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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索53日目
魔法陣をくぐると、カルニアが走行雑草に踏まれていた。
「あーあ」
シャルはそう言うと、つんつんと遠くから棒でカルニアを突っついた。
しかしカルニアはぴくりとも動かない。
「………」
「…………」
他の一同は沈黙したまま顔を見合わせた。
それから一斉にシャルへと目をやった。
「あー、やっぱりボク?」
死んだふりをしているのだろうから、血液を持つものが近づくのは危ない。
だからシャルに期待が集まるのである。
「私でもいいですよ。今のお父様なら、私でも持ち上げられます」
デルタが申し出る。
「あー、それはだめだめ! 位の面からも、性別の面からも!」
まあ。
デルタはまた口元に手をやる。
「性別なんて関係ないですわ。私、昔から重いもの運んでいましたし。
嬉しいですけれど、位を考えていらっしゃるのに、
どうしてだめという結論に達するのです?」
位が下の者が雑用をするべきだ。下の者は上の者に使役されるべきだ。
これがカルニアの教え。だから、デルタには何故シャルがだめと言ったのかが
わからなかった。
「上の者が部下をかわいがるのは当たり前でしょ?」
逆にシャルは位が上の者が責任をとり、率先して動くということを信念としていた。
だから、シャルが発した言葉を聞いて、デルタは再びまあ、と言うことになる。
「あなたは最高位の邪心ですよね? そのあなたが部下を全て可愛がり、
責任を取り、率先して動くなんてことをしたら、体が足りませんか?」
「まあそこらへんは、テキトーにやってるよ!」
シャルはカラカラと笑い、カルニアを肩に担いだ。カルニアは薄目を開けたが、
すぐに閉じて露骨に寝息を立て始めた。
「言っちゃえば、カルのやってることだって、フォローする必要もあるしね。
寝たふりしてるのか、ホントに寝ちゃうのかは知らないけど、
今回は担いで行ってあげようっと」
「そうですか…」
デルタはそう言って、シャルの銀髪に目をやると、頬を染めた。

遺跡の中を淡々と歩いていく。
ただ、ひたすらに歩いていく。
「あー、もうタイクツ!」
「歩くたびに戦闘が起こるよりいいと思うんだけどな」
フォーゼがシャルをなだめる。
「最近は、斬りたい衝動も抑えられてきた…」
そう言いながら、エリアスは普段使っている剣の鞘で近場の草をなでた。
「言っていることとやっていることが違うねぇ。そんなことしていたら、
刺激されて遺跡の住人がでてきてしまうかもしれないよ?」
注意するフォーゼ。
「…カルニアが寝ていてよかった。奴だったらきっと嫌味たっぷりで
指摘してきただろうからな…」
エリアスは素直に忠告を聞き、鞘をベルトにひっかけた。

「それでは、お話をいたしましょうか」
デルタが言い出した。
「お話し?」
シャルが興味津々そうな声で問い返す。
「ええ。昔々、愛するものがいながら狂って死んだ女の話ですわ」
「む…」
エリアスがなにか言いたげに声を出したが、言葉が続かない。
フォーゼはひょことデルタに並んで、僕は聞きたいな、と言った。
するとデルタは悲惨そうな内容を話をしようとしているのに、にこにこと笑って、
話を始めた。

――チキレ負け――

デルタの話中盤まではできています。
アップが10分遅かった。悔しいですね。
それなのに…

今日のランキング。
第14位  2153

50回で終わった方々がいるのでしょうか。
まあ、次回もがんばります。
デルタの話前半は、ちゃんと私が設定していなかったこと。
後半はこれから実際に起こる出来事なので未来日記になること。

いずれにせよ、難産です。
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