定期更新型ネットゲーム「Ikki Fantasy」「Sicx Lives」「Flase Island」と「Seven Devils」、「The Golden Lore」の記録です。
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トパーズの死亡イラストができずに早ピー年。
最初はイラストができるまで続きはやらないつもりでしたが、
あまりにできないので、久しぶりにゴールデンロアーをやることにしました。
キャラはセレス・ワサトといいます。
一部の人しか知らない、ジェイド・ワサトのかーちゃんです。
冒険者になった理由を、「世界を救うため」にするか「己を鍛えるため」にするか
かなり迷いましたが、セレスの若いころって、平和だったんですよね。
なので、己を鍛えるため、にしました。
そうしたら…早く引退しそうなキャラに…とほほ。
薬草売りをしていた、というのもフラグですね。
(薬草売り+運命に導かれたが、高難易度と初期に聞きました)
ちなみに下絵はすでにできています。
武器がハンマー系になったら、ピクシブ行ってきます。
最初からハンマーにしろ、という説もありますが、
元の仕事が薬草売り、というのがピッタリだったので、調整できませんでした。
最初はイラストができるまで続きはやらないつもりでしたが、
あまりにできないので、久しぶりにゴールデンロアーをやることにしました。
キャラはセレス・ワサトといいます。
一部の人しか知らない、ジェイド・ワサトのかーちゃんです。
冒険者になった理由を、「世界を救うため」にするか「己を鍛えるため」にするか
かなり迷いましたが、セレスの若いころって、平和だったんですよね。
なので、己を鍛えるため、にしました。
そうしたら…早く引退しそうなキャラに…とほほ。
薬草売りをしていた、というのもフラグですね。
(薬草売り+運命に導かれたが、高難易度と初期に聞きました)
ちなみに下絵はすでにできています。
武器がハンマー系になったら、ピクシブ行ってきます。
最初からハンマーにしろ、という説もありますが、
元の仕事が薬草売り、というのがピッタリだったので、調整できませんでした。
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時は遡って、ガンマが消滅したころの話。
--------------
「ハハッ…実はカルニアより長生きだったオレサマも、ようやく眠れるってか?」
ガンマは魂まで粉々にされ、もう意識も朦朧としていた。
「バラバラなのにまだ意識があるのな。しかも痛くねぇ…
せめてもの情けって奴かぁ?」
乾いた笑い声。
「ひゃはははは。……はは……ハハッ」
すると、自分の発する笑い声でよく聞こえなかったが、
何者かの声が聞こえた気がした。
「単刀直入に聞く」
「…あん?」
笑うのをやめ、声の方向に意識を傾ける。
「フェイテルを倒すのを手伝ってはもらえんか」
「………」
またオレサマを成仏させてくれねー奴がいる。それだけはわかった。
「オレサマにできることなんてなんもねーよ。
現にこうしてやられたところなんだぜ?」
「お前はおそらく、この世で一番あいつを知っている」
淡々と返ってくる応え。
しかしガンマはデジャヴを感じていた。
(この声…どこかで聞いたぞ……)
「時間が無い。第6の世界の邪霊であるお前は、フェイテルの力を強く受ける。
このままではお前を助けることはできん。お前が生きることを望むなら、
第20の世界の魂に変えねばならぬ」
考え事をしながらでも、彼の声はよく聞こえた。
「魂を変える?」
「そうだ、トパーズ=ラシダス。運命の輪から逃れられぬ者よ」
(思い出した…!)
その言葉をきっかけにガンマの意識は過去の記憶を引きずりだすことに成功した。
--------------
「変わったところですね」
銀髪の弱気な野郎が、異質なダンジョンを見回して言う。
「すごいわすごいわ! 私たちの世界にこんなところがあったなんて、大発見よ!
さ、サフィー。冒険の旅にレッツゴー!」
一応ウチのご一行様のリーダー、世間知らずのお姫様が言った。
「おい…ここ、やべぇよ。聖獣の住処より遥かに元素が濃い。
迂闊に突っ込むと、死ぬかもしれねーぜ?」
バカウマ――っと失礼。森の聖獣サマがそう言ってリーダーを止めようとする。
無駄だと思うが。
「私の知っている…マルカブの水晶より、ここに浮かんでいる水晶は
強い力を持っている。見ろ…」
銀翼の女がひらりと飛び、浮かんでいる水晶を持ってきた。
そしてそれをいきなり砕きやがった。
起こる大爆発。
「ちょっ、なにすんのよ!」
お姫様――ピピアルっていうんだが――が言う。
「この水晶に一斉に襲われたら、今の数十倍のダメージだ。
よってここは危険だと私は思うぞ」
銀翼の女、アメジストは淡々と説明した。どうやらピピアルを口で説得するのは
不可能だと短期間で学びやがったんだ。
「むう…」
ピピアルはうなったが、キッと顔を上げて言った。
「それでも冒険するわ。私とサフィー二人でも!」
…この姫さんは、従者のサフィーを自分と一心同体だと思っているから困る。
こういうときに役に立つのが――
「敵意を感じる。ピピアル、俺たちの身は、すでに危険にさらされているようだぞ」
エメラルドというピピアル暴走停止係が言った。
「え?」
姫さんはきょろきょろした。
オレサマも様子を伺う。
ああ、入り口から一本道を多少進んだところに広場があるな。
あそこから確かにこちらへ圧力をかけてきている奴がいた。
すたすたとオレサマはそこへ歩いていくことにする。
「トパーズ、やめておけよ!」
バカウマが言った。
「姫さんが特攻するよりゃマシだって」
オレサマはひらひらと手を振った。
広場に着くと、闇が現れ、その中から青髪の、黒い服を身に纏った少年が現れた。
「トパーズ=ラシダスか。宿命を運命の力で変えた者よ」
「んー」
オレサマは“うっさんくせえなコイツ”という目で相手を見てやる。
小柄なオレサマだが、少年はさらに背が低い。
「私は運命を見守る者。ここは運命を背負う人々全ての意思が留まる場所。
即刻退去を命ずる」
シャー!
後ろから声がした。姫さん…気品もひったくれもないな。
「なんでよ! 入れるようにしておいて、冒険させないなんて、
それなんて横暴?! ちゃんとドア閉めておきなさいよ!」
その叫びが終わると、少年はすっと指をピピアルに向けた。
「!?」
「ピピアル!」
瞬間、かまいたちが起き、ピピアルを襲った。
勘の良さが半端ねぇサフィーがとっさに自分のほうへ彼女を引き寄せたが、
少々間に合わず、ピッと姫さんの腕に傷がついた。
「や… やってくれたわねぇー!」
そして、ピピアルは、魔剣:ハルツゴールヌを引き抜く。
「本来はアンタなんかに使うものじゃないのよ! でも私、アンタを許さない!」
それをちらと見た少年は、ふう、と息をついた。
「その魔剣は魂を喰らう。その影響か。だが」
少年は細身の剣を召喚する。
「そちらの事情など関係ない。ただ私は、警告をし、
それを聞き入れぬ者に制裁を与える、それだけだ」
「制裁…やれるものならやってみなさいよ!」
こうしてバトルが始まった。
闇をまとった少年は詠唱無しでガンガン珠術(こっちの世界で言う魔術だな)を
使ってくる。
こちらは4人がかりだが、全くひるむ様子も無かった。
それを打ち倒したとき、オレサマたちは知る。
少年と同位体の存在が、オレサマたちの世界を混乱させるために、
なんでも願いが叶う宝石を生み出したのだ、と。
その宝石の企みを阻止するため生きてきたオレサマは、
当然、その生み出した同位体とやらも憎んだ。
同位体の名前も聞いた。フェイテルっていうんだぜ?
--------------
「お前、あのときのチビか」
「……そうだ」
声が聞こえなくなってきた。おお、早く決断しないとヤバそうだな。
「わかったよ。昔のよしみで手伝ってやらぁ」
オレサマが言うと、すっと体が軽くなった。
つい、自分の体を見る。
懐かしい緑のマフラーが見えた。
憎らしいオーブが填められた甲冑も見えた。
腰には大量のナイフがぶら下がっている。
体を動かしてみる。
ふわふわと漂い、声の主を探して、その横に着陸してみる。
「なんだ。またオバケかよ」
オレサマは文句を言ってみた。しかし少年はスルー。
「…たく。でもこの質問には答えてもらうぞ。お前、名前なんだ?」
少年がこちらを向いた。が、すぐに目を閉じた。
また無視する気か、と思ったが、それは杞憂で。
「…デスティニー」
ああ、フェイテルが宿命で。こいつは運命だったのか。
「ちと…本名で呼ぶとやばそうだな。なんかあだ名考えねーと」
「本名ではない。もともと我々に名前という概念は無い。
ただ、役割で相手を判別しているだけだ」
いや、それを名前っていうんじゃねーの? とは思ったが、
オレサマは余計なことだと思い、放っておくことにする。
「ならば…シン、と呼んでもらえるか?」
意外な提案にオレサマは驚いた。
「どこからでてきたその名前」
するとデスティニーはどこからかベージュのローブを取り出して羽織ながら言った。
「以前、ヒトの世に言った際、貰った名だ」
そんなことしていたのか。
確か殺し合いしていたときは自分はここの番人だ動かない、って言っていた気が
するんだが。しかし、オレサマの現状に全く関係ないことなんで、追求はやめた。
そしてオレサマは問う。
「で? フェイテルを倒す協力って、具体的になにをすればいいんだ?」
「今、フェイテルがいる、ここのルールと、フェイテルの状態を教えてもらいたい。
わかる範囲で構わない」
--------------
オレサマはフェイテルがこの島のモノにはボコボコにやられることも
少なくないことを伝えた。そのため邪心を行使して、散歩をしていると。
そこでオレサマはこの島でならフェイテルを殺せるかもしれないと試してみたって
わけさ、と言った。
デスティニー…じゃなかった、シンは、
・フェイテルはここでは一般人と変わらない
・しかしある程度の宿命は見れる
・管理している世界のモノの宿命は見ることも、宿命を操ることもできる
と、まとめた。
「あまり参考にならねーな、これ」
オレサマはそう言って、ナイフをプラプラさせた。
シンも考え込んでいた。
「やはり…私が倒すか」
「あン!?」
オレサマは声を上げる。
「お前だって、フェイテルの“私には勝てないわよ”の呪い…いや
宿命の下にいるんだろ?」
こくり。頷く頭。
「そうだ。その宿命があるから、他の司達は滅んでいった」
「なんだってぇ!?」
司というのは、世界が無事に動いているか見守る存在たちだ。
それがいなくなってるというのかよ。
「私のせいでな。フェイテルが、宿命を見守るだけでなく、宿命を
植えつけていることを親しかった司に相談してしまったんだ。
それで、司の頭が動き、フェイテルに勝負を挑んだ」
その結果が全滅かよ。
「クソッ、胸糞が悪いぜ。なんとしてもぶっ殺してやる。その手段があるなら、
オレサマはどんな手も使うぜ」
ぐさり。
ナイフを地面に叩きつけるように投げた。
「他の司達は…運命を守るものがいなくなったら、それこそ不幸な人々が増えると
言って私を戦に連れて行かなかった。その遺志に逆らわないよう、
ずっと私は運命を見守っていた。だが…」
今まで濁っていたシンの瞳に突如力が宿る。
「あのときの決断は間違っていた。私はなんて臆病なんだ。
私は何故、ここまで非力なんだ!」
――エリアスに、聞いた。
自分はデスティニーが捨てた感情の生まれ変わりなのだと。
けどよ。
今のコイツを見て確信した。
感情は捨てれるものじゃない。
オレはシンの手を握り締めて言った。
「決断を間違えたら、やり直せばいいだろうが!
それは多くのものが帰ってこないんだろうよ。でも放置していればどんどん状況は
悪くなる! お前は臆病じゃない、動き出したんだ、オレはなんでも協力する、
いや、あの女はオレが殺す!」
シンは瞳を見開いてオレを見た。
「お前が…どうやって…」
そこを突っ込まれて返答に詰まるオレ。
「だってよ」
どうしても、コイツにフェイテル殺しはさせたくなかった。
「事情はわかった。でも、フェイテルってお前の姉貴みたいなモンだろ?
姉殺すことに抵抗は無いのか?」
まだシンはオレを見つめたままだ。
「そりゃよ。あいつは憎い。でも、お前じゃなきゃダメなのか?
お前の力をオレサマに付加するとかなんとかして、代わりにはなれねーのか?」
シンは、長い沈黙のあと、そっと首を振った。
オレサマもただ黙って、その姿を見ていた。
※すいません、昔の日記と矛盾しているところがあると思います。
昔の日記を確認する時間がありませんでした。チキンレーサーなもので。
--------------
「ハハッ…実はカルニアより長生きだったオレサマも、ようやく眠れるってか?」
ガンマは魂まで粉々にされ、もう意識も朦朧としていた。
「バラバラなのにまだ意識があるのな。しかも痛くねぇ…
せめてもの情けって奴かぁ?」
乾いた笑い声。
「ひゃはははは。……はは……ハハッ」
すると、自分の発する笑い声でよく聞こえなかったが、
何者かの声が聞こえた気がした。
「単刀直入に聞く」
「…あん?」
笑うのをやめ、声の方向に意識を傾ける。
「フェイテルを倒すのを手伝ってはもらえんか」
「………」
またオレサマを成仏させてくれねー奴がいる。それだけはわかった。
「オレサマにできることなんてなんもねーよ。
現にこうしてやられたところなんだぜ?」
「お前はおそらく、この世で一番あいつを知っている」
淡々と返ってくる応え。
しかしガンマはデジャヴを感じていた。
(この声…どこかで聞いたぞ……)
「時間が無い。第6の世界の邪霊であるお前は、フェイテルの力を強く受ける。
このままではお前を助けることはできん。お前が生きることを望むなら、
第20の世界の魂に変えねばならぬ」
考え事をしながらでも、彼の声はよく聞こえた。
「魂を変える?」
「そうだ、トパーズ=ラシダス。運命の輪から逃れられぬ者よ」
(思い出した…!)
その言葉をきっかけにガンマの意識は過去の記憶を引きずりだすことに成功した。
--------------
「変わったところですね」
銀髪の弱気な野郎が、異質なダンジョンを見回して言う。
「すごいわすごいわ! 私たちの世界にこんなところがあったなんて、大発見よ!
さ、サフィー。冒険の旅にレッツゴー!」
一応ウチのご一行様のリーダー、世間知らずのお姫様が言った。
「おい…ここ、やべぇよ。聖獣の住処より遥かに元素が濃い。
迂闊に突っ込むと、死ぬかもしれねーぜ?」
バカウマ――っと失礼。森の聖獣サマがそう言ってリーダーを止めようとする。
無駄だと思うが。
「私の知っている…マルカブの水晶より、ここに浮かんでいる水晶は
強い力を持っている。見ろ…」
銀翼の女がひらりと飛び、浮かんでいる水晶を持ってきた。
そしてそれをいきなり砕きやがった。
起こる大爆発。
「ちょっ、なにすんのよ!」
お姫様――ピピアルっていうんだが――が言う。
「この水晶に一斉に襲われたら、今の数十倍のダメージだ。
よってここは危険だと私は思うぞ」
銀翼の女、アメジストは淡々と説明した。どうやらピピアルを口で説得するのは
不可能だと短期間で学びやがったんだ。
「むう…」
ピピアルはうなったが、キッと顔を上げて言った。
「それでも冒険するわ。私とサフィー二人でも!」
…この姫さんは、従者のサフィーを自分と一心同体だと思っているから困る。
こういうときに役に立つのが――
「敵意を感じる。ピピアル、俺たちの身は、すでに危険にさらされているようだぞ」
エメラルドというピピアル暴走停止係が言った。
「え?」
姫さんはきょろきょろした。
オレサマも様子を伺う。
ああ、入り口から一本道を多少進んだところに広場があるな。
あそこから確かにこちらへ圧力をかけてきている奴がいた。
すたすたとオレサマはそこへ歩いていくことにする。
「トパーズ、やめておけよ!」
バカウマが言った。
「姫さんが特攻するよりゃマシだって」
オレサマはひらひらと手を振った。
広場に着くと、闇が現れ、その中から青髪の、黒い服を身に纏った少年が現れた。
「トパーズ=ラシダスか。宿命を運命の力で変えた者よ」
「んー」
オレサマは“うっさんくせえなコイツ”という目で相手を見てやる。
小柄なオレサマだが、少年はさらに背が低い。
「私は運命を見守る者。ここは運命を背負う人々全ての意思が留まる場所。
即刻退去を命ずる」
シャー!
後ろから声がした。姫さん…気品もひったくれもないな。
「なんでよ! 入れるようにしておいて、冒険させないなんて、
それなんて横暴?! ちゃんとドア閉めておきなさいよ!」
その叫びが終わると、少年はすっと指をピピアルに向けた。
「!?」
「ピピアル!」
瞬間、かまいたちが起き、ピピアルを襲った。
勘の良さが半端ねぇサフィーがとっさに自分のほうへ彼女を引き寄せたが、
少々間に合わず、ピッと姫さんの腕に傷がついた。
「や… やってくれたわねぇー!」
そして、ピピアルは、魔剣:ハルツゴールヌを引き抜く。
「本来はアンタなんかに使うものじゃないのよ! でも私、アンタを許さない!」
それをちらと見た少年は、ふう、と息をついた。
「その魔剣は魂を喰らう。その影響か。だが」
少年は細身の剣を召喚する。
「そちらの事情など関係ない。ただ私は、警告をし、
それを聞き入れぬ者に制裁を与える、それだけだ」
「制裁…やれるものならやってみなさいよ!」
こうしてバトルが始まった。
闇をまとった少年は詠唱無しでガンガン珠術(こっちの世界で言う魔術だな)を
使ってくる。
こちらは4人がかりだが、全くひるむ様子も無かった。
それを打ち倒したとき、オレサマたちは知る。
少年と同位体の存在が、オレサマたちの世界を混乱させるために、
なんでも願いが叶う宝石を生み出したのだ、と。
その宝石の企みを阻止するため生きてきたオレサマは、
当然、その生み出した同位体とやらも憎んだ。
同位体の名前も聞いた。フェイテルっていうんだぜ?
--------------
「お前、あのときのチビか」
「……そうだ」
声が聞こえなくなってきた。おお、早く決断しないとヤバそうだな。
「わかったよ。昔のよしみで手伝ってやらぁ」
オレサマが言うと、すっと体が軽くなった。
つい、自分の体を見る。
懐かしい緑のマフラーが見えた。
憎らしいオーブが填められた甲冑も見えた。
腰には大量のナイフがぶら下がっている。
体を動かしてみる。
ふわふわと漂い、声の主を探して、その横に着陸してみる。
「なんだ。またオバケかよ」
オレサマは文句を言ってみた。しかし少年はスルー。
「…たく。でもこの質問には答えてもらうぞ。お前、名前なんだ?」
少年がこちらを向いた。が、すぐに目を閉じた。
また無視する気か、と思ったが、それは杞憂で。
「…デスティニー」
ああ、フェイテルが宿命で。こいつは運命だったのか。
「ちと…本名で呼ぶとやばそうだな。なんかあだ名考えねーと」
「本名ではない。もともと我々に名前という概念は無い。
ただ、役割で相手を判別しているだけだ」
いや、それを名前っていうんじゃねーの? とは思ったが、
オレサマは余計なことだと思い、放っておくことにする。
「ならば…シン、と呼んでもらえるか?」
意外な提案にオレサマは驚いた。
「どこからでてきたその名前」
するとデスティニーはどこからかベージュのローブを取り出して羽織ながら言った。
「以前、ヒトの世に言った際、貰った名だ」
そんなことしていたのか。
確か殺し合いしていたときは自分はここの番人だ動かない、って言っていた気が
するんだが。しかし、オレサマの現状に全く関係ないことなんで、追求はやめた。
そしてオレサマは問う。
「で? フェイテルを倒す協力って、具体的になにをすればいいんだ?」
「今、フェイテルがいる、ここのルールと、フェイテルの状態を教えてもらいたい。
わかる範囲で構わない」
--------------
オレサマはフェイテルがこの島のモノにはボコボコにやられることも
少なくないことを伝えた。そのため邪心を行使して、散歩をしていると。
そこでオレサマはこの島でならフェイテルを殺せるかもしれないと試してみたって
わけさ、と言った。
デスティニー…じゃなかった、シンは、
・フェイテルはここでは一般人と変わらない
・しかしある程度の宿命は見れる
・管理している世界のモノの宿命は見ることも、宿命を操ることもできる
と、まとめた。
「あまり参考にならねーな、これ」
オレサマはそう言って、ナイフをプラプラさせた。
シンも考え込んでいた。
「やはり…私が倒すか」
「あン!?」
オレサマは声を上げる。
「お前だって、フェイテルの“私には勝てないわよ”の呪い…いや
宿命の下にいるんだろ?」
こくり。頷く頭。
「そうだ。その宿命があるから、他の司達は滅んでいった」
「なんだってぇ!?」
司というのは、世界が無事に動いているか見守る存在たちだ。
それがいなくなってるというのかよ。
「私のせいでな。フェイテルが、宿命を見守るだけでなく、宿命を
植えつけていることを親しかった司に相談してしまったんだ。
それで、司の頭が動き、フェイテルに勝負を挑んだ」
その結果が全滅かよ。
「クソッ、胸糞が悪いぜ。なんとしてもぶっ殺してやる。その手段があるなら、
オレサマはどんな手も使うぜ」
ぐさり。
ナイフを地面に叩きつけるように投げた。
「他の司達は…運命を守るものがいなくなったら、それこそ不幸な人々が増えると
言って私を戦に連れて行かなかった。その遺志に逆らわないよう、
ずっと私は運命を見守っていた。だが…」
今まで濁っていたシンの瞳に突如力が宿る。
「あのときの決断は間違っていた。私はなんて臆病なんだ。
私は何故、ここまで非力なんだ!」
――エリアスに、聞いた。
自分はデスティニーが捨てた感情の生まれ変わりなのだと。
けどよ。
今のコイツを見て確信した。
感情は捨てれるものじゃない。
オレはシンの手を握り締めて言った。
「決断を間違えたら、やり直せばいいだろうが!
それは多くのものが帰ってこないんだろうよ。でも放置していればどんどん状況は
悪くなる! お前は臆病じゃない、動き出したんだ、オレはなんでも協力する、
いや、あの女はオレが殺す!」
シンは瞳を見開いてオレを見た。
「お前が…どうやって…」
そこを突っ込まれて返答に詰まるオレ。
「だってよ」
どうしても、コイツにフェイテル殺しはさせたくなかった。
「事情はわかった。でも、フェイテルってお前の姉貴みたいなモンだろ?
姉殺すことに抵抗は無いのか?」
まだシンはオレを見つめたままだ。
「そりゃよ。あいつは憎い。でも、お前じゃなきゃダメなのか?
お前の力をオレサマに付加するとかなんとかして、代わりにはなれねーのか?」
シンは、長い沈黙のあと、そっと首を振った。
オレサマもただ黙って、その姿を見ていた。
※すいません、昔の日記と矛盾しているところがあると思います。
昔の日記を確認する時間がありませんでした。チキンレーサーなもので。
~文章が好き! 第四回イベント ザ・ベストバウト 参加作品~
こんにちは、カルニアです。
ベストバウトに触れる前に、私たちについて語っておきます。
いかんせん、大人数ですからね。
・フェイテル様:基本立っているだけです。召喚術を使われることもあります。
・シャル:状態異常がついている技は彼が撃つので、ほとんどの技担当ですね。
・私(カルニア):純粋な魔法を撃ちます。
所詮は職人ですから、戦闘より交流重視です。
・エリアス:通常攻撃、純粋な攻撃術です。
あとフェイテル様を担いで逃げるのも彼の仕事だったりします。
・フォーゼさん:…なにやっているんでしょう?
獣系と鏡系の術を使うときに顔を出しますね。
・ガンマ:このときはもういませんでした…ですが、普段は鉱石を生物に変える術
(分類上は召喚ですね)を使います。
私たちは、基本的に自分たちだけで行動していました。
しかし、ずっと同じところをくるくる回ることにフェイテル様が
飽きてしまわれたのです。
そして、ギルド「ソロ相互協力組合 GalaSy」に同行してくださる方がいないか
探しに行ったそうです。
それから長い時間が経ちました。親切な方が同行する話に乗ってくださったのです。その方とは今も交流がありますね。いろいろアドバイスしてくださる、
いい先輩です。
その方と、突破しなければ冒険場所が広がらないポイントを2箇所攻略しました。
これをベストバウトにしてもいいのですが、フェイテル様、
特になにもしていませんからね。同行者さまさまです。
問題は別れた後。
別れて、ヘッドルーツを取りに行ったときの話です。
「床に滞在するなんてドキドキだね! 平原にいるときでもドキドキなのに!」
シャルはあまり緊張感がありません。いつものことですが。
エリアスはストレッチをしていました。おそらく、フェイテル様を連れて
逃げ回ることができるようにの準備でしょう。
フォーゼさんは狼の姿になって、辺りの匂いを嗅いでいました。
おや、1匹蛇が捕まったようです。ご愁傷様。
私は目を閉じて、頭の中にある大量のデータを再読していました。
フェイテル様は水晶を覗いて、同行者さんはすごいわねーなどと言っていました。
おそらく、これから私たちに降りかかるであろう災難と直面している彼女の
観察をしているのでしょう。
そこへかけられた声。
「レッサーと言えどこのパワーッ! さすが私といったところかッ!!」
何事ですか。
目を開けてみると、見るからに魔物な、腕が2対生えている赤い生き物が
私たちの前にいました。
フェイテル様はのほほんと、私たちに声をかけます。よろしくね、と。
またなにもしないつもりなのでしょうかね…?
さて、同行者さんに教えていただいた戦法で、なんとか戦ってみましょうか。
私はフェイテル様をお守りする影を呼び出しました。
これはもしフェイテル様が倒れても、代わりに消滅するという素晴らしい魔術です。
なかなかやり手の魔術師からいただき…いえ、教えていただいたもの。
フォーゼさんは獣を召喚しました…いえ、召喚したつもりでした。
出てきたのは偽妖精。これ、獣だったんですか? と私が突っ込む前に
フォーゼさんはあちゃーと言って、また蛇を食べ始めました。
エリアスはすたすたと前線に出て行きました。
私は相手を観察します。どうやら、レッサーデーモンという名前のようです。
だからってレッサーって連呼しなくてもいいのにと思いました。
レッサーについて私がなにか勘違いしているのでしょうか?
違いますよね、蔑称ですよね。うーん、蔑称は少し言いすぎでしょうか。
レッサーデーモンは黒雲を召喚してきました。しかも2回連続で。
素早いですね。それともこちらが単に遅いだけでしょうか。
エリアスがらしくない術を唱えました。こちらのスピードが上がります。
…あっちのスピードも上がりましたがね。
レッサーデーモンは再び2回行動。じりじりフェイテル様の体力が減っていくのが
わかります。
先ほどの汚名返上でしょうか? エリアスはさらに前へ飛び出すと剣を構え、
相手を睨みつけました。
その後ろで、フェイテル様がとんでもないことを言い出しました。
「私と一緒に、逝きましょう?」
逝っちゃダメですよー!
そんなことを思っている間に、フォーゼさんが呼び出した偽妖精は
倒れてしまいました。それに比べレッサーさんはピンピンしています。
まずい…さすがにまずいです…
エリアスは構えから、レッサーデーモンに向かってかまいたちを放ちました。
続けて一撃。しかし、レッサーさんがこちらに与えてくるダメージと比べては
かわいいもの。
それが何回続いたか…
フェイテル様のライフが0以下になりました。
私は慌てて影の魔術を唱えます。すぐにそれが効果を示し、フェイテル様は
お元気のようです。道連れは失敗してしまったようですが。
これから先、あまり鮮やかではない戦いが続きました。
それなのになぜベストバウトなのか。
それは床地形で、しかもフェイテル様が倒れなかったからです。
最近はこの手段もなかなかうまくいってくれないんですよね~。
エリアスがかまいたちを飛ばし、剣を振る。
私はフェイテル様が危なくなったら、影をつくる。
そしてフェイテル様の影が消え、道連れをする光がレッサーデーモンを貫きます。
その繰り返しでした。
ふと、フォーゼさんが言いました。
「エリアス、君の可能性の力を借りるよ。」
それにエリアスは答えませんでした。おそらく忙しくてそれどころでは
ないのでしょう。しかしなんでしょう、エリアスの可能性って。
フォーゼさんとは出会ったばかりだったのですが、いえ、出会ってある程度
時間が経った今も、よくあの方のやることはわかりません。
なにせ、エリアスの力を使ったはずなのに、祝福の光が
空から降ってきたんですよ! あの破壊おバカさんからそんなものを引き出すって
どういうことなんでしょう。
隙あらばデータを取って解析しなくてはいけませんね。
私の影の力は莫大で、影が消えるときに残していく生命力だけでフェイテル様は
涼しい顔で立っておられるのでした。
それに対してレッサーデーモンはエリアスのかまいたちと攻撃と道連れ効果で
確実に弱っていきました。
これはフェイテル様がすぐ倒れてしまう!
そう思っていた私の心配がどこかへ飛んでいく感じです。
…そういえば気がついたのですが、シャル、なにもしてませんね。
そして…
勝っちゃいました。粘り勝ちしてしまいました。
術唱えっぱなしの私は疲れましたが、フェイテル様を守りきれたことのほうが
重大です。
「やったねカル!」
シャルがハイタッチを求めてきました。私もそれに応え、手を叩きながら
魔力をいただきました。
「ぎゃー、ヒドイ! 勝利の余韻に浸っててよ! こんなときでもお食事なのか!」
「いえ。こんなときだからこそお食事ですよ。私、疲れました」
「いや、フェイテルサマから魔力もらって技使ってるんでしょ!
なんで疲れるの!」
ぷう。シャルは頬を膨らませました。
「貴方も魔術師ならわかるでしょうに。魔力だけで魔術は発動しないのですから」
「そりゃそうだけどー。でも、貴重なボクのデータ、とーらーれーたー」
やはり不機嫌なシャル。
「なにもしない貴方がいけないんですよ」
あっさり切り捨てて、私はエリアスに近づきました。びくりとその肩が動いたのが
目視できます。
「なにもしませんよ。おつかれさまでした。
今後もこんな感じでいけるといいですねー」
にこにこと笑顔で言ってみます。エリアスはちらりと私のほうを見て、
ふう、と一息つきました。
「今日はあまりフェイテルを回避させられなかった…」
「いいではありませんか。勝利できたのは、私たちの協力の結果なのですから」
そう言って、私は手を差し出しました。いつもとは違い、エネルギーやデータを
取るつもりはなく、この貴重な勝利を共に分かち合おうと思ったのです。
ですが、出てきたのは剣の柄でした。
「いやぁ、警戒しないでくださいよぅ~」
「日ごろの行いが悪いと思い、諦めろ」
悲しいですが、その通りですね。私は剣の柄を握ると、おつかれさまでした、
と精一杯の笑顔を向けました。エリアスがぷい、とそっぽを向きましたが、
これはこれでいいのでしょう。
いかがだったでしょうか。
基本的に単調な戦いになってしまう私たちですので、あまり面白みは無かったと
思いますが、この勝利は誰もが予想しなかった結果でした。
それだけ印象深かったですね。
こんにちは、カルニアです。
ベストバウトに触れる前に、私たちについて語っておきます。
いかんせん、大人数ですからね。
・フェイテル様:基本立っているだけです。召喚術を使われることもあります。
・シャル:状態異常がついている技は彼が撃つので、ほとんどの技担当ですね。
・私(カルニア):純粋な魔法を撃ちます。
所詮は職人ですから、戦闘より交流重視です。
・エリアス:通常攻撃、純粋な攻撃術です。
あとフェイテル様を担いで逃げるのも彼の仕事だったりします。
・フォーゼさん:…なにやっているんでしょう?
獣系と鏡系の術を使うときに顔を出しますね。
・ガンマ:このときはもういませんでした…ですが、普段は鉱石を生物に変える術
(分類上は召喚ですね)を使います。
私たちは、基本的に自分たちだけで行動していました。
しかし、ずっと同じところをくるくる回ることにフェイテル様が
飽きてしまわれたのです。
そして、ギルド「ソロ相互協力組合 GalaSy」に同行してくださる方がいないか
探しに行ったそうです。
それから長い時間が経ちました。親切な方が同行する話に乗ってくださったのです。その方とは今も交流がありますね。いろいろアドバイスしてくださる、
いい先輩です。
その方と、突破しなければ冒険場所が広がらないポイントを2箇所攻略しました。
これをベストバウトにしてもいいのですが、フェイテル様、
特になにもしていませんからね。同行者さまさまです。
問題は別れた後。
別れて、ヘッドルーツを取りに行ったときの話です。
「床に滞在するなんてドキドキだね! 平原にいるときでもドキドキなのに!」
シャルはあまり緊張感がありません。いつものことですが。
エリアスはストレッチをしていました。おそらく、フェイテル様を連れて
逃げ回ることができるようにの準備でしょう。
フォーゼさんは狼の姿になって、辺りの匂いを嗅いでいました。
おや、1匹蛇が捕まったようです。ご愁傷様。
私は目を閉じて、頭の中にある大量のデータを再読していました。
フェイテル様は水晶を覗いて、同行者さんはすごいわねーなどと言っていました。
おそらく、これから私たちに降りかかるであろう災難と直面している彼女の
観察をしているのでしょう。
そこへかけられた声。
「レッサーと言えどこのパワーッ! さすが私といったところかッ!!」
何事ですか。
目を開けてみると、見るからに魔物な、腕が2対生えている赤い生き物が
私たちの前にいました。
フェイテル様はのほほんと、私たちに声をかけます。よろしくね、と。
またなにもしないつもりなのでしょうかね…?
さて、同行者さんに教えていただいた戦法で、なんとか戦ってみましょうか。
私はフェイテル様をお守りする影を呼び出しました。
これはもしフェイテル様が倒れても、代わりに消滅するという素晴らしい魔術です。
なかなかやり手の魔術師からいただき…いえ、教えていただいたもの。
フォーゼさんは獣を召喚しました…いえ、召喚したつもりでした。
出てきたのは偽妖精。これ、獣だったんですか? と私が突っ込む前に
フォーゼさんはあちゃーと言って、また蛇を食べ始めました。
エリアスはすたすたと前線に出て行きました。
私は相手を観察します。どうやら、レッサーデーモンという名前のようです。
だからってレッサーって連呼しなくてもいいのにと思いました。
レッサーについて私がなにか勘違いしているのでしょうか?
違いますよね、蔑称ですよね。うーん、蔑称は少し言いすぎでしょうか。
レッサーデーモンは黒雲を召喚してきました。しかも2回連続で。
素早いですね。それともこちらが単に遅いだけでしょうか。
エリアスがらしくない術を唱えました。こちらのスピードが上がります。
…あっちのスピードも上がりましたがね。
レッサーデーモンは再び2回行動。じりじりフェイテル様の体力が減っていくのが
わかります。
先ほどの汚名返上でしょうか? エリアスはさらに前へ飛び出すと剣を構え、
相手を睨みつけました。
その後ろで、フェイテル様がとんでもないことを言い出しました。
「私と一緒に、逝きましょう?」
逝っちゃダメですよー!
そんなことを思っている間に、フォーゼさんが呼び出した偽妖精は
倒れてしまいました。それに比べレッサーさんはピンピンしています。
まずい…さすがにまずいです…
エリアスは構えから、レッサーデーモンに向かってかまいたちを放ちました。
続けて一撃。しかし、レッサーさんがこちらに与えてくるダメージと比べては
かわいいもの。
それが何回続いたか…
フェイテル様のライフが0以下になりました。
私は慌てて影の魔術を唱えます。すぐにそれが効果を示し、フェイテル様は
お元気のようです。道連れは失敗してしまったようですが。
これから先、あまり鮮やかではない戦いが続きました。
それなのになぜベストバウトなのか。
それは床地形で、しかもフェイテル様が倒れなかったからです。
最近はこの手段もなかなかうまくいってくれないんですよね~。
エリアスがかまいたちを飛ばし、剣を振る。
私はフェイテル様が危なくなったら、影をつくる。
そしてフェイテル様の影が消え、道連れをする光がレッサーデーモンを貫きます。
その繰り返しでした。
ふと、フォーゼさんが言いました。
「エリアス、君の可能性の力を借りるよ。」
それにエリアスは答えませんでした。おそらく忙しくてそれどころでは
ないのでしょう。しかしなんでしょう、エリアスの可能性って。
フォーゼさんとは出会ったばかりだったのですが、いえ、出会ってある程度
時間が経った今も、よくあの方のやることはわかりません。
なにせ、エリアスの力を使ったはずなのに、祝福の光が
空から降ってきたんですよ! あの破壊おバカさんからそんなものを引き出すって
どういうことなんでしょう。
隙あらばデータを取って解析しなくてはいけませんね。
私の影の力は莫大で、影が消えるときに残していく生命力だけでフェイテル様は
涼しい顔で立っておられるのでした。
それに対してレッサーデーモンはエリアスのかまいたちと攻撃と道連れ効果で
確実に弱っていきました。
これはフェイテル様がすぐ倒れてしまう!
そう思っていた私の心配がどこかへ飛んでいく感じです。
…そういえば気がついたのですが、シャル、なにもしてませんね。
そして…
勝っちゃいました。粘り勝ちしてしまいました。
術唱えっぱなしの私は疲れましたが、フェイテル様を守りきれたことのほうが
重大です。
「やったねカル!」
シャルがハイタッチを求めてきました。私もそれに応え、手を叩きながら
魔力をいただきました。
「ぎゃー、ヒドイ! 勝利の余韻に浸っててよ! こんなときでもお食事なのか!」
「いえ。こんなときだからこそお食事ですよ。私、疲れました」
「いや、フェイテルサマから魔力もらって技使ってるんでしょ!
なんで疲れるの!」
ぷう。シャルは頬を膨らませました。
「貴方も魔術師ならわかるでしょうに。魔力だけで魔術は発動しないのですから」
「そりゃそうだけどー。でも、貴重なボクのデータ、とーらーれーたー」
やはり不機嫌なシャル。
「なにもしない貴方がいけないんですよ」
あっさり切り捨てて、私はエリアスに近づきました。びくりとその肩が動いたのが
目視できます。
「なにもしませんよ。おつかれさまでした。
今後もこんな感じでいけるといいですねー」
にこにこと笑顔で言ってみます。エリアスはちらりと私のほうを見て、
ふう、と一息つきました。
「今日はあまりフェイテルを回避させられなかった…」
「いいではありませんか。勝利できたのは、私たちの協力の結果なのですから」
そう言って、私は手を差し出しました。いつもとは違い、エネルギーやデータを
取るつもりはなく、この貴重な勝利を共に分かち合おうと思ったのです。
ですが、出てきたのは剣の柄でした。
「いやぁ、警戒しないでくださいよぅ~」
「日ごろの行いが悪いと思い、諦めろ」
悲しいですが、その通りですね。私は剣の柄を握ると、おつかれさまでした、
と精一杯の笑顔を向けました。エリアスがぷい、とそっぽを向きましたが、
これはこれでいいのでしょう。
いかがだったでしょうか。
基本的に単調な戦いになってしまう私たちですので、あまり面白みは無かったと
思いますが、この勝利は誰もが予想しなかった結果でした。
それだけ印象深かったですね。
ハーシー君の話、ようやく全部読んできました。
(どこから行けるか知らなかったんだ)
ひとりひとりに個性があり、知識量の違いがあり、考え方があり…
(こういうときに、自分の文才の無さを痛感するのです)
本1冊読みきった充実感があります。
フェバがいい加減だったことを後悔しております。
ちゃんとマンガ読めよバカって思っていますが
一気に読まないと、この充実感は得られなかった気もします。
まあフェイやんがなにも見る気が無かったということでここはひとつ。
せめて11話だけ読んでいれば、もっと違う書き方ができたのにね。
アイコン変わったんだから気付くべきだった。
そして、今の闘技場は泣く…
わあみんな仲良いよよかった、よかったねって…
こういうifには昔から弱いんです。あまり出会えたことないけど。
(どこから行けるか知らなかったんだ)
ひとりひとりに個性があり、知識量の違いがあり、考え方があり…
(こういうときに、自分の文才の無さを痛感するのです)
本1冊読みきった充実感があります。
フェバがいい加減だったことを後悔しております。
ちゃんとマンガ読めよバカって思っていますが
一気に読まないと、この充実感は得られなかった気もします。
まあフェイやんがなにも見る気が無かったということでここはひとつ。
せめて11話だけ読んでいれば、もっと違う書き方ができたのにね。
アイコン変わったんだから気付くべきだった。
そして、今の闘技場は泣く…
わあみんな仲良いよよかった、よかったねって…
こういうifには昔から弱いんです。あまり出会えたことないけど。
「ガンマ。あなたはいったい何者なんですか?」
カルニアの言葉に、ガンマは「あん?」という顔で、自分の創造主を見てやった。
「お前の部下だろうが。なに今更言ってるんだよ。昨日、自分で作り直しただろ?」
そう答えてガンマは相手の反応を見る。
カルニアは真顔だった。それから眉をしかめ、目をぎゅっと閉じた。
「私…見ちゃったんですよ」
「なにを」
超反応で返ってくる言葉。
そうだ、この子は自分より遥かに身軽だ。
そこでどうして気がつかなかったのだろう。
「私は魔法は得意です。でも物理攻撃はあんまり…空も自力では飛べませんし、
身軽な戦いなんてできない」
自分の投げかけた問いの答えではなかったことに、ガンマは眉をつり上げ、
とんとんとん、と寝そべっている岩を叩いた。
「何が言いたいんだよ」
「貴方と私は違いすぎます。その力はどこで手に入れたものなのですか」
すると、ガンマは岩の上に身を起こした。
「そういう風になるよう設計したんじゃねーのかよ? 自分に足りないものを
部下にフォローさせる。自由に設定できるなら、そういうことするのも
なんもおかしくねぇだろ? オレサマに聞くな」
ひらり。
カルニアの前に飛び降りるとガンマは腰を折り視線を同じ高さに持ってくると、
指でカルニアの眉間をツンツンやった。
「無計画で適当に作られたのか、オレサマ? 違うだろ? ああん?」
明らかに不機嫌。しかし発する言葉に間違いはない。
「相手が悪いですね…」
ぽつりとつぶやくカルニア。
「あれを見ていなかったら、私は一生気がつかなかったかもしれない」
まだはっきりしないカルニアに、ガンマは薙刀を突きつけた。
「ごちゃごちゃ言ってるんじゃねぇよ。うぜえ」
カルニアは下を向いて、唇をかむと、キッと視線を上げて言った。
「では単刀直入に。
創造の儀式の最後、魂が宿る段階で、私は何者かの接近を感じて
目を開けたんですよ。
そうしたら、見たこともない男が貴方の中に入っていった。
それなのに出来上がったガンマは、正真正銘ガンマで。歪みもなくガンマで」
ガンマの表情がすとんと無くなった。
「フェイテル様に壊されたはずのガンマで…つまり、あの見たことの無い男が
ガンマの魂だったということになりますよね。まさか、魂が二つ宿って共同生活、
なんていう面倒なことは考えにくいですから」
「そうかよ」
ガンマは薙刀を消すと、額に手を当て、あーあ、と言った。
ガンマの頭が素早く回転しはじめる。
(さて、自分だけが例外と言ってコイツは信じるだろうか。下手すると他の連中にも
迷惑がかかるぞ…そもそもコイツ、自分が魂練成できないの知らねぇから
困ったもんだぜ。まあ知らないから皆助かっているわけなんだが)
ガンマを含む、4人のカルニアの部下たち。
彼らはそれぞれ人間の魂が分身生成の際にまぎれて人格を宿しているのだが、
それをカルニアには伝えていなかった。
なぜなら、その元の魂の正体がばれてしまっては困る者が二人ほどいるからだ。
その二人のことに触れないよう気をつけて、ガンマは創造主を誤魔化そうと
口を開く。
――そんなこと、これっぽっちも考えていないふりをして。
「なんだ、見てたのかよ。そうだぜ? あれがオレサマの前世。
お前が始めて『ガンマ』を生成したとき、適当にそこらへんを漂っていた魂を
捕まえて、中に入れたんだよ」
腰に手を当てて、先ほどまで寝そべっていた岩に今度は寄りかかる。
「その瞬間、魂は変質して、ガンマになった。だから前世のことなんか、
すっかり忘れていたんだよ。だけど今回の事態で前世に戻っちまったんだ」
嘘半分。事実半分。偽りの邪心をも騙す口。
「フェイテルにばらばらにされたオレサマの魂をつなぎとめてくれた奴がいた」
「そんなこと、できる人がいるわけ…」
カルニアは途中まで言った。が、そこで固まり、真っ青になった。
「ま、さ、か…」
「オレサマの前世はよ、20番目の世界の人間だったんだ。あいつは言ったぜ。
6番目の世界の邪霊は助けられないが、20番目の世界の人間の魂なら救えるとな」
―― 私は1から10までの邪心、邪霊を自由に使えるの。
残り、11から20は弟の管轄になっているわ。――
カルニアの脳裏に、かつてフェイテルから聞いた言葉が響く。ガンマに、
自分の推測が正しいのか確認するのを恐れながらも、カルニアは口を開いた。
「………その人とは、フェイテル様の、弟、様、ですか?」
完全に怯えているカルニアを見て、こりゃ愉快だぜとガンマは笑う。
「そ」
そして一文字で肯定すると、カルニアの頭をぼふぼふ叩いた。
「フェイテルの様子を見に来たらしいぜ。そろそろ腹くくらねぇといけなくなった
みたいだな、お前ら」
力関係など全く気にしないガンマは、自分の創造主をからかってケラケラ笑い、
固まっている(しかし小刻みに震えている)彼を置いて、森の奥へと去っていった。
カルニアの言葉に、ガンマは「あん?」という顔で、自分の創造主を見てやった。
「お前の部下だろうが。なに今更言ってるんだよ。昨日、自分で作り直しただろ?」
そう答えてガンマは相手の反応を見る。
カルニアは真顔だった。それから眉をしかめ、目をぎゅっと閉じた。
「私…見ちゃったんですよ」
「なにを」
超反応で返ってくる言葉。
そうだ、この子は自分より遥かに身軽だ。
そこでどうして気がつかなかったのだろう。
「私は魔法は得意です。でも物理攻撃はあんまり…空も自力では飛べませんし、
身軽な戦いなんてできない」
自分の投げかけた問いの答えではなかったことに、ガンマは眉をつり上げ、
とんとんとん、と寝そべっている岩を叩いた。
「何が言いたいんだよ」
「貴方と私は違いすぎます。その力はどこで手に入れたものなのですか」
すると、ガンマは岩の上に身を起こした。
「そういう風になるよう設計したんじゃねーのかよ? 自分に足りないものを
部下にフォローさせる。自由に設定できるなら、そういうことするのも
なんもおかしくねぇだろ? オレサマに聞くな」
ひらり。
カルニアの前に飛び降りるとガンマは腰を折り視線を同じ高さに持ってくると、
指でカルニアの眉間をツンツンやった。
「無計画で適当に作られたのか、オレサマ? 違うだろ? ああん?」
明らかに不機嫌。しかし発する言葉に間違いはない。
「相手が悪いですね…」
ぽつりとつぶやくカルニア。
「あれを見ていなかったら、私は一生気がつかなかったかもしれない」
まだはっきりしないカルニアに、ガンマは薙刀を突きつけた。
「ごちゃごちゃ言ってるんじゃねぇよ。うぜえ」
カルニアは下を向いて、唇をかむと、キッと視線を上げて言った。
「では単刀直入に。
創造の儀式の最後、魂が宿る段階で、私は何者かの接近を感じて
目を開けたんですよ。
そうしたら、見たこともない男が貴方の中に入っていった。
それなのに出来上がったガンマは、正真正銘ガンマで。歪みもなくガンマで」
ガンマの表情がすとんと無くなった。
「フェイテル様に壊されたはずのガンマで…つまり、あの見たことの無い男が
ガンマの魂だったということになりますよね。まさか、魂が二つ宿って共同生活、
なんていう面倒なことは考えにくいですから」
「そうかよ」
ガンマは薙刀を消すと、額に手を当て、あーあ、と言った。
ガンマの頭が素早く回転しはじめる。
(さて、自分だけが例外と言ってコイツは信じるだろうか。下手すると他の連中にも
迷惑がかかるぞ…そもそもコイツ、自分が魂練成できないの知らねぇから
困ったもんだぜ。まあ知らないから皆助かっているわけなんだが)
ガンマを含む、4人のカルニアの部下たち。
彼らはそれぞれ人間の魂が分身生成の際にまぎれて人格を宿しているのだが、
それをカルニアには伝えていなかった。
なぜなら、その元の魂の正体がばれてしまっては困る者が二人ほどいるからだ。
その二人のことに触れないよう気をつけて、ガンマは創造主を誤魔化そうと
口を開く。
――そんなこと、これっぽっちも考えていないふりをして。
「なんだ、見てたのかよ。そうだぜ? あれがオレサマの前世。
お前が始めて『ガンマ』を生成したとき、適当にそこらへんを漂っていた魂を
捕まえて、中に入れたんだよ」
腰に手を当てて、先ほどまで寝そべっていた岩に今度は寄りかかる。
「その瞬間、魂は変質して、ガンマになった。だから前世のことなんか、
すっかり忘れていたんだよ。だけど今回の事態で前世に戻っちまったんだ」
嘘半分。事実半分。偽りの邪心をも騙す口。
「フェイテルにばらばらにされたオレサマの魂をつなぎとめてくれた奴がいた」
「そんなこと、できる人がいるわけ…」
カルニアは途中まで言った。が、そこで固まり、真っ青になった。
「ま、さ、か…」
「オレサマの前世はよ、20番目の世界の人間だったんだ。あいつは言ったぜ。
6番目の世界の邪霊は助けられないが、20番目の世界の人間の魂なら救えるとな」
―― 私は1から10までの邪心、邪霊を自由に使えるの。
残り、11から20は弟の管轄になっているわ。――
カルニアの脳裏に、かつてフェイテルから聞いた言葉が響く。ガンマに、
自分の推測が正しいのか確認するのを恐れながらも、カルニアは口を開いた。
「………その人とは、フェイテル様の、弟、様、ですか?」
完全に怯えているカルニアを見て、こりゃ愉快だぜとガンマは笑う。
「そ」
そして一文字で肯定すると、カルニアの頭をぼふぼふ叩いた。
「フェイテルの様子を見に来たらしいぜ。そろそろ腹くくらねぇといけなくなった
みたいだな、お前ら」
力関係など全く気にしないガンマは、自分の創造主をからかってケラケラ笑い、
固まっている(しかし小刻みに震えている)彼を置いて、森の奥へと去っていった。