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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索43日目
「ガンマ。あなたはいったい何者なんですか?」
カルニアの言葉に、ガンマは「あん?」という顔で、自分の創造主を見てやった。
「お前の部下だろうが。なに今更言ってるんだよ。昨日、自分で作り直しただろ?」
そう答えてガンマは相手の反応を見る。
カルニアは真顔だった。それから眉をしかめ、目をぎゅっと閉じた。
「私…見ちゃったんですよ」
「なにを」
超反応で返ってくる言葉。
そうだ、この子は自分より遥かに身軽だ。
そこでどうして気がつかなかったのだろう。
「私は魔法は得意です。でも物理攻撃はあんまり…空も自力では飛べませんし、
身軽な戦いなんてできない」
自分の投げかけた問いの答えではなかったことに、ガンマは眉をつり上げ、
とんとんとん、と寝そべっている岩を叩いた。
「何が言いたいんだよ」
「貴方と私は違いすぎます。その力はどこで手に入れたものなのですか」
すると、ガンマは岩の上に身を起こした。
「そういう風になるよう設計したんじゃねーのかよ? 自分に足りないものを
部下にフォローさせる。自由に設定できるなら、そういうことするのも
なんもおかしくねぇだろ? オレサマに聞くな」
ひらり。
カルニアの前に飛び降りるとガンマは腰を折り視線を同じ高さに持ってくると、
指でカルニアの眉間をツンツンやった。
「無計画で適当に作られたのか、オレサマ? 違うだろ? ああん?」
明らかに不機嫌。しかし発する言葉に間違いはない。
「相手が悪いですね…」
ぽつりとつぶやくカルニア。
「あれを見ていなかったら、私は一生気がつかなかったかもしれない」
まだはっきりしないカルニアに、ガンマは薙刀を突きつけた。
「ごちゃごちゃ言ってるんじゃねぇよ。うぜえ」
カルニアは下を向いて、唇をかむと、キッと視線を上げて言った。
「では単刀直入に。
創造の儀式の最後、魂が宿る段階で、私は何者かの接近を感じて
目を開けたんですよ。
そうしたら、見たこともない男が貴方の中に入っていった。
それなのに出来上がったガンマは、正真正銘ガンマで。歪みもなくガンマで」
ガンマの表情がすとんと無くなった。
「フェイテル様に壊されたはずのガンマで…つまり、あの見たことの無い男が
ガンマの魂だったということになりますよね。まさか、魂が二つ宿って共同生活、
なんていう面倒なことは考えにくいですから」
「そうかよ」
ガンマは薙刀を消すと、額に手を当て、あーあ、と言った。
ガンマの頭が素早く回転しはじめる。
(さて、自分だけが例外と言ってコイツは信じるだろうか。下手すると他の連中にも
迷惑がかかるぞ…そもそもコイツ、自分が魂練成できないの知らねぇから
困ったもんだぜ。まあ知らないから皆助かっているわけなんだが)
ガンマを含む、4人のカルニアの部下たち。
彼らはそれぞれ人間の魂が分身生成の際にまぎれて人格を宿しているのだが、
それをカルニアには伝えていなかった。
なぜなら、その元の魂の正体がばれてしまっては困る者が二人ほどいるからだ。
その二人のことに触れないよう気をつけて、ガンマは創造主を誤魔化そうと
口を開く。
――そんなこと、これっぽっちも考えていないふりをして。
「なんだ、見てたのかよ。そうだぜ? あれがオレサマの前世。
お前が始めて『ガンマ』を生成したとき、適当にそこらへんを漂っていた魂を
捕まえて、中に入れたんだよ」
腰に手を当てて、先ほどまで寝そべっていた岩に今度は寄りかかる。
「その瞬間、魂は変質して、ガンマになった。だから前世のことなんか、
すっかり忘れていたんだよ。だけど今回の事態で前世に戻っちまったんだ」
嘘半分。事実半分。偽りの邪心をも騙す口。
「フェイテルにばらばらにされたオレサマの魂をつなぎとめてくれた奴がいた」
「そんなこと、できる人がいるわけ…」
カルニアは途中まで言った。が、そこで固まり、真っ青になった。
「ま、さ、か…」
「オレサマの前世はよ、20番目の世界の人間だったんだ。あいつは言ったぜ。
6番目の世界の邪霊は助けられないが、20番目の世界の人間の魂なら救えるとな」

―― 私は1から10までの邪心、邪霊を自由に使えるの。
         残り、11から20は弟の管轄になっているわ。――

カルニアの脳裏に、かつてフェイテルから聞いた言葉が響く。ガンマに、
自分の推測が正しいのか確認するのを恐れながらも、カルニアは口を開いた。
「………その人とは、フェイテル様の、弟、様、ですか?」
完全に怯えているカルニアを見て、こりゃ愉快だぜとガンマは笑う。
「そ」
そして一文字で肯定すると、カルニアの頭をぼふぼふ叩いた。
「フェイテルの様子を見に来たらしいぜ。そろそろ腹くくらねぇといけなくなった
みたいだな、お前ら」
力関係など全く気にしないガンマは、自分の創造主をからかってケラケラ笑い、
固まっている(しかし小刻みに震えている)彼を置いて、森の奥へと去っていった。


――ねぇどんな気持ち?――

…すいません。クマ好きなんです。

ちょっと予想より早いペースで話が進んでいます。
45日くらいから殺し合い開始ですか。5話も持つかなぁ…
もうちょっと接触してから時間を設けよう。
デスティにはフェイテルが変わりつつあるのも見えているわけですし。

今日のランキング。
第16位  2075
うん…ようやるわ自分。

あと、偽島が50日以降あったときに備えて、
新プロフを下書きしているのですが、なかなか思ったとおりにいきません。
今更ですが、キャラ紹介ページも作ろうとしているのですが
こっちの絵もいいのができないの!
あと、技の整理を始めなくてはいけません。またサボってた。

それなのに。
ギュス様、魔王降臨キター! とか浮かれているわけです。
あと、今回までのガンマ(じゃないけど…)とデスティの二人旅を
書き下ろしたい欲に駆られたり。

まずは技から…と思いつつもテンション上がらないです。
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