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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索75日目
ボクはJさんの元を去った。
でも、見つかっていた。
そして、あのときと変わらない笑顔で、ボクに話しかけてきてくれた。

だけど。

ボクにはその笑顔がまぶしくて。
まぶしくて。――辛かった。

それは、後ろめたいから。
ボクが目の前の大好きな人をだましていたから。
目の前の大好きな人が大好きなみんなをボクがだましていたから。

笑顔をもらえる資格はないのだと、思った。
だから言った。
ただ資格は無いと言ったって、納得してもらえるとは思えなかったから、
本当のことを。

――ボクが「不正義さま」だったんだよ!

そのあとの、ほんの少しの沈黙が怖かった。
そのあとの、帰ってくるであろう答えよりも、怖かった。

――そうかあ。飛翔君が、“不正義さま”だったんだね。

前言撤回。
Jさんの答えを聞いた瞬間、全身が凍りついた。
わかっていたんだ。
わかっていたのに。
ボクが不正義さまだということは事実。
だけどそれが固定されて、
そして一番知られたくない人に伝わったことを実感してしまったから。

体から力が抜けて、ボクは座り込んでいた。
おかしいよね。凍りついていたはずなのにさ。

そんなボクにJさんは優しく言葉をかけてくれた。
嬉しい言葉だった。
でも…
それしか覚えていないんだ。
嬉しかった、ってことしか。

ボクはそのままぼうっとJさんの顔を見つめ返すばっかりだったよ。
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