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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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今日のメモ
・あれ? 1日書き忘れています。
・マンモスはおいしいそうです。
・クリオネはとても怖かったです。マリー?どこ行くの、クリオネが出るよ。
・と言ったら泣かれてしまいました。
・新しい宝石を手に入れました。
・食糧なんて持てません…どうしましょう。
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死の司の顔色がさっと青くなるのがわかった。

「だ、だめだよ。その権利を今使うのは。君の命の保証ができない」
「かまわないよ」
なぜかはわからない。
だが、ミニットはそう答えていた。
自分の命より、この哀れな魂を救うことを優先した、
なんて自己犠牲精神のあふれた素晴らしい冥使なんだろう!
そんなことを思いながら、自嘲の笑みをこぼす。
もちろん、そんな理由ではない。
そんなはずはない。

死の司からはすっかり軽い雰囲気は吹き飛び、
バサバサとミニットの正面を陣取った。
「俺さえ平気で消そうとする相手だ。冥使を消すことにためらいは感じないよ、
彼女は」
「あはは。なおいっそう、その彼女とやらの顔を拝みたくなったよ」
なぜこんなに愉快なのだろう。
死ぬかもしれない――いや、死ぬというのに。
「正気か!」
いや、違うね。
言葉にしようと思ったその時、遠くからバタバタという音が聞こえてきた。
「あれは…」
死の司は音の方角をひょいと見て、ミニットを盾にして隠れる。
「トリじゃないか!」
盾にされたほうは、それを幸せに思った。
なぜならやってきたのは、斬りたくてたまらない、天使だったのだから。

「なーに独り言言ってんのよ! 人殺しをしようとする冥使!
浄化してあげるわ!」
やってきたのは、攻撃部隊のリーダーだった。名をブリアという。
口癖は「浄化してあげるわ」。
冥使を悪と決めつけ、しょっちゅうトラブルを起こしていると
冥界でも有名人である。
そう、冥界で“も”。
人間界にもあらわれるので、一部の人間にさえ有名になっていた。

「独り言、ねぇ…」
ミニットは死の司の姿を一応探す。
おおかたの予想通り、彼は姿をくらませていた。
「そうよ。私たちのことをトリ扱いして! 浄化してあげるわ!」
意味がわからないよ。
口癖なので意味はないのだろう。ミニットは指摘せずに、暖かく見てやる。
「なによその目は!
立ち入り禁止の世界に不法侵入者が、しかも冥使がいるって聞いて
あわてて飛んできたのよ!」
「それはお疲れさん」
やんわり返すと、なにが気に障ったのか、ブリアは髪が乱れんばかりに
大袈裟に武器を振り回す。
「バカにしてるでしょ! 浄化してあげるわ!」
そして、しょうもない理由で戦いの火ぶたは切って落とされた。
今日のメモ
・火力なのに…
・あとすこしで新しい宝石が手に入る…と、思います。
・平穏という効果がついている装備を作っていただきました。
 でも、レベル11までしか装備できないそうです。
 あれ、79までじゃなかったでしたっけ…?
・というかそもそもレベルってなんですか。
・怖い人たちがたくさん出てきました。
 マリーとどう技を出すか話し合ってきます。
・石英。
「つまりどうしたいのさ」
「つまりどういうことなのさ」
似た者同士のふたりは顔を突き合わせて問いかけあう。

「僕はこの魂を救いたい」
「えーと、少し頭を整理させてくれ」
そして、律儀にお互いに答えた。
その答えはきちんと文脈が繋がっていて。
死の司はミニットを困った顔で見た。

「まず、この世界は滅びている。
 人が生きていても、こんな状態でこの世界が成り立っているとは言えないよね」
「確かに…」
他の世界で例えるなら、荒野と廃墟だ。
その中で生活をしているように石像が立っている。
「よし、俺は間違っていなかった」
えへんと胸を張る死の司。
ミニットは呆れてそれを見るだけにとどめた。
「…突っ込んでくれないかい」
「笑い方と、そのセンスだけはわからないよ」
ツッコミ待ちをばっさりと切り捨て、ミニットはあらためて世界を見下ろした。
(…どうしてこんなに心が騒ぐのだろう。
 僕は人を殺すのが使命でトリすらも殺めようと企んでいるのに)
複雑な心中。
そんなことは気付く様子もなく、死の司は言葉を続けていた。
「でもまぎれもなくこの人たちは生きているんだ。それを殺すことはできない」
「何故。あなたが『彼らは死期だ』と認めればいいだけのことじゃないか」
ミニットの問いに、再び死の司の羽ばたきが聞こえなくなる。
「まさか、思い当たらなかったとか言わないよね」
再び落ちていく死の司。まあツッコミ待ちだろう。そう思い、ミニットは放置した。
「つまりだねー」
墜落した先から、聞こえてくる声。
「大きな声では言えないけどー、俺の死期認定よりー、
 彼らの永遠に生き続けるっていう縛りの方がー、大きいのさー」
大きな声で言っているじゃないか。…そう言ったら負けだろう。
それよりも、いつまであの大声を続けるのか試そう。
そんなことを考えつつ、ミニットは死の司をにらみつける。
「役立たず」
「なに!」
どぴゅーん。
翼を使わず、すさまじい勢いで急上昇してくる死の司。
さっとかわして、ミニットは極力冷たい目で言った。
「あなたに言うのは馬鹿のやることだと思ったけど、
 わかっていない可能性を危惧して言うよ」
しかし、死の司のどこか軽い雰囲気は消えない。
「魂は生物の世界でさまざまに染まる。それをリセットするのが死だ」
「そうだね。いつか生物は死ぬ。その前提で冥界も天界もあるんだもの」
「…完全に冥王の受け売りだけれどね」
ミニットはそこまで言って、ふと思い出す。

「僕は…死をもたらす者だ」
冬眠休暇いただきました。

あとまたブログの題名変えました。長いんだもん。
契約10年前であっているかどうか、怪しいところですが。
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