忍者ブログ

定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

探索29日目
「なんだろうね、彼ら」
立ちはだかった人の群れに、シャルは感情のこもっていない声で感想を述べた。
「そういえば、変なアルミ缶が言ってましたねー。
この先は軍の支配下にあるとかなんとか」
カルニアが目を逸らしながら言う。
「軍? そんなのボクには関係ないよ。ボク、軍人に興味あんまりない。
自由が無いんでしょ?」
シャルはそう低テンションで答えながら、カルニアを観察する。
「なに目逸らしてるの?」
「え、その、あの…あの人も軍人さんなんですか?」
シャルは首を傾げ、一体なにを言っているのか考える。
「あの女の人のことよ」
フェイテルがさらりと言った。
「あー…
ごめんねカル。ボク、ぺったんこのほうが好みなんだ」
そう言いながら、ぷらぷらとエリアスのほうに歩くシャル。
なぜなら、エリアスが彼らを見てからぴくりとも動かないからだ。
「どしたの?」
顔を覗き込む。
するとエリアスは目を見開いて、硬直していた。
「同じ顔が3つ並んでいる…!」
「それは言っちゃダメだよ!」
シャルの指摘が耳に入っていないのか、エリアスは呟き続ける。
「3つ子か? いや、それにしては髪の色が違う。しかし…顔はそっくりだ。
どういうことなんだ、一体…!?」
仕方がないので、シャルはエリアスの首に腕を回すと、
ずるずると後列へ引っ張っていった。
「オトナの事情なの。考えない考えない」
「むう…」
エリアスは納得がいかないと、目で訴えていた。シャルはもちろん、スルー。
「さあ。そろそろはじめましょう。同行者さんにも悪いから」
フェイテルが淡々と言う。そだね、とシャルは答えた。

「ここを通すことはできません」
×3。エリアスは再びすごい戦慄の走った顔をして叫ぶ。
「言っていることも同じだ!」
「黙ろう」
馬鹿正直者には、オトナの事情というものがさっぱり通じないのである。
シャルは短く言うと、残りはなにがなんでもスルーしようと決めた。

シャルはこの技を使うことになるとは思わなかったよ、と言いながら、
風の精霊を行使し、フェイテルが少しでも動けるように術を唱えた。
エリアスも自分と同属性の邪霊を呼び出し、珍しい型の戦闘モードだ。
これでしばらくはボケをかましたりはしないだろう。
カルニアは、装備しているカバンから、赤い液体<スペシャル調味料α>を
取り出すと、地面に生えている草に一滴、それを落とした。
するとみるみるうちに草は変貌し、歩行雑草になった。
「なんだあれは!」
「むさい! 主に顔がむさい!」
ぎょっとする一行を無視して、カルニアはうまくいったことにご機嫌で鼻歌を歌う。
「これで準備万端ですね~♪」
「はいよ、オレサマも行くぜ!」
カルニアの頭をわざわざ起点にし、ぴょいと前線に飛び出たガンマは、
腰のウエストポーチから鉄塊を取り出し、放り投げた。
「おらぁ! 鉱石、仕事しやがれ!」
すると鉱石に命が宿り、1つの盾となった。
草を生き物に変えるように、鉱石を生き物に変えることはカルニアにも
できるのだが、やり慣れているガンマに任せることにしているらしい。
「お見事です! さすがですね、ガンマ」
「ふん。お前に褒められても嬉しくねぇぜ」
「すごいぞ、ガンマ!」
すかさずシャルが褒める。
するとガンマは困ったように眉をひそめてから、そっぽを向いた。
照れているのかもしれない。

そんなことをしている間に、前列には歩行雑草とリビングシールド、
冒険者は後衛の配置になった。
単純なのか、小隊は前衛ばかりを攻撃する。
「ワォ! これでしばらく耐えられるじゃーん」
シャルが嬉しそうに言う横で、エリアスが剣を持ってトコトコと
小隊に向かっていく。
「避けるなよ」
そう言われて避けないのは、よっぽどの馬鹿正直さんだけだと思われる。
エリアスは剣を3回振り回したが、2回は避けられてしまった。
「………まだ未熟だな」
ぼそり。
彼は呟くと、再び剣を構えた。
そして、狙いを定め、斬りかかる――
それなのに小隊たちはまだ召喚物の相手をしていた。
「いやあ、そろそろマズイかな?」
シャルが悠長に言う。
「暢気で何よりです。行きますよ、仕掛けてきたのは、貴方たちなのですから!」
カルニアが手を振り上げると、4つの元素が彼の手の周りに収束した。
「ファルスフォード(偽りの魂よ)! …あらら」
魔法の集中攻撃は、半分をなんなく避けられてしまう。
「呪術でも覚えましょっか? 私の必殺技が避けられるのは
とてもプライドに傷がつきます」
「いいよいいよ! 呪術はボクの得意分野だからね!」
「技のお勉強はあとにして頂戴ね」
フェイテルがのんびり言う。ダメージを受けていないので、
いつもにも増してのんびりだ。
その間にガンマの生み出したシールドがぶっ飛んでいったり、
歩行雑草が倒れたりした。
「うーん…さすがに育ちきったあの歩行雑草さんに比べると脆いですね」
「育ちきった?」
シャルが反応する。戦闘中なんですけどね。カルニアは苦笑して、短く答える。
「昔この島にいたときに同行していたペッターさんが、
すごく強く歩行雑草さんを育てていたんですよ」
そのおかげで歩行雑草に抵抗無いんですよねー。
カルニアは結局おしゃべりしまくると、ニコニコと笑った。

「おのれ…」
エリアスが呟く。彼は後ろのおしゃべりタイムの間も前線で小隊の相手を
していたのだが、思ったよりダメージを与えられないことにイラついていた。
さらに、その分をガツンと回復されてしまったのである。
その悔しさからか、エリアスの手に力が入る。そして、一気に一人を斬り捨てた。
血が、飛ぶ。
「…………」
それを見ながら、エリアスはため息をついた。
「いや。俺はここの獣も今まで斬り捨ててきた。人も、獣も、斬ったことの罪は
さほど変わらぬ…」
しかし、それを癒した女性に、どこか安堵してしまったのもある。
(まだ、俺は覚悟ができていないということか…)
エリアスは考えながら、しかし、剣を振り続ける。
それがわかるフェイテルはいつもの微笑みを浮かべながら、悩みながらも戦う
エリアスを褒めた。
よくやったわね、いい子、と。
「………」
複雑な気分になる彼。褒められても、全く嬉しく感じなかったと後に言った。

残ったのは、女性、ただひとり。
それでも彼女は落ち着き払っていた。
そこに同行者と、エリアスが攻撃を叩き込む。
あっさり戦意を失った彼女は、倒れた3つ子(仮)を連れて、
どこかへ飛び立っていった。

「なに考えているかわからない人だったねー」
思ったままの感想を述べるシャル。
「そうですね。フェイテル様並みの理解不能でしたね」
カルニアが同意する。
比較対象にされたフェイテルは、特に気にした様子も無く、
同行者のもとへ歩いていった。
「ほとんど怪我が無かったわ。ありがとう。貴方の作戦のおかげよ」
そう言って、一礼、した。
「!」
「?」
「!?」
驚く邪心一行。
「大変だー大変だー 明日の天気は杵! それから臼!」
シャルがきゃあきゃあ騒ぐ。
それすらも無視して、フェイテルは静かに先へ歩いていくのだった。


その日の夜。
シャルはカルニアが作った料理を、合同宿舎の住民たち全員で囲む中、
フェイテルが頭を下げた事件をハイテンションで語った。
「…ペンキのことに興味は無い」
宿舎主のオルドビスの反応は薄い。
なぜ、フェイテルがペンキと呼ばれるのか。それはまた別のお話。
「もー、そんなこと言わずに聞いてよ!」
「お前の話はループするからもううんざりだ」
主はぷいとそっぽを向いた。
ぷいぷいぷいぷい…
なにか音がする。
「ほら、ペンキの話はやめろと『ぱたぱた』も言っている」
視線の先にはテーブルにちょこんと座っている小さな生き物。
青い髪と瞳、黒尽くめの服は、どこかフェイテルを連想させる。しかし、
その生き物は男の子のようだ。そして、背中には一対の黒い翼がついている。
一切しゃべらない『それ』は、翼をぱたぱたさせて感情表現をするため、
シャルが『ぱたぱた』とテキトーに名付けたのである。
ちなみに、感情表現は他にもあって、杖をぷいぷい振ることである。
先程の音は、これだ。
名前、『ぷいぷい』のほうが良かったかなぁ? とシャルは言い、手元の茶を飲む。
「じゃあ、なに話そうか? 
オルドビスをいかにあの島に連れて行くかの議論でもする?」
「断る」
即座に否定の言葉が返ってきたので、シャルはぷうと頬を膨らませた。
「なんで?」
「面倒だ」
このオルドビスという男、大変な面倒くさがりやなのである。
「もーう。オルドビスー? そんなことだからー、ボクに勝てないんだぞう?」
そう言ってシャルはオルドビスに接近する。彼が努力すれば、もしかしたら
自分は負けるかもしれない。シャルはそう考えていた。
負けたら大変なことになるというのに、全く気にしていないようだ。
「触れるな」
オルドビスは槍を取り出して、シャルの鼻先につきつけた。
ここより先に前進したら、刺す、という警告である。
ちぇー、とシャルは言い、離れた。
「しっかし…」
ガンマがぽつりと呟く。
「オレサマたち、いつ解放されるのかねぇ? ここにいたらいたで
ろくなことしない奴等が多いから、オルドビスは楽でいいかもしれねーけどよ」
「さてね。フェイテル様のことだから、いつ引き上げることになるかは
ご存知のような気がしますけど…」
そして、『ぱたぱた』に目をやる。
「もしかしたら、デスティニー様に、強制排除、させられるかもしれませんね」
これは『ぱたぱた』に対する問いかけだった。しかし彼は興味なさげに、
ぷい、とそっぽを向くだけ。
「あらま」
期待したものを全く得られなかったのでカルニアは残念そうに呟く。
「まあいいじゃないの。ボクはあの島好きだし?」
懐かしい顔もあるしね~。シャルは歌った。
もぐもぐと食事を食べるエリアスはなにも言わない。
ガンマはフォークをぷらぷらさせながら、
「あの王様はなんて言うだろね? あの人も忙しいからな」
今回呼び出されなかったフォーゼについて触れた。
「そうですね。あの方も早く解放されたいと思っていると思いますよ」
根拠はありませんが。カルニアはそう付け足す。
「いずれにせよ、ボクたちはフェイテルサマに、支配されているからね。
諦めるしかないさ」
シャルはらしくないことを言う。
「おや。自由の邪心がなにをおっしゃるのです」
その言葉を聞いてシャルは、そうだね。いつかは下克上しちゃう?
あーはっはっはっは。と呪いの笑いをするのであった。
耳を塞ぎながら、オルドビスがぽつりと呟く。
「ペンキは気に入らんが…
こいつらがいなくなるのなら、このままでも構わないかもな」
と。

――イベント終了!――

おかげさまで、無事イベントが終わりました。
次回はその2個目のイベントが日記になると思います。
熟練度…いろいろ教えていただきましたが、謎です。
使えばいいってもんじゃないのか!
ハーツダンスは1回使用した1個目のイベントと
撃ちまくった2個目のイベントと、熟練度上昇は変わらなかったです。
あと、魔術熟練度はもういらん。

今日のランキング★
第21位 1889

ぱたぱた付け足してこれかい!
次回もがんばる…
PR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
 管理人のみ閲覧
 
TRACKBACK

トラックバックURL

Copyright ©  -- ダブルスパイサー --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by 妙の宴 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]