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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索37日目
「それで、猫と合体☆しちゃった子はどうなったの? 
どうせフェイテルサマのことだから、知ってるんでしょ?」
シャルが言うと、フェイテルは立ち止まって、ちらとカルニアのほうを見た。
「……?」
カルニアには思い当たる事柄がない。不思議そうな視線を投げ返す。
「その世界から消えたわけでは無かったわ。ただ、生まれた地からは遠いところへ
飛んでいったの。融合のショックでね。そこから彼女は旅をして、
ある街にたどり着いたわ」
「遠いところとか、ある街とか…。名前はないの、名前」
ぷうと口を尖らせてシャルが言う。フェイテルはくすくすと笑った。
「大人の事情よ」
一言で片付ける。
「その街には、彼女と同じように、魔物と融合している人たちが多かったの。
その中でも自分は強く、仲良くやっているのだと知って、彼女は自信を持ったわ。
もちろん、魔物と融合しているだなんて危ないと考える人もいる。
それすら彼女は楽しんで、必ず名乗るときは融合体だと名乗ったわ」
「ふーん…」
納得したようなしていないような返答のシャル。
「そしてその街で、ある少年と出会うの。黒髪で青の瞳の子。
その子は自分の体験ではないことを、自分の体験だと思い込んでしまっていたの」
「まためんどくさいのが出てきたね」
シャルが言う。
「あら? その子の正体わかった?」
フェイテルは嬉しそうな声で言う。
「え? そ、そういうわけじゃないケド…」
気おされて、シャルは口ごもる。するとフェイテルは声のトーンを下げて、
あらそう。とだけ言った。
「住んでいる地区も違う。特に共通点もなし。だけど、なぜか戦いになると
顔を合わせる、そんな関係だったわ。少女は、これが腐れ縁と言うものですわねと
考えたみたい。少年は、ただの知り合いだと考えていたようだけれど」
「そして?」
カルニアが言う。
「フェイテル様はなにをおっしゃろうとしているのですか?」
「そんなに急かさないで頂戴。深い意味は無いわ。
ただ――宿命を縛られた者同士は引かれあう、というだけのこと。さあ」
フェイテルが立ち止まった。
そこには目立つ髪色の青年と少女。
「行く手を阻まれてしまったようね」
のほほん。
そうフェイテルは言うと近場の石に腰掛け、水晶を上に揚げた。
「みんな、お願いね?」
すると、光と共に、エリアスとフォーゼが現れた。
「…戦か」
「これまた強そうな。大丈夫なのかい?」
「大丈夫よ」
フェイテルはにっこり笑う。
「負けても困ることはないわ。急ぎの旅ではないのですもの。
それに頑張るのはみんなよ。みんな次第」
攻撃を受けるのは自分なのに、なんともひとごとである。
「それでいいのー?」
ジト目のシャル。
「痛くないんですか?」
痛くないんです。知らないカルニアは問う。
「また兵士か…数も多いし、これは…」
エリアスは嫌そうに眉をしかめた。
「今回は僕たちだけだしね。召喚しても厳しいんじゃないかな?」
フォーゼは前線に出ないので、少々ひとごとである。
「ほら。向こうが動いてくるわよ」
フェイテルに言われ、4人の邪心は構えた。

---------------
「いいのかよ、動いてさ」
茶色の髪の、悪人面の青年がにやりと笑う。
「………」
青い髪の、無表情の少年が彼のほうを振り返る。
「心配ってのをしてるんだよ。オレサマ、まさかアンタ様に助けられるとは
思ってなかったからよ」
「シンは、よかった…フォセイクも、問題なかった…」
ぼそり、と少年が呟く。
「だが、今は…」
「思いっきりあんにゃろの手の中だもんなァ?」
青年はニヤニヤしている。その姿は、透けて彼の背後が見えるほどである。
「だから、僕が動くしかない」
そう言うと、少年はベージュのマントをどこからか取り出すと羽織った。
「ほいほい。じゃ、オレサマも手伝いますよっと」
彼と同じように透き通ったナイフをぽいぽいっと放り投げると、
青年は少年の隣に並んだ。
「フェイテルを止める。今度こそ」
少年の声に力が入っているように聞こえ、青年は、お? と顔を覗き込んだ。
しかし少年の瞳に光は無かった。

――今日のランキング☆――

ついに全てがチキンレースになった日が来てしまいました。
だって暑いから。

日記はおそらく、いつもの半分くらいでしょう。
それでも…

今日のランキング☆
第18位  2002

ありがとうございます。
器用はもう追いつけないので、ぼちぼち日記でがんばります。

技が増えました。
管理しないといけないのですが、継続優先で。
それくらいチキレ体質が身についてしまったようで…とほほ。
あと、上位技能が埋まりました。あらまあ。
最後に出す予定のものは呪術をこれからあげるという絶望的なものなので
しばらくそのままにしておこうと思います。
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