定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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探索7日目
■第一回 文章コミュイベント■
御題「木枯らし」 キーワード「底冷え」「夜」「サーフィン」
-------------
「ひーまー!」
突然シャルが言い出した。
今日はフェイテルが遺跡の外で休憩している日である。
場合によっては作成の依頼のために飛び回ることもあるが、
始めたばかりで(能力不足で)やることが無いのだ。
「カルニアはいいよね~。能力が期待できないアイテムで練習をしなさいって
お仕事もらえるんだもん。ボクは戦闘のときしかお声がかからないんだよ?」
暖炉の前で石英を加工していたカルニアは顔を上げて言った。
笑顔に見えるが、目が笑っていない。
「じゃあ、いつもみたいに無意味に踊っていたらいかがです?
あるいはオルドビスさんで遊んでみるとか」
「今日のカルニアはきついな~。なに? なんか気分の悪いことでもあったの?」
シャルはテーブルに肘をつき、カルニアに絡む。
そのカルニアは今度は布団を取り出して、羽織った。そして作業を続けている。
「今日、ではなく、当分機嫌は悪いですよ? お忘れですか?
私、冬はだいっ嫌いなんです。魔力が勝手に外に出て行ってしまいますから。
冷たい風が憎いです。特に今日は『底冷え』が酷くて、手が悴んで(かじかんで)
うまく作成ができないんですよ」
本来なら作成は遺跡外でやるべきことである。
それをフェイテルに無理を言って合同宿舎でやっているのであった。
「ふーん。合同宿舎でやるより、遺跡でやったほうが寒くないかもよ。
ホラ、この世界の冬将軍はキミの目の前にいるわけだしー」
シャルはもともとは天を司る竜だった。
そのため冬を呼ぶのも彼のお仕事に入っている。
「そういえばそうでしたね。なぜ今回は冬の仕事してないんですか?」
機嫌が悪かったカルニアがころっと表情を変える。
そこには善意も悪意もないようだ。
いつも通りならば、シャルは冬の間、合同宿舎にいない。
冬将軍を行うため空を駆け、吹雪を吹かせるのだ。
「んー? それはアレだよ。フェイテル様に呼ばれる可能性があるからさ。
クリスマスに雪を降らせるくらいにしようかなーって思ってるんだ。
あとはここにいる間に木枯らし吹かせるくらい?」
「そうですか。雪が降らないのはおかしいなと思っていましたが、しっかり『夜』は
木枯らし吹いてますしね。夜は呼ばれる確率も低いから働いているんですね」
適当に感想を言うとカルニアは自分の仕事に戻る。
それを見てシャルはまた不満げに、他の住民たちを見やった。
エリアスは剣を磨いている。先日つくってもらったもので、特別な力は無いが、
作ってもらったこと自体が嬉しかったらしく、ずっと手入れをしている。
フェイテルに言わせれば、もう少し待ってから作ってもらえばよかったですわ、
というブツなのだが。
ガンマはソファーに寝転んで鉱石の本をアイマスク代わりにして眠っているようだ。
オルドビスは…シャルと同じように暇そうにしていた。
彼は自分の力を誇示させるのが好きなのだが、人間相手には強すぎて、
しかし邪心相手には力不足。高位の邪霊と戦って勝てる、くらいの強さなのだが
そんなクラスはほぼいないため、よく欲求不満になっている。
その様子を見てシャルは考えた。
オルドビスに遊んでもらおうと。
しかし、簡単な誘いには彼は乗らない。
彼が面白そうと思わないと相手にしてくれないのだ。
「ふーむ…」
オルドビスは風属性だ。シャルも風属性である。
だったら、風を使ってなにかできないか、そうシャルは考えた。
「そうだ。ねえねえオルドビス! 木枯らしに乗って空を飛ばない?!
普通に飛ぶのは飽きたでしょ?
サーフボードが確か倉庫に入っていたから、木枯らしで『サーフィン』、しない?」
そこに突き刺さる冷たい視線。
「そんな恥ずかしいことができるか。お前じゃあるまいし」
しかしその答えにシャルは納得がいかない。
「えー! 楽しそうだよ! 波乗りならぬ風乗りだよ!
ウインドサーフィンっていうのもあるらしいし! カッコイイと思うんだけどなー」
「お前の感性を疑う。…いつものことだが。
第一ウインドサーフィンはお前の言っているものとは明らかに違う」
オルドビスはズケズケとシャルを批判した。
しかしシャルはそれを無視することに決めた。
「よし、オルドビスがボードの前に乗って!
それでボクは後ろからキミを支えてあげるよ。素晴らしい!
スキンシップもできて一石二鳥じゃないか!」
こうなるとシャルは止まらない。彼の脳内ではその図が完成しており、
二人でサーフィンする姿を思ってうっとりとするのであった。
御題「木枯らし」 キーワード「底冷え」「夜」「サーフィン」
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「ひーまー!」
突然シャルが言い出した。
今日はフェイテルが遺跡の外で休憩している日である。
場合によっては作成の依頼のために飛び回ることもあるが、
始めたばかりで(能力不足で)やることが無いのだ。
「カルニアはいいよね~。能力が期待できないアイテムで練習をしなさいって
お仕事もらえるんだもん。ボクは戦闘のときしかお声がかからないんだよ?」
暖炉の前で石英を加工していたカルニアは顔を上げて言った。
笑顔に見えるが、目が笑っていない。
「じゃあ、いつもみたいに無意味に踊っていたらいかがです?
あるいはオルドビスさんで遊んでみるとか」
「今日のカルニアはきついな~。なに? なんか気分の悪いことでもあったの?」
シャルはテーブルに肘をつき、カルニアに絡む。
そのカルニアは今度は布団を取り出して、羽織った。そして作業を続けている。
「今日、ではなく、当分機嫌は悪いですよ? お忘れですか?
私、冬はだいっ嫌いなんです。魔力が勝手に外に出て行ってしまいますから。
冷たい風が憎いです。特に今日は『底冷え』が酷くて、手が悴んで(かじかんで)
うまく作成ができないんですよ」
本来なら作成は遺跡外でやるべきことである。
それをフェイテルに無理を言って合同宿舎でやっているのであった。
「ふーん。合同宿舎でやるより、遺跡でやったほうが寒くないかもよ。
ホラ、この世界の冬将軍はキミの目の前にいるわけだしー」
シャルはもともとは天を司る竜だった。
そのため冬を呼ぶのも彼のお仕事に入っている。
「そういえばそうでしたね。なぜ今回は冬の仕事してないんですか?」
機嫌が悪かったカルニアがころっと表情を変える。
そこには善意も悪意もないようだ。
いつも通りならば、シャルは冬の間、合同宿舎にいない。
冬将軍を行うため空を駆け、吹雪を吹かせるのだ。
「んー? それはアレだよ。フェイテル様に呼ばれる可能性があるからさ。
クリスマスに雪を降らせるくらいにしようかなーって思ってるんだ。
あとはここにいる間に木枯らし吹かせるくらい?」
「そうですか。雪が降らないのはおかしいなと思っていましたが、しっかり『夜』は
木枯らし吹いてますしね。夜は呼ばれる確率も低いから働いているんですね」
適当に感想を言うとカルニアは自分の仕事に戻る。
それを見てシャルはまた不満げに、他の住民たちを見やった。
エリアスは剣を磨いている。先日つくってもらったもので、特別な力は無いが、
作ってもらったこと自体が嬉しかったらしく、ずっと手入れをしている。
フェイテルに言わせれば、もう少し待ってから作ってもらえばよかったですわ、
というブツなのだが。
ガンマはソファーに寝転んで鉱石の本をアイマスク代わりにして眠っているようだ。
オルドビスは…シャルと同じように暇そうにしていた。
彼は自分の力を誇示させるのが好きなのだが、人間相手には強すぎて、
しかし邪心相手には力不足。高位の邪霊と戦って勝てる、くらいの強さなのだが
そんなクラスはほぼいないため、よく欲求不満になっている。
その様子を見てシャルは考えた。
オルドビスに遊んでもらおうと。
しかし、簡単な誘いには彼は乗らない。
彼が面白そうと思わないと相手にしてくれないのだ。
「ふーむ…」
オルドビスは風属性だ。シャルも風属性である。
だったら、風を使ってなにかできないか、そうシャルは考えた。
「そうだ。ねえねえオルドビス! 木枯らしに乗って空を飛ばない?!
普通に飛ぶのは飽きたでしょ?
サーフボードが確か倉庫に入っていたから、木枯らしで『サーフィン』、しない?」
そこに突き刺さる冷たい視線。
「そんな恥ずかしいことができるか。お前じゃあるまいし」
しかしその答えにシャルは納得がいかない。
「えー! 楽しそうだよ! 波乗りならぬ風乗りだよ!
ウインドサーフィンっていうのもあるらしいし! カッコイイと思うんだけどなー」
「お前の感性を疑う。…いつものことだが。
第一ウインドサーフィンはお前の言っているものとは明らかに違う」
オルドビスはズケズケとシャルを批判した。
しかしシャルはそれを無視することに決めた。
「よし、オルドビスがボードの前に乗って!
それでボクは後ろからキミを支えてあげるよ。素晴らしい!
スキンシップもできて一石二鳥じゃないか!」
こうなるとシャルは止まらない。彼の脳内ではその図が完成しており、
二人でサーフィンする姿を思ってうっとりとするのであった。
今回は大ポカをやらかしました。
でも次回の日記ネタになるのでここには書きません。
それより文章イベントですよ、イベント!
木枯らしがテーマなのに、それをうまく再現できているかどうか…
全体的に「木枯らし寒いうざい」という流れのつもりなんですけどね。
お題の言葉はわかりやすいように『』つけておきました。
順位は第42位(1205)でした。
イベントが終わったら、ここに風乗りオルドビスの絵を置きます。たぶん。
でも次回の日記ネタになるのでここには書きません。
それより文章イベントですよ、イベント!
木枯らしがテーマなのに、それをうまく再現できているかどうか…
全体的に「木枯らし寒いうざい」という流れのつもりなんですけどね。
お題の言葉はわかりやすいように『』つけておきました。
順位は第42位(1205)でした。
イベントが終わったら、ここに風乗りオルドビスの絵を置きます。たぶん。
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