定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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探索24日目
朝飯を食って、軽く運動がてら、街に出る。
そこの闘技場で金を稼ぐのがオレの日課だ。
はっきり言って、そこらへんのモンスターじゃ相手にならねぇ。
そんなわけで、主催者涙目だな、と思っていたがそうでもないらしい。
なんでも、オレサマが暴れているのを見に来る客が多いんだと。
変わり者だなァ。
昼に帰って、遅い昼飯を食う。
それから、またベッドにもぐりこんで、昼寝の時間だ。
-------------
亡国の王女サマご一行に倒されて、きっとオレサマ、無様な姿で消えたんだ。
そのはずなのに意識が続いているとはどういうことだ?
目を開けると、デジャヴを感じた。
視界に入るのは、ヴァイザと冷たい色の天井。
ただ、ヴァイザは以前のような冷たい笑みではなくて、
なにか吹きだしそうな笑いを浮かべていた。
「……ンだよ」
一瞬で意識と記憶が集約して、ソイツに悪態をつく。
いえいえ、とヴァイザは手をひらひらさせてオレを覗き込むのをやめた。
すぐにオレは上体を起こし、状況を確認する。
ベータがいた。
ストレッチ運動なんかしていやがる。
オメガもいた。
弓を磨いていやがる。
デルタは…
オレの隣のベッドで寝息をたてていた。
なんだこれ。
「おい。これはどういうことだよ」
オレは思ったままを不満の声色で言ってみた。
「不思議なものですね…」
ヴァイザがつぶやく。
「私がやったのは、簡単なこと。一度滅びた部下をまた1から作り直したのですよ。
なのに、同じ魂を宿すとは…」
そう言って、目を閉じやがった。
人間くせぇ…
そこが思いっきり不満だったが、コイツ、元は人間だったんだもんな。
王女サマとどうなったとか、今のオマエはなんなんだとか突っ込みどころは
満載だったが、その反面、どうでもいいや、そんなのオレサマには関係ねぇ、
という気持ちもあった。
だから黙っておく。
寝かされていたベッドと呼ぶにもお粗末な石の台から飛び降りると、
オレはストレッチをしているベータの背後に回りこんだ。
そして、黙って薙刀を召喚すると、そこに突き立てようとした。
するとベータはくるりと上半身をねじって、左腕でそれを受け止めた。
「随分な挨拶だな」
「よお。オレサマらしいだろ?」
ひゃはは。そう笑う。
…ん?
またなにかデジャヴを感じた。しかもこれは、やった相手が
ベータじゃないような気がしてならない。
この笑い方。誰だ。
まあ…いいか。
デルタが目覚めてから、ヴァイザは説明を始めた。
自分が王女サマ一行に負けたこと。王女サマの術で思い出した、
もともと自分は人間だったのだと。その意識が強くなったことで、
邪心というものになったということ。
(これは後に間違いだということがわかるんだが)
邪心になり、世界を見守る立場に立たされたこと。
「で? オレサマたちを復活させた理由にはこれっぽっちもなっていないんだが」
「一人は寂しいではないですか」
「は?」
かつてのヴァイザからは全く予想できない、感情丸出しの答えに、
オレは変な声をあげることしかできなかった。
「それに、やはり自分で動くより、あなた方に命を下しているほうが
性にあっているのですよ。
今、私たちは自分たちの世界ではない世界に飛ばされてきています。
原因はわかりません。
しかし安心なさい。疲れますが、あなた方にも時空を飛ぶことができる能力を
付与しておきました。
ついでに、もう不要な魔法が弱点というものも消してあります。
もう、好き勝手に生きていいんですよ」
「へーぇ」
勝手に自己満足に浸っているようにしか見えないヴァイザに、
オレの心はグッと冷たくなった。
「じゃあ、まずはお前を消し去ってやるよ!」
「なんでそうなりますかねぇ…?」
ヴァイザはにこりと微笑んだ。
すでに飛び掛っていたオレは、その笑みに冷や汗をかく。
やべぇ。
気がつくとオレは、見慣れぬ森の中に落ちていた。
「なんだ…? 転移魔法でぶっとばされたか?」
辺りを見回す。するとなにかの気配を感じた。
「そこのヤツ、出て来い!」
気配に対し、怒鳴りつける。すると草むらががさがさと動いて、
小動物がちまりと顔を出した。
茶色で、2足歩行をしている。頭には小さな角。それがギュルル、と動いた。
そしてぽつり、とそいつはつぶやいた。
「ろ」
その瞬間、オレは、全てを思い出した。
-------------
「がんまー、がんまー」
ぽわん、ぽわん。
オレの腹の上でなにかが跳ねている。
いや、なにが跳ねているのかはわかっているんだが。
プラストス。
この合同宿舎の主、オルドビスの実の妹だ。
ファランディになる可能性を持ち、その結界の力は、ヴァイザ…つーか
カルニアの脅威になるため、ファランディにならないように
オレが徹底的に甘やかし、子供のままにしている存在だ。
そのおかげでオレサマも徹底的に懐かれている。
「がんまー、がんまー」
ぽわん、ぽわん。
「寝ているヤツの上で跳ねるな!」
オレが言うと、プラストスのジャンプは止まった。
しかし嬉しそうにひょこひょことオレの顔のほうに寄ってきて、
「がんま、起きたー! ねえ、遊んでー」
と、来たもんだ。
「しょうがねぇなぁ…」
これは演技。演技なんだと自分に言い聞かせながら、甘やかしにかかる。
「なにをしたいんだ?」
こういうときのオレサマは、すっげぇ優しい顔をしていると
以前、ベータに言われた。
冗談じゃねぇ。
そこの闘技場で金を稼ぐのがオレの日課だ。
はっきり言って、そこらへんのモンスターじゃ相手にならねぇ。
そんなわけで、主催者涙目だな、と思っていたがそうでもないらしい。
なんでも、オレサマが暴れているのを見に来る客が多いんだと。
変わり者だなァ。
昼に帰って、遅い昼飯を食う。
それから、またベッドにもぐりこんで、昼寝の時間だ。
-------------
亡国の王女サマご一行に倒されて、きっとオレサマ、無様な姿で消えたんだ。
そのはずなのに意識が続いているとはどういうことだ?
目を開けると、デジャヴを感じた。
視界に入るのは、ヴァイザと冷たい色の天井。
ただ、ヴァイザは以前のような冷たい笑みではなくて、
なにか吹きだしそうな笑いを浮かべていた。
「……ンだよ」
一瞬で意識と記憶が集約して、ソイツに悪態をつく。
いえいえ、とヴァイザは手をひらひらさせてオレを覗き込むのをやめた。
すぐにオレは上体を起こし、状況を確認する。
ベータがいた。
ストレッチ運動なんかしていやがる。
オメガもいた。
弓を磨いていやがる。
デルタは…
オレの隣のベッドで寝息をたてていた。
なんだこれ。
「おい。これはどういうことだよ」
オレは思ったままを不満の声色で言ってみた。
「不思議なものですね…」
ヴァイザがつぶやく。
「私がやったのは、簡単なこと。一度滅びた部下をまた1から作り直したのですよ。
なのに、同じ魂を宿すとは…」
そう言って、目を閉じやがった。
人間くせぇ…
そこが思いっきり不満だったが、コイツ、元は人間だったんだもんな。
王女サマとどうなったとか、今のオマエはなんなんだとか突っ込みどころは
満載だったが、その反面、どうでもいいや、そんなのオレサマには関係ねぇ、
という気持ちもあった。
だから黙っておく。
寝かされていたベッドと呼ぶにもお粗末な石の台から飛び降りると、
オレはストレッチをしているベータの背後に回りこんだ。
そして、黙って薙刀を召喚すると、そこに突き立てようとした。
するとベータはくるりと上半身をねじって、左腕でそれを受け止めた。
「随分な挨拶だな」
「よお。オレサマらしいだろ?」
ひゃはは。そう笑う。
…ん?
またなにかデジャヴを感じた。しかもこれは、やった相手が
ベータじゃないような気がしてならない。
この笑い方。誰だ。
まあ…いいか。
デルタが目覚めてから、ヴァイザは説明を始めた。
自分が王女サマ一行に負けたこと。王女サマの術で思い出した、
もともと自分は人間だったのだと。その意識が強くなったことで、
邪心というものになったということ。
(これは後に間違いだということがわかるんだが)
邪心になり、世界を見守る立場に立たされたこと。
「で? オレサマたちを復活させた理由にはこれっぽっちもなっていないんだが」
「一人は寂しいではないですか」
「は?」
かつてのヴァイザからは全く予想できない、感情丸出しの答えに、
オレは変な声をあげることしかできなかった。
「それに、やはり自分で動くより、あなた方に命を下しているほうが
性にあっているのですよ。
今、私たちは自分たちの世界ではない世界に飛ばされてきています。
原因はわかりません。
しかし安心なさい。疲れますが、あなた方にも時空を飛ぶことができる能力を
付与しておきました。
ついでに、もう不要な魔法が弱点というものも消してあります。
もう、好き勝手に生きていいんですよ」
「へーぇ」
勝手に自己満足に浸っているようにしか見えないヴァイザに、
オレの心はグッと冷たくなった。
「じゃあ、まずはお前を消し去ってやるよ!」
「なんでそうなりますかねぇ…?」
ヴァイザはにこりと微笑んだ。
すでに飛び掛っていたオレは、その笑みに冷や汗をかく。
やべぇ。
気がつくとオレは、見慣れぬ森の中に落ちていた。
「なんだ…? 転移魔法でぶっとばされたか?」
辺りを見回す。するとなにかの気配を感じた。
「そこのヤツ、出て来い!」
気配に対し、怒鳴りつける。すると草むらががさがさと動いて、
小動物がちまりと顔を出した。
茶色で、2足歩行をしている。頭には小さな角。それがギュルル、と動いた。
そしてぽつり、とそいつはつぶやいた。
「ろ」
その瞬間、オレは、全てを思い出した。
-------------
「がんまー、がんまー」
ぽわん、ぽわん。
オレの腹の上でなにかが跳ねている。
いや、なにが跳ねているのかはわかっているんだが。
プラストス。
この合同宿舎の主、オルドビスの実の妹だ。
ファランディになる可能性を持ち、その結界の力は、ヴァイザ…つーか
カルニアの脅威になるため、ファランディにならないように
オレが徹底的に甘やかし、子供のままにしている存在だ。
そのおかげでオレサマも徹底的に懐かれている。
「がんまー、がんまー」
ぽわん、ぽわん。
「寝ているヤツの上で跳ねるな!」
オレが言うと、プラストスのジャンプは止まった。
しかし嬉しそうにひょこひょことオレの顔のほうに寄ってきて、
「がんま、起きたー! ねえ、遊んでー」
と、来たもんだ。
「しょうがねぇなぁ…」
これは演技。演技なんだと自分に言い聞かせながら、甘やかしにかかる。
「なにをしたいんだ?」
こういうときのオレサマは、すっげぇ優しい顔をしていると
以前、ベータに言われた。
冗談じゃねぇ。
――暴走。――
ガンマの日記、2日目です。
まさか3日構成になるとは。
今回のお話は、ガンマの時間軸を説明するだけのために書いています。
よって、普通の方にはなんの関係もありません。
一応、このブログ内では同時に扱っているネタなので、
ここに来てくださっている方には意味があるかなぁ。
(でもガンマの出番はほとんど無いから、やっぱり意味無いかなぁ)
とりあえず、多忙な我がソウルメイトさんに捧げている代物です。
今回のランキング。
第24位 1784
20位が見えてきた…だと…?!
技の管理が遅れています。
早くしないと手遅れになるぞ!
と、喝を入れて、技使用セリフを考えることにします。
あ。召喚の物体系は、ガンマがやればいいんじゃね?
ガンマの出番が無いので困っていたのです。
ガンマの日記、2日目です。
まさか3日構成になるとは。
今回のお話は、ガンマの時間軸を説明するだけのために書いています。
よって、普通の方にはなんの関係もありません。
一応、このブログ内では同時に扱っているネタなので、
ここに来てくださっている方には意味があるかなぁ。
(でもガンマの出番はほとんど無いから、やっぱり意味無いかなぁ)
とりあえず、多忙な我がソウルメイトさんに捧げている代物です。
今回のランキング。
第24位 1784
20位が見えてきた…だと…?!
技の管理が遅れています。
早くしないと手遅れになるぞ!
と、喝を入れて、技使用セリフを考えることにします。
あ。召喚の物体系は、ガンマがやればいいんじゃね?
ガンマの出番が無いので困っていたのです。
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