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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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40日目:10日後
ロゼがボンバーに倒されて10日以上が過ぎた。
ようやく回復に向かってきたようで、口元の笑みが戻っている。相変わらず、ぐるぐるメガネが邪魔で表情がすべて読めるわけではないのだが。

ロゼが倒れていた、ということは、すなわちヴィテスが行動するメンバーと話をつけていたわけだが、これがまた大変であった。
ヴィテスは根暗である。おまけに超能力のせいで人間不信になっている。
そんな人間が普通に会話ができるわけがないのである!

というわけで、長い長い10日間だったのだ。ヴィテスにとっても、同行者たちにとっても。

ロゼはロゼで、意識が戻ったらエンブリオが2体増えていて驚いた。
まずクアール。
猫である。ただの赤い猫である。
それなのに、ヴィテスがやたらと嫌っている。その刺々しさにロゼはちょっと引いた。
もう1体はメルウェル。
2本角を生やした少年である。
しかし、「私は本当は女なんだよ?」とか冗談なのかなんなのかわからないラインの発言が絶えない。ファミリアが「ズボン脱がせてみようか?」と聞いてみたら、浄化されかかったとかなんとか。

「平和だったんですね…」
ロゼがしみじみ言うと、そうだな、とヴィテスは答えるしかなかった。
10日間、ボンバーたちとの戦闘はなかったが、逆に言えばイヴスメルの情報が新しく入ったわけでもないのだ。
「どうしているだろうか、彼女は」
暗い顔でヴィテスは言う。最悪の事態が頭をよぎった。
「だいじょうぶですっ」
すると下から声がした。イヴのコピーだった。
「わたしが動いているから、マスターは無事ですっ!」
「……そうだな」
絞り出すようなイヴのコピーの声。無理をしているのは心が読めずともわかった。だからヴィテスは追及はせずに頷くだけに留めた。
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