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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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01:偽の名を冠した島
「今度はどこへ行かれるのですか?」
 オメガが尋ねてきた。
これは定型句のようなもので、
私が世界に降り立つときには必ず尋ねてくる。
「これを見ればいい」
 私は招待状を見せた。
すると瞬く間に彼の眉間にしわがよった。
「胡散臭っ…」
 そんな彼に対して、私は笑ってみせた。
「そんなことはどうでもいいんですよ。
たくさん人が集まるんですよ、楽しそうじゃないですか。
財宝なんて、どうでもいいんです。
私にとってのホントのお宝は…ふふっ」

 と、完全に準備万端の状態になった私は伸びをした。
「んー。この体は少しだけ動きやすくなるから嫌いじゃないですね~
で、どうします、オメガ。今回はついてきます?」
 オメガはまだしかめっ面のまま。
たぶん、招待状のことが原因なのではなくて、
私についてくる条件のことで悩んでいるのだと思う。
 世界にいるときは、たいてい私は子供の姿に。
オメガはエレアという動物の姿になるのだ。
エレアは知能が低い生き物なので、
彼のプライドがズタズタになっているのが、見ていてわかる。
「今回は待っていたほうがいいですよ。
遺跡にもぐって探索するようなので、食事にありつける保障は無いです。
どれだけの遺跡かわからないので、いつ戻れるかもわかりませんからね」
 言って、オメガの顔を見れば、なんともいえない表情。
私はひらひらと手を振ると、「いってきます」と告げて、出発した。

 島には直接上陸した。
一般人は船などでここに来るだろうから、怪しまれるかとも思ったが
異世界から来る人もやたらと多くて、問題は無いと思ったからだ。
 とにかく人がたくさんいて、それだけで嬉しくなってしまうから困る。
島の構成などをさっさと頭に入れると、私はある場所へ向かった。
それは、診断施設だ。
 探索者たちは様々な経緯でここに来ているので、
この世界の常識でも、知らないことがあるという者も多いようだ。
それを案内する設備やら、守護者というものの関連設備やらがある。
 1、2の3で常識を把握した私は、
守護者からの守護をいただくことにした。
 女神と魔王のどちらかで悩んだが、
「人畜無害主義」を唱える身、防御の守護を受けられるという女神にした。

 そのあと向かった場所は、通称「遺跡外」。
皆の目的である遺跡の近くにある商店街みたいなもので、
食料や材料が売っていたり、
探索者たちの社交場、依頼などの募集場がある。
 はじめて来た者には、スキル3つと装備も支給しているらしい。
私は、スキルは魔術と火霊と料理を選び、装備は杖と防具をいただいた。
これが失敗の始まりだとも知らず。

 そのあと、近場に腰掛けて、ようやく探索者のルールに目を通した。
そして、愕然とした。
 魔術を学んだことで覚えたスキルは、武器が杖だと使えないのだ。
なんという不覚。
しばらくは力で勝負しないといけないとは…。
 前途多難である。

 こんな調子では危険だと判断した私は、
探索の経験者を探すべく、パーティ募集場へと足を向けた。
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