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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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49日目:長老
翌朝、ガランが再びバタバタしている間に、ヴィテスはロゼに長老とは何かを尋ねた。
それに対するロゼの答えは淡々としたもので、カシーア会の指導者だとのこと。

しばらくして、ガランが声をかけてきた。彼女の足元には鏡が向かい合わせに置いてあるだけのように見える。
「これは?」
「難しい理論は省略するけどね、貴方たち二人の超能力を共鳴させてほんの少し門を開くの。そうすると長老と会話ができるのよ」
「省略しまくりですね」
ぼそりと言うロゼ。
「だって私も詳しい理屈はわからないんだもの。貴方たち二人の超能力を共鳴させると、どうして・どうやって門が開くのか、とか。そもそもロゼの超能力っていつの間に開花したの、とか、まあいろいろ? それに説明聞いている時間も惜しかったし」
堂々と言うガランにロゼは貴女らしいと苦笑いを返す。
「じゃあ、会話できる準備を始めるわよ」

会話させる道具に対して、ヴィテスもロゼも特段することは無かった。ただ繋がっている紐の先端を握っているだけでいいという。
『……ン。……では…か』
しばらくの間の後、低い男の声が響いてきた。

声が明瞭になってから、ガランは長老にミーミルの部下である魔属を封印したら、ハイザー学園の生徒になったことを伝えた。
しかし長老はミーミルがパレドン=ソヌスの巫女で危険だということは変わらないと言い、最後にこう締めた。
『引き続きカードを使い、ミーミルの部下を封印するのだ。彼らが人間であろうと関係ない。堕ちた者を導くのも我らの仕事だ』
「……」
「………」
「嫌気がさしますね。本質を確認するためだったとはいえ、これではボンバーが無駄死にではないですか」

沈黙を破った冷たい声にヴィテスは硬直した。
その声は間違いなく、隣のロゼが放ったものだったからだ。
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