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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索44日目
~文章が好き! 第四回イベント ザ・ベストバウト 参加作品~

こんにちは、カルニアです。
ベストバウトに触れる前に、私たちについて語っておきます。
いかんせん、大人数ですからね。
・フェイテル様:基本立っているだけです。召喚術を使われることもあります。
・シャル:状態異常がついている技は彼が撃つので、ほとんどの技担当ですね。
・私(カルニア):純粋な魔法を撃ちます。
所詮は職人ですから、戦闘より交流重視です。
・エリアス:通常攻撃、純粋な攻撃術です。
あとフェイテル様を担いで逃げるのも彼の仕事だったりします。
・フォーゼさん:…なにやっているんでしょう? 
獣系と鏡系の術を使うときに顔を出しますね。
・ガンマ:このときはもういませんでした…ですが、普段は鉱石を生物に変える術
(分類上は召喚ですね)を使います。


私たちは、基本的に自分たちだけで行動していました。
しかし、ずっと同じところをくるくる回ることにフェイテル様が
飽きてしまわれたのです。
そして、ギルド「ソロ相互協力組合 GalaSy」に同行してくださる方がいないか
探しに行ったそうです。
それから長い時間が経ちました。親切な方が同行する話に乗ってくださったのです。その方とは今も交流がありますね。いろいろアドバイスしてくださる、
いい先輩です。
その方と、突破しなければ冒険場所が広がらないポイントを2箇所攻略しました。
これをベストバウトにしてもいいのですが、フェイテル様、
特になにもしていませんからね。同行者さまさまです。
問題は別れた後。
別れて、ヘッドルーツを取りに行ったときの話です。


「床に滞在するなんてドキドキだね! 平原にいるときでもドキドキなのに!」
シャルはあまり緊張感がありません。いつものことですが。
エリアスはストレッチをしていました。おそらく、フェイテル様を連れて
逃げ回ることができるようにの準備でしょう。
フォーゼさんは狼の姿になって、辺りの匂いを嗅いでいました。
おや、1匹蛇が捕まったようです。ご愁傷様。
私は目を閉じて、頭の中にある大量のデータを再読していました。
フェイテル様は水晶を覗いて、同行者さんはすごいわねーなどと言っていました。
おそらく、これから私たちに降りかかるであろう災難と直面している彼女の
観察をしているのでしょう。

そこへかけられた声。
「レッサーと言えどこのパワーッ! さすが私といったところかッ!!」
何事ですか。
目を開けてみると、見るからに魔物な、腕が2対生えている赤い生き物が
私たちの前にいました。
フェイテル様はのほほんと、私たちに声をかけます。よろしくね、と。
またなにもしないつもりなのでしょうかね…?
さて、同行者さんに教えていただいた戦法で、なんとか戦ってみましょうか。

私はフェイテル様をお守りする影を呼び出しました。
これはもしフェイテル様が倒れても、代わりに消滅するという素晴らしい魔術です。
なかなかやり手の魔術師からいただき…いえ、教えていただいたもの。
フォーゼさんは獣を召喚しました…いえ、召喚したつもりでした。
出てきたのは偽妖精。これ、獣だったんですか? と私が突っ込む前に
フォーゼさんはあちゃーと言って、また蛇を食べ始めました。
エリアスはすたすたと前線に出て行きました。
私は相手を観察します。どうやら、レッサーデーモンという名前のようです。
だからってレッサーって連呼しなくてもいいのにと思いました。
レッサーについて私がなにか勘違いしているのでしょうか? 
違いますよね、蔑称ですよね。うーん、蔑称は少し言いすぎでしょうか。

レッサーデーモンは黒雲を召喚してきました。しかも2回連続で。
素早いですね。それともこちらが単に遅いだけでしょうか。
エリアスがらしくない術を唱えました。こちらのスピードが上がります。
…あっちのスピードも上がりましたがね。
レッサーデーモンは再び2回行動。じりじりフェイテル様の体力が減っていくのが
わかります。
先ほどの汚名返上でしょうか? エリアスはさらに前へ飛び出すと剣を構え、
相手を睨みつけました。
その後ろで、フェイテル様がとんでもないことを言い出しました。
「私と一緒に、逝きましょう?」
逝っちゃダメですよー!
そんなことを思っている間に、フォーゼさんが呼び出した偽妖精は
倒れてしまいました。それに比べレッサーさんはピンピンしています。
まずい…さすがにまずいです…

エリアスは構えから、レッサーデーモンに向かってかまいたちを放ちました。
続けて一撃。しかし、レッサーさんがこちらに与えてくるダメージと比べては
かわいいもの。
それが何回続いたか…
フェイテル様のライフが0以下になりました。
私は慌てて影の魔術を唱えます。すぐにそれが効果を示し、フェイテル様は
お元気のようです。道連れは失敗してしまったようですが。

これから先、あまり鮮やかではない戦いが続きました。
それなのになぜベストバウトなのか。
それは床地形で、しかもフェイテル様が倒れなかったからです。
最近はこの手段もなかなかうまくいってくれないんですよね~。

エリアスがかまいたちを飛ばし、剣を振る。
私はフェイテル様が危なくなったら、影をつくる。
そしてフェイテル様の影が消え、道連れをする光がレッサーデーモンを貫きます。
その繰り返しでした。

ふと、フォーゼさんが言いました。
「エリアス、君の可能性の力を借りるよ。」
それにエリアスは答えませんでした。おそらく忙しくてそれどころでは
ないのでしょう。しかしなんでしょう、エリアスの可能性って。
フォーゼさんとは出会ったばかりだったのですが、いえ、出会ってある程度
時間が経った今も、よくあの方のやることはわかりません。
なにせ、エリアスの力を使ったはずなのに、祝福の光が
空から降ってきたんですよ! あの破壊おバカさんからそんなものを引き出すって
どういうことなんでしょう。
隙あらばデータを取って解析しなくてはいけませんね。

私の影の力は莫大で、影が消えるときに残していく生命力だけでフェイテル様は
涼しい顔で立っておられるのでした。
それに対してレッサーデーモンはエリアスのかまいたちと攻撃と道連れ効果で
確実に弱っていきました。
これはフェイテル様がすぐ倒れてしまう! 
そう思っていた私の心配がどこかへ飛んでいく感じです。
…そういえば気がついたのですが、シャル、なにもしてませんね。

そして…
勝っちゃいました。粘り勝ちしてしまいました。
術唱えっぱなしの私は疲れましたが、フェイテル様を守りきれたことのほうが
重大です。
「やったねカル!」
シャルがハイタッチを求めてきました。私もそれに応え、手を叩きながら
魔力をいただきました。
「ぎゃー、ヒドイ! 勝利の余韻に浸っててよ! こんなときでもお食事なのか!」
「いえ。こんなときだからこそお食事ですよ。私、疲れました」
「いや、フェイテルサマから魔力もらって技使ってるんでしょ! 
なんで疲れるの!」
ぷう。シャルは頬を膨らませました。
「貴方も魔術師ならわかるでしょうに。魔力だけで魔術は発動しないのですから」
「そりゃそうだけどー。でも、貴重なボクのデータ、とーらーれーたー」
やはり不機嫌なシャル。
「なにもしない貴方がいけないんですよ」
あっさり切り捨てて、私はエリアスに近づきました。びくりとその肩が動いたのが
目視できます。
「なにもしませんよ。おつかれさまでした。
今後もこんな感じでいけるといいですねー」
にこにこと笑顔で言ってみます。エリアスはちらりと私のほうを見て、
ふう、と一息つきました。
「今日はあまりフェイテルを回避させられなかった…」
「いいではありませんか。勝利できたのは、私たちの協力の結果なのですから」
そう言って、私は手を差し出しました。いつもとは違い、エネルギーやデータを
取るつもりはなく、この貴重な勝利を共に分かち合おうと思ったのです。
ですが、出てきたのは剣の柄でした。
「いやぁ、警戒しないでくださいよぅ~」
「日ごろの行いが悪いと思い、諦めろ」
悲しいですが、その通りですね。私は剣の柄を握ると、おつかれさまでした、
と精一杯の笑顔を向けました。エリアスがぷい、とそっぽを向きましたが、
これはこれでいいのでしょう。

いかがだったでしょうか。
基本的に単調な戦いになってしまう私たちですので、あまり面白みは無かったと
思いますが、この勝利は誰もが予想しなかった結果でした。
それだけ印象深かったですね。

――あと少しだからちょっと待って!(笑)――

追記リンク文は舞兎くんへ。
ついに45話を書く段階になりました。本編です。
しかし、ちょっと5話も語るのは厳しそうなので、その前にデスティニー君サイドを
書いておこうと思っています。

今日のランキング☆
第16位  2090
このまま行きたいですね~。

フェイテルが、ギュス様をユウト君、と呼びました。
このタイミングで呼び方変えちゃったよ! ナイス。
どこもかしこもクライマックスで大変です。
…いや、タカシさんはいつもクライマックスだな。
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