忍者ブログ

定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

探索27日目
フェイテルがじきにわかると言っていた出来事。
それはなんと、同行者の登場であった。

俺たちは、フェイテルの気まぐれな散歩に付き合っていた。
彼女はこの島の遺跡に調査に行ったカルニアの性格変更が起きたのに
興味を持っただけなので、適当に歩いているだけで満足だと言っていた。
だが、この島では、歩いている限り戦闘は避けられぬ。
いや、歩いていなくても避けられぬ。
遺跡に滞在すれば戦わねばならぬ、そういう仕組みのようだ。
そこで、ほぼ攻撃手段を持たぬフェイテルは、棒立ちをしたまま
俺たち邪心を召喚して戦うのであった。
棒立ちだから、相手の攻撃を避けることもほとんど無い。
仕方がないので俺が担いで逃げることにしている。
自分が倒れたら終わりだと、こいつに自覚はないみたいだからだ。
遺跡の外に出れば、カルニアが自分の才能を生かして、作成を受けていた。
奴が無料で受けているというのが大変胡散臭いのだが、今のところトラブルは無い。
ただコイツに料理をさせてはいかんのは確かだ。
そんな感じで今までやってきていたのだが、遺跡の奥に行くには、
待ち受けている者たちを倒さねばいけないらしい。
そんなこと、俺たちにはできない。
なぜならば、この遺跡は集団行動を勧められている(とカルニアが言っていた)。
しかしフェイテルは誰かと組む気は全く無いようだった。
そのため、同じところをトコトコと歩いている今日この頃だった。

そこに、同行者が加わったのだ。どういう状況の変化か。
「その人は、ひとりでも進めるのに、私に声をかけてくれたわ。感謝しないとね」
フェイテルはそう言って、にっこり、と微笑むのだった。
俺は冷や汗をかく。
こんな女を人様に会わせていいものだろうか。
昔、俺も「人様とお話しはさせられないね」と言われたことがあるが、それ以上に
問題があるような気がするのだ。

「わあ、以前作成を承った人ですね。今回も依頼をくださってー。フェイテル様に
お話しがあるとおっしゃっていたのは、そういうことでしたかー」
にこにことカルニアは言う。
なぜそんなに悠長にしていられるのだ。
こいつは…こいつは…
「国が滅びるのを幻視して、喜んじゃうような人だよ?」
シャルがけろりと続ける。まるで俺の心を読んだかのように。
「門外不出のほうがいいと思うんだけどなー」
「でもその人へ害があるわけではないでしょう?」
表情変わらずのフェイテル。そういうところも…嫌いだ。
「まぁまぁ、シャルもエリアスも。同行者さんにはフェイテル様が
なにもしないことをお伝えしておけばそれで大丈夫じゃないですか?」
「むぅ…」
俺はうなる。
シャルは…回転を始めた。
「るるるー♪ るるるるー♪」
ついていけない。
俺は頭を振ると、本来住んでいる世界の扉をくぐった。
「あ、思考停止ですかー? お馬鹿になっちゃいますよー」
後ろからカルニアの声が聞こえたが、無視する。

「ふう…」
俺は息をゆっくりとはき出した。
一人はやはり落ち着く。
「あ…これを持ってきてしまったか」
先日作ってもらった剣を腰から抜く。
冒険をはじめて間もないころ、手に入れたしっぽ。
それを元に作ってもらった、とても強い剣。
しっぽから武器ができるなど、この島の戒律は謎だ。
しかし俺にとってそこまで考えることでもないだろう。
重要なことは、いかに強力な武器を振るうことができるか、だ。
「…しばらくの間、おまえには世話になる…」
剣に語りかける。
おかしいですよ! とカルニアには言われたことがあるが、俺にとっては
剣に語りかけることは自然なことなのだ。
もしかすると、俺が剣に宿る亡霊だからなのかもしれないが。
しかしこの剣はいい。
持っていると、いつも以上に体が軽くなる気がするのだ。
まだ実戦では使っていないが。
そこで俺はその剣を手に、素振りを始める。
「やはりいい…」
ぽつりと感想をもらした。

「む」
ふと、俺は自分が呼ばれていることに気がついた。フェイテルにではなく、
自分の世界の人々に。
剣を鞘に収めるころには、姿がぼやけていた。
そう、俺はこの世界では精霊のようなもの。だから、世界の人々に行使されるときは
実体が無くなる。最初は驚いたが、今では日常茶飯事となっていた。

「トルネード!」
呼び出された場所では、二人の人間が狂った機械と対峙していた。
昔の戦のときに、作り出された大量の狂った機械。何千、何万と
時は過ぎているのだが、未だにその影響は残っているようなのだ。
そこでは、まだ少女と呼べる幼さの残る女性が風の魔法を唱えていた。
なかなかの強さだ。俺は感心する。
その傍らで必死に詠唱する男性。
彼の言葉に自分は引かれてきたのだと、霊体状態で俺は確認した。
そっと彼の組み合わされた手に俺は手を重ねる。
すると破壊の力が凝縮されていくのだ。
汗だくの彼が安堵の表情に変わるのがわかった。
(まだ技は発動していない。安心するのは早い。
むしろ力が高まっている今が一番危険だ。気を抜くな)
聞こえないだろうが、俺はそう声をかけた。
やはり聞こえないようで、彼には特別変化は見られなかったが、目標に向かい、
闇の魔法を解き放つ。
「ブレックネスボム!!」
目標の、狂った機械は崩れ落ちた。
役目が終わった俺は、そのままもとの位置に転送されていく…
ああ、この二人は『あいつら』の子孫だろうな、などと感傷に浸る間も
与えてはくれなかった。

俺の世界は破壊の世界とも呼ばれている。
一般的な人間に一番近いが、心の力を破壊の力に変えることができるのが、
思人(サラピア)族。
精霊のようにマナを原動力とし、マナをとてつもない破壊の力に変えることが
できるのが魔法(マジリア)族。
古代より作成されることにより子孫を増やし、物理的に破壊の力を振るうのが
機械(オウルア)族。
モンスターと契約し、彼らの力を借り、そして増幅させて戦うのが
獣使(ロステア)族。
戦うことが、存在意義の種族ばかりなのだ。
その原因は、世界の守護者たる破壊王シェイド――つまり俺らしいのだが、
未だにピンとこない。
世界の守護者によって、世界の人々は変わる。そう『あの方』に教わったのだが、
自分がそんなに重要な存在だという実感が湧かないのだ。
だから、例えばカルニアが守護をしている世界では、皆日常的に嘘をつき、
調和を図っているそうだ。想像しただけで頭が痛くなる話である。

さて、そのシェイドは人間に転生させられ、俺になった。
普通の家庭の息子として育った俺は、世界を崩壊させると噂されていた
シェイドを倒すべく、冒険者になる。
滑稽なものだ。
そして、冒険を続けていく中で、あるパーティと出会う。
シェイドを転生させた一族の二人組だった。
彼らは攻撃力不足に悩んでいたようだったので、手伝うことにした。
だが、シェイドを復活させようとしているやつらは、スパイを送り込んできた。
子供の姿の。
俺は直感で、その子供が疑わしいと思った。それもシェイドの力によるものだとは
後で知った話だが。
しかし、パーティの二人、いや、特にミクリーは、その子供を
すごく可愛がっていた。現段階ではなにも問題はないだろう。
そう思った俺も黙っていた。
しかし、いざ、その子供が正体を現し、攻撃を仕掛けてきてもミクリーは
その子供は操られているだけだ! と言い、かばい続けた。
俺はミクリーの身を案じ、その子供をたお…殺した。
そこでミクリーに言われる。
「破壊でしか解決できないなら、あなたもシェイドたちと変わらない!」
そうして、俺はパーティを抜けた。
だが、そんな俺を待っていたのは、ラフティというシェイドの部下だった。
そして、俺こそがシェイドの魂だと告げた。

俺は…
世界が平和になるためなら、死んでも構わないと思った。
そこでシェイドに戻り、あえて、倒された。だが。
世界は平和になりました、めでたしめでたし、では全く無かったのだ。
シェイドの姿で倒された存在は、剣に亡霊として宿る。
その姿は俺、エリアスだったのだ。それからずっとこのままの姿だ。
そして大戦(おおいくさ)に俺は亡霊のまま巻き込まれる。
世界の平和など、この世界には訪れぬ。
なぜならこの世界は「破壊の世界」なのだから、と『あの方』は言った。
「おまえにできることは、破壊の精霊としてこの世界を見守ること」
その言葉に従って、俺はまだ、生きている。

「エリアス、こちらへいらっしゃい。同行者さんに挨拶をするのよ」
フェイテルの声が聞こえた。
俺はなにも答えない。別に答えなくとも、勝手に呼び出されるのだから。
そっと目を閉じる。
そして俺はまた、偽と呼ばれる島へ降り立った。


――今日のランキング☆――

第24位(1842)
前回、24位タイと書きましたが、よく考えたら小数点以下で負けていたっぽい。
今回も23位の方と数字は一緒なんだけどねー。
まあそんなに気負いせずにやっていこうと思う。

今回は激しく水増ししたのに負けちゃった(・ω・`)
とか思うことが間違っていることに気がついたのさ。
マイペース一番。

ちなみに今回の記事、gooブログにぶち込んだら、余裕で3000文字超えていました。
gooブログの数え方と、偽島の数え方が違うのだろうなぁ。

今回、同行者さんに熟練の上げ方を教えていただきました。
1回しか使っていないのに、もりもり熟練上がるよ! なんで!?
SP温存のため、技は非接触ターンと必殺技以外は入れませんでした。
おかげでほぼ全快。
さくっとイベント戦にいけそうです。

ところでカルニーよ。

必殺技が発動!
カルニア「さあ、ショーの始まりです!」
ファルスフォード!
エンシェントレストAは攻撃を回避!
エンシェントレストAは攻撃を回避!
エンシェントレストAは攻撃を回避!
エンシェントレストAは攻撃を回避!

これはひどい。
PR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
 管理人のみ閲覧
 
TRACKBACK

トラックバックURL

Copyright ©  -- ダブルスパイサー --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by 妙の宴 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]