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定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。

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探索73日目
「オルドビスー♪」
そう言って、シャルはオルドビスにチビ竜を投げつけた。

「オルドビスー♪」
そう言って、シャルはオルドビスに卵を投げつけた。

「オルドビスー♪」
いつしか、シャルからのプレゼントにうんざりするオルドビスであった。

それくらい、シャルは子供を作っていたのだ。
ヒトが子供を産み、愛情を持って育てるのに対して、
シャルのそれは、魚のようなものである。

しかし、子供たちにはしっかりと竜としての知能があった。
それがある悲劇を生んだこともある。

--------------------
「――ッ、私は! 私には! 名前が無いのだぞ。
カパリオム、タンタル、ナトリアス。
名があるお前たちが、憎い!」

現在からみれば、かなり昔のことだ。
シャルがまだ、完全なアンジャスティスだったころ。
生み出された「スカイドラゴン」種の少女がいた。
だがシャルは彼女に名前をつけることなく、放置していた。

彼女は彼女なりに考え、父親に嫌われているからだと思い詰め、
父親が喜ぶことをすれば、振り返ってもらえるという考えに達した。
そして父親が自分を使って世界を滅ぼそうとしていると知ったときは、
喜んで行動を起こした。
父親に喜んでもらえれば、名前がもらえると思って、だ。


それほど子供を追い詰めたにも関わらず、
シャルはそのあとも子供を無意味に作り続けた。
部下にするならまだいい。
ただただ生み出すのだ。
それを、「子を蔑ろにしている」と表現する以外になんとする。

--------------------
シャルを変えた女の話を聞かなくてよかったと思うのは、ここにも原因がある。
彼女の思いを理解することなどできないだろう。
彼女の口から聞いて変わったならば、僕はシャルを許さない。
なぜならシャルは不正義の邪心。
愛憎を吸ったことなどいくらでもある。
それなのに理解していなかったことを、今更理解するなど虫が良すぎる。

そう思いながら私は、エリアスの頭の上で、運命の歯車を見続けた。
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