弁明する。すると、彼の頭の上あたりに、赤い、丸い物体が生まれた。
ウィシーと呼ばれるもの。簡単に言えば邪霊である。
赤い邪霊は嘘の邪霊。
嘘をつくと、勝手に生まれてくるものだ。
ちなみにカルニアはこれを食べることができる。嘘の邪心だからだ。
ついでに言うと、あの天敵が嘘をついた場合は邪霊は生まれない。正確に言うと
生まれているのだが、高速でカルニアが食べてしまうからわからないのだ。
「たまたまではないのね。本当に困った子」
フェイテルが笑顔を深くする。軽く閉じられているだけの瞳がぎゅっと閉じられ、
口元の笑みも深くなるのだ。
「はうはうー。ボク、フェイテルサマのストーカーじゃないよ!
ただ、フェイテルサマが楽器を教えてって言った後、
踊りじゃ満足していないみたいだったから、どうするのかなーって思っただけ!」
「そう」
フェイテルの笑顔はそのままだ。
ここで俺は論点がずれまくっているのに気がつく。そこで口を出した。
「フェイテル。機嫌が良いというのは本当か?」
フェイテルがこちらを向いた。笑顔は、いつもの軽い笑顔に戻っている。
「機嫌が良い? ――ああ、そうね。嬉しいことがあったの」
「嬉しいこと、ですって!?」
カルニアが素っ頓狂な声をあげる。
「そんなに驚くことかしら?」
「はい。フェイテル様が感情的になるなんて、珍しいと思いまして」
そうすると、フェイテルの顔から笑顔が消えた。目を閉じたままだが、
やや、顔を下に傾けて、小さな声で言う。
「私には感情があるわよ。あの子とは違うの」
天敵は大慌てだ。
「すみません! あの事はタブーですものね、忘れてください!」
そうすると、フェイテルは、ふふっと声を出して笑った。
「カルニアはいつも感情的ね。そんなことでよく今まで偽りの邪心が
務まってきたと思うわ」
「そ、そんな~」
カルニアは頬を染めてもじもじしだした。
「褒めていないわよ?」
「え。そ、そんなぁー…」
フェイテルの指摘を受けると、今度は眉をしょんぼりさせて、涙目だ。
嘘か本当かどうかは別として、本当にカルニアは感情を表に出す態度を取る。
「エリアスも、ここまでいきなさいとは言わないけれど、少しは感情を出して
接してごらんなさい。あなたの反応が淡白で、私、少し寂しいわ」
急に俺に振られた。
「そんなことを言われても…。どう表現すればいいかわからぬのだから、
仕方がないだろう」
「こら、エリー!」
シャルがまた、けたたましい声をあげる。おそらく、言葉遣いの注意だろう。
だが、これが俺の口調なのだ。丁寧語など、知らん。
---------結果ではここまで------------
「いいのよ、シャル。私に気を使ってくれているのね。いい子」
フェイテルはそう言って俺のほうを見たまま、にこり、と微笑んだ。
「それで、また脱線しているのだが。嬉しいこととはなんなのだ?」
俺は問う。するとフェイテルは目を開けた。爛々と輝く青の瞳。
それがいたずらっぽく光っていた。
「ふふっ、じきにわかるわ」
――作成予定訂正分――
チキレにまた負けました。
今回はあと少しだった! という風に見えますが、もう少し長くて
それは次回に持ち越しただけであります。
なので次回もエリアスのターン。
今週のランキング★
第25位 1818
でも24位タイなんだぜ! というわけでギリギリセーフ。
作成実験で、内容がわかったのと、予定変更が出たので書き書き。
[5] 花韮のブローチ → 魔石へ2番目に合成
[6] 白石 → 防具作成済、衣服合成の材料(祝福LV1)に。
[8] 毛皮 → 装飾に付加(回避LV3)
[9] ラベンダー → 防具か衣装に付加(平穏LV2・考え中)
[10] 魔法樹の欠片 → 使い道なし 後に強化に使おうか。
[11] 鋭い牙 → 防具作成(保留。ヘッドルーツが手に入ったら付加にする)
[12] 平石 → 衣装作成
[13] 潮風の黒剣 → 魔石に1番目に合成
[15] しっぽ → 剣作成済、付加するもの未定
チキレにまた負けました。
今回はあと少しだった! という風に見えますが、もう少し長くて
それは次回に持ち越しただけであります。
なので次回もエリアスのターン。
今週のランキング★
第25位 1818
でも24位タイなんだぜ! というわけでギリギリセーフ。
作成実験で、内容がわかったのと、予定変更が出たので書き書き。
[5] 花韮のブローチ → 魔石へ2番目に合成
[6] 白石 → 防具作成済、衣服合成の材料(祝福LV1)に。
[8] 毛皮 → 装飾に付加(回避LV3)
[9] ラベンダー → 防具か衣装に付加(平穏LV2・考え中)
[10] 魔法樹の欠片 → 使い道なし 後に強化に使おうか。
[11] 鋭い牙 → 防具作成(保留。ヘッドルーツが手に入ったら付加にする)
[12] 平石 → 衣装作成
[13] 潮風の黒剣 → 魔石に1番目に合成
[15] しっぽ → 剣作成済、付加するもの未定
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