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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索49日目
―― 空間の中を、世界が飛び回っている ――
―― その中心にあったのは、世界を見守る司の城 ――
―― そこはある日崩壊し、そこから二人の司が去っていった ――
―― ひとりは第二の世界へ ――
―― もうひとりは第三の世界へ ――







「私は動けないの。だから邪霊を呼び出して戦うわ。いいわね?」
その言葉に対する、相手の反応を見ないで、フェイテルは邪心たち、
邪霊たちを呼び出した。
「え…! うわ、わー! デスティニー様だー!」
シャルが悲鳴をあげる。
「か、勘弁してくださいぃ! あなた方の戦いで、私がなんの役にたつと
いうのでしょうかぁ!」
カルニアは以前、デスティニーに罰を受け、氷漬けにされていたことがある。
その恐怖がまだ脳裏に残っているのだろう。本当に情けない声を出していた。
「…フェイテル。俺はこの方とは戦えない」
エリアスはきっぱりと断る。
「ふふ。僕は構わないよ? どんな方か知らないしね」
フォーゼが楽しそうに言うが、カルニアが決死の表情で首と手をぶんぶんと振った。
他にも…
「おう、ベータ。久しぶりだなぁ? 決闘するかぁ?」
「それどころではないと考える」
「そうですわよ。わたくし、血液がない方とは戦えませんわー」
「…司か」
「あ、お父様ー!」
「こらシャル! 何事なのよッ、これは!」
「わーい、遊んで遊んで!」
「シェイド様が駄目というのならば、それに従います」
「危険だということか…とんでもないな」
「マスター、これは何事ですか?」
「ただ事ではないのは理解できたわ」
大邪霊も集まって、うるさいことこの上ない。
他にも大量の邪霊。
それを見ることができるものがいたならば、
この島の外れは闇がうごめく空間に見えるだろう。
「…………」
それに対してデスティニーは黙ってフェイテルを見ている。
そして、ぽつりと呟いた。
「わが身を守るためならば、使役するものの命など関係ない。黒き翼の司らしいな」
「あら。私は白き翼の司よ?」
白々しくそう言うと、フェイテルの腰のリボンがふわりと動いて
白い光の翼に変化した。
それをぼう、と見ていたデスティニーも肩の装飾品を転換させて、黒き翼を広げる。
刹那、黒い槍が邪霊たちの上に現れ、地面へと突き刺さった。
これでたいていの邪霊たちは吹き飛ぶ。
「まあ。私が使役するものたちの命を心配した子が使う術ではないわね。
困ったデスティ」
なんとか生き残った邪霊たちはぴゅう、と、島の中心部に逃げていこうとする。
しかしフェイテルはそれを許さず、無理やりデスティニーの方向に彼らを動かした。
デスティニーはそれに対し、
「近寄るな」
ぽつりと呟いて、結界を自分の周りに張り巡らせた。邪霊たちはそこに無理やり
体当たりさせられ、ぽよん、ぽよんと弾かれている。
それからデスティニーは手を前に突き出し、
「冬の精霊よ」
言霊を口にした。
「やっぱりそれから来ますか!」
カルニアが悲鳴交じりの声で言う。カルニアに連なる大邪霊たちも真っ青だ。
デスティニーはフェイテルのように邪霊を扱うことはできない。
その代わり、ある特殊な精霊を使うことができる。
「逃げますよ!」
カルニアの言葉を皮切りに、欺瞞属性の邪悪な魂たちは逃げ出した。
しかし先ほどと同じようにフェイテルによって引き戻されてしまう。
「ざっけんなテメェ、フェイテルマジぶっ殺す!」
ガンマが悪態をつきながら氷漬けになっていく。他の邪霊たちも同様だ。

すらり。
エリアスが剣を抜いた。
「フェイテル。お前を、斬る」
「まあ。味方として呼んだのに、私を斬るの?」
「斬る」
エリアスの表情は変わらない。愛剣、いや、邪心シェイド本体を手にして、
フェイテルに斬りかかろうとした。
「俺の剣は全てのものを破壊するという。お前の持つ宿命も破壊することが
できるかもしれない」
邪心の能力<司の能力なのは自明の理であるが、エリアスが父に手を出すはずが
無かった。しかし、その前に。
「春の精霊よ」
デスティニーが呟いた。
とたん、フェイテルの足元に生命力が術と化したものが展開されていく。
「デスティ。貴方は私には絶対に勝てないのよ。悪あがきはやめなさい」
「それはこれを受けてから言ってみろ」
「――!」

春の精霊。
辺りの活性の力のことである。
運命を激しくまわす人々があまりにもたくさんいるこの島で
その力を術と化したらどうなるであろうか。
運命は宿命に打ち勝つことも、できるかもしれない。
――敗北…――

チキレにではないです。
戦闘描写にです。
もっとがっつんがっつん戦闘して、その最後の最後にデスティが賭けをする。
そう書くつもりでした。しかし無理でした。

今日のランキング★
第16位  2152
それでも順位が落ちないのが不思議。

50話目も一応構想はできています。
だが最後までガッツリ書けるかは謎です。
でもしっかり終わらせることは終わらせますよー。

51日目以降のことはサッパリ考えていません。どうしたものかね。
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