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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索62日目
「ボクの♪ 名前は宝石商人♪ 世界で♪ 一番強いオトコノコ♪」
「………なんですかそれは」
シャルの音楽講座は続いていた。
「ん~? これはね、むかーしむかし、ボクがある世界で遊んだときに名乗った
『マーシャン=ジュエル』にちなんで、歌っていた歌だよ!」
宝石=ジュエル。
商人=マーチャント、もしくはマーシャン。
あまりにそのまますぎる名前に、くらりとカルニアは頭を抑えた。
「それ…偽名ってバレバレでしょう?!」
あーはっはっはっはっは。
いつもの呪いをばらまく笑い声を立てると、シャルは指を立ててちっちっち、
と言った。
「言葉が違うんだ。だからバレなかったよ」
「自分で『ボクの名前は宝石商人』と言っているだろう。馬鹿が」
いつの間にか寄ってきていたデスティニーが毒を吐く。
シャルはそっちを見てしばらくぱたぱた動くデスティニーの翼を見ていた。そして。
あーはっはっはっはっは!
また笑った。
「気付かなかったー! ボク、1万年前のことだけどびっくり!」
サバを読んでいるが、そこは無視しよう。
「そうかー。空気を読んで仲間は突っ込まなかったんだね!
 そんな器用なことできるような子たちだったとは! びっくり!」
「仲間…?」
デスティニーが問う。
それにくるりと振り向いて、シャルはにこーっと笑った。
「そう、仲間! 一緒に旅をしたんだよ。
 でもボク、その子たちを誘導していただけなんだー。最後には裏切っちゃった!」
「裏切っ…た…?」
ふらふら…とデスティニーは下に転落していく。それをさっとフェイテルが支えた。
「だいじょうぶ?」
「あ、ああ…」
「どうしたの?」
「わからない。アイツの話を聞いていたら、なにか僕は誰かにとんでもないことを
押し付けたような気がしてきたんだ…」

――貴様に役目を与える。
――簡単なことだ。貴様は僕と連なる者。

苦しそうなデスティニーを見ていたフェイテルは歌いだした。
「闇をつらぬくものよ~♪ 汝、何を求む~? 真実はどこにもないと~♪
 彼は囁いた~♪」
デスティニーは驚いた顔をして、フェイテルのほうを見る。
「歌…歌えるようになったのか?」
「ええ――まだ、意味はよくわからないけれど」
ぱたぱた。ぱたぱた。
双翼は羽ばたく。お互いに見つめあいながら。
(ふーん。フツーに仲いいじゃん)
シャルはそう思いながら見守っていた。
「データゲットですよー!」
そこへ空気を読まないカルニアが襲い掛かる。
とっさに結界を張るデスティニー。遅れるフェイテル。
「フェイテル!」
自分の結界を広げ、フェイテルをカバーしようとするも、
一足遅く、彼女はカルニアにすくい上げられていた。
「…………」
しかしそこでカルニアは沈黙する。
「血が…無い!?」
その言葉と同時にフェイテルは逃げ出す。デスティニーの横にわざわざ並んで、
自分で結界を張った。
くすくすくす…
笑い声が聞こえる。
振り返るカルニア。
デルタが、壁の影から覗き込んで、笑っていた。
「――知ってたんですね!」
怒り、カルニアはデルタのほうへ走っていく。

その後頭部に、デスティニーが呼び出した氷塊が突き刺さった。
どうやら転生司たちは順調に成長しているようだ。

――次回陥落?――
ランキングのことです。
今回、短かったため、たぶんそうなるんじゃないかなーと。
つまり次回も長く書く自信が無いんですね! あは☆

今日のランキング♪
第12位 2198(日記)
第8位  1570(器用)

ちなみにコメントマイクですが…
「ランキングに乗れているの?」
と言っていますが、わざとだからな! いやホントに。
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