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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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48日目:恒星を愛した者
ヴィテスは呆然としているガランの手元を見る。
カードには、ハイザー学園の制服を着た男性が描かれていた。
「えーっ? なんでカードの絵がボンバーじゃないんだよう?!」
ファミリアが口を挟んだ。どうやら彼女もカードを見ていたらしい。
「この学生は、ガラン、知っているんだな?」
ヴィテスが確認するように言えば、ガランはただこくりと頷くだけだった。

ガランが再び口を開いたのは重い雰囲気で夕食が終わった後、寝る間際になってからだった。
「このままじゃ眠れないから。話すわ」

ハイザー学園でガランは新聞部に所属していた。情報を手に入れるために動いてもなんの問題もないという理由で選んだのだという。
記事に使う写真も自分たちで調達することが主だったが、たまに写真部に協力してもらっていた。その写真部の部員の一人が、リッシュ=フリシーヌ。自信家で雑だが、独特な空の写真を撮るのが印象的な人物だったという。

「見間違いだとか、他人の空似だとか。そう思いたいんだけどね」
でも直感が本人だと告げるのよ。
ガランの気持ちはヴィテスもわかる気がした。自分も直感が鋭いほうだという自覚があるからだ。
「これがどういうことなのか、さっぱりわからない。どうすればいいのかしら」
ガランは疲れ切った顔で呟く。
「……長老に質問できればいいのですがね」
ようやくロゼが口を開いた。ガランの目が見開かれる。
「わがままな話ですが、僕は今、この世界から帰るわけにはいかないんです。乗りかかった船から降りたくないので」
「いいのよ!」
ガランは目を輝かせてロゼのほうを見る。その勢いにロゼがじりっと身を引くほどの目の輝きだ。
「なんせあの門は一方通行だからね、帰る方法はないけれど。門を開ける二人がいれば、長老と連絡はつくわ!」
話についていけない二人をよそに、ガランは自分の荷物をガサガサと探り出した。
「あ、あの。この世界で僕たちの超能力を使うのは大変危険で…」
「知ってる!」
「超能力を使ったことなんてないぞ」
「私が指導する!」
こんな感じできびきびと動いていたガランだが、突然倒れこんだ。咄嗟にヴィテスが支えたので頭を打たずには済む。
「ど、どうしたんだ」
「今まで無理していたのでしょうね」
「無理?」
「ええ。異世界を一人で行動するって大変なんですよ。ヴィテスはよく平気でしたよね」
二人が会話するのがガランにも聞こえていた。だが頭を占めるのは異変の前の綺麗な青空。


――先輩は超能力ってあると思いますか?
――なんだよ、突然。現実味がねえ話。
――ですよね…。
――でもそういうロマンな話は嫌いじゃないぜ? 空みたいに想像が膨らむもんな。
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